開幕節いきなり寝過ごしました。インクルソーレです。
今回よりミランCL優勝までの記録が始まりますが、道が長いことを痛感させられるスタートとなりました。
先発&フォーメーション
ウディネーゼは攻撃時3-4-2(フォファナ&プセット)-1/守備時5-3-2
主審 Fabrizio Pasqua
交代 U:71’プセット→デ・パウル / フォファナ→ネストロフスキ
81'ペッツェッラ→セマ
M:60’ボリーニ→ケシエ 75’サムカス→レオン 76’パケタ→べナセル
警告 U:ヤヤロ
M:パケタ① チャルハノール① ボリーニ①
スタッツ&控えメンバー↓
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ハイライト
ミランについて
ミランの先発はパケタを除けば、プレシーズンの大半に参加していたメンバー。ということはジャンパオロが落とし込んできたことが少しは表現されるのではないか、と淡い期待を抱きながら。。。
結果は、良い攻撃の形すら作れず枠内シュートゼロという屈辱的な内容での負け。CK獲得もウディネーゼの方が多いというのは、深い位置まで行けていないことが証明されているようなデータ。
システムの噛み合わせ的にSBが時間を得られやすいことから、両SB、またはRRと入れ替わるように降りてくるパケタから攻撃を始めたい&ボリーニとパケタを外に流れさせることでズレを作りたいのかな?ということは感じられたが、その先が全く何も起こらなかった。
距離が遠いので、組んでプレーする(川勝さんがよく言うやつ)ことはできないし、一発で裏を狙う動きもロングパスも少なく停滞感しか感じなかった。
良かったと言えるのは、今季もドンナルンマ神が助けてくれそうなことくらい。
コンディションや戦術理解の面を考慮し新加入組を先発で使わなかったこと。アンカーで先発の準備をしていたビリアが欠場となり、チャルハノールが不慣れなアンカーを務めたこと。まだ1試合目であること。
これらを考慮すればまだポジっていける。補強も行われるでしょうし。
ということで、ここからは数少ないポジシーンを紹介し更にポジっていきます。
①19’10~左サイド突破
RCHボリーニ→LCBロマニョーリ→LSBリカロド→LCHパケタ
RRにウディネのRCHマンドラゴラが寄せる。RRは左斜め前のパケタへ。この時パケタの位置は左サイドタッチライン近く。
LCHパケタ→DHチャルハノール→LCHパケタ
パケタに対してRWBラーセンが飛び込んでくる。マンドラゴラが空けた場所にチャルハノールが入ってワンツーでラーセンをひっくり返す。サイド突破。
②31’30〜右サイド深侵からチャルハノールシュート
RCBムサッキオ→RSBカラブリア
ムサッキオは左サイドのスローインから廻ってきたボールをハーフウェイラインまで運び右のカラブリアへ。その間に、フォファナとペッツェッラの間にいたボリーニがサミールとエコングの間に走り最終ラインを押し下げる。また、この動きによってサミールがボリーニに付いていき、サムカスはフリーになる。
フリーのカラブリア。降りてくるサムカスにウディネLCBサミールがついてくる。サミールが空けた裏に走るボリーニにカラブリアからパス。
右サイド深くまで侵入したボリーニだがウディネCBエコングに突破は阻まれる。外向きに追い出されカラブリアへ戻す。この間に前に出ていたサミールはDFラインに戻りサムカスはフリー。
RSBカラブリア→RCFサムカス→OHスソ→DHチャルハノール
カラブリアに対しペッツェッラが縦切りの対応。カラブリアは中に少しズラし左足でズバッと、エコングとフォファナの間に位置したサムカスへパス。
ペナ横でフォファナと1vs1になったが、ペッツェッラがすぐにサポートに戻ったためペナ手前のスソへ。この時点でペナ内にウディネーゼの選手8人。ミランはピョンテクとカラブリアのみ。
スソに対してはヤヤロがすぐにアプローチに行くものの、スソがパスを受けた時点でスペースを使う準備が出来ていたチャルハノールにスソが落とす。チャルハノールがダイレクトミドルシュート。
③63’サムカスのくそシュート
ロマニョーリが少し前に運び、カラブリアへ横方向のパス。カラブリアにはフォファナが緩く寄せに来る。この時、ケシエが右サイドタッチライン際でペッツェッラと、サムカスがハーフスペースでサミールと1vs1の状況。ここでカラブリアはフォファナに寄せきられる前にサムカスへの縦パスを選択。サムカスは見事なトラップでサミールの逆を取りくそシュート。
①はシステムのズレとコンビネーションを活かした突破。
②はボリーニのスペース創出と侵入。カラブリアのパス。サムカスのスペース認知。3人の目が揃っていた。
③はロマニョーリが1つ飛ばすパスを意識していること。カラブリアがそれにより出来た時間を活かし縦に入れたことが良かった。もしシュートを打たずに逆サイドに展開できていればパケタ、RR(上がってくるか知らんけど)で左サイド深くまで運べゴールに近づいたように思う。
ウディネーゼについて
良いチームだと思ったがこのミランじゃ参考にならない気もする(笑)。特に守備は。とは言え、帰陣が早いのは単純に大事だと思うので安定感はあるかも。近年は高く売れる選手が出てきてない気がするけど、デ・パウルを筆頭にムッソ、フォファナ、サミール、べカンと売れそうな選手が多い。
注目はタレントだけではない。
GKから準備された攻撃や、身長差やシステムのズレを利用した攻撃。これらを含んだ3つの場面をピックアップ。
①17’20~GKから左。左から右へ大きな展開。
GKムッソ→LWBペッツェッラ→LOHフォファナ→RWBラーセン
ペナルティアークでバックパスを受けたGKムッソ。スソのジョギングアプローチは全くプレッシャーにならない。左サイドタッチライン際ハーフウェイラインに位置した187㎝のペッツェッラへフィード。
カラブリアに競り勝ち、カラブリアが空けたスペースでフォファナがボールを拾う。これにはムサッキオがすぐに出ていきフォファナを前向きでプレーさせない。ただし、この時ラザーニャvsロマニョーリ、プセットvsRRと最終ラインで同数になっている。
フォファナは自陣方向へドリブル。ムサッキオはチャルハノールに受け渡し最終ラインへ戻る。しかし、チャルハノールはフォファナにサイドチェンジを許してしまう。送り先は4-3-1-2守備の泣き所である「3」の脇で完全にフリーのラーセン。
ラーセンにはパケタより近いRRがプセットを捨てて対応に行く。パケタは駆け上がるマンドラゴラを追う。これによりペナ内ではプセット&ラザーニャvsロマニョーリの数的不利の状況に。ラーセンはプセットへのパスを選択しRRにブロックされたが、ロマニョーリの背後を取ったラザーニャに送りこめれば超決定機だった。
②25’56~ゴールキックからパス3本でライン間侵入
GKムッソ→LWBペッツェッラ→DHヤヤロ→LWBペッツェッラ
ゴールキック。サミールとベカンがゴールエリア横、エコングがアーク、両WBがミドルゾーン入口くらいの高さでタッチライン際、ヤヤロがWBと同じ高さ中央やや左。
ピョンテクはベカン、サムカスはサミール、スソはエコングとヤヤロの中間ポジション、ボリーニがヤヤロとペッツェッラの中間ポジションを取る。
ムッソはペッツェッラへロブパス。ペッツェッラは胸トラ。ボリーニが距離を詰めるが、その背後にはヤヤロが走りこんでおりボリーニの頭越しにパス。ボリーニは反転しヤヤロに向かっていきペッツェッラが視界から消える。
ヤヤロは後ろ向きで受ける。ヤヤロにはチャルハノールが前に出てくるが、ただ後ろにいるだけなので簡単に浮き球を処理する。ここでボリーニの背後を取ったペッツェッラが走り込み、落としを受けドリブルでMFラインを攻略。
③78’00~敵を動かしプレスを翻弄
LWBペッツェッラ→CBエコング→RCBベカン→RWBラーセン→ROHネストロフスキ
FKから。ペッツェッラは中央後方のエコングへ、エコングは右隣のベカンへ。ベカンへのパスをトリガーにミランは緩いプレスを始める。
ベカンは右斜め前のラーセンへ。ラーセンにはLCHチャルハノールがゆっくり出ていく。その背後を取る動きをするマンドラゴラにDHべナセルが釣られる。これにより空いた中央に降りてきたネストロフスキへラーセンから斜めのパス。
ROHネストロフスキ→DHヤヤロ→LCBサミール→LWBペッツェッラ
OHスソがプレスバックするがワンタッチでヤヤロに落とす。ヤヤロは左のサミールへ横パス。これにRCFレオンが中を防ぐように寄せる。サミールは誘導されるままにペッツェッラへ。
LWBペッツェッラ→LOHデ・パウル→ROHネストロフスキ→LWBペッツェッラ
レオンのプレスに呼応していたRCHケシエ。デ・パウルへのパスを消すように寄せるが、ペッツェッラはワンタッチでデ・パウルに送る決断。このパスは少し後ろにズレるが、ここまで左から右、右から左へ2タッチ以下で繋いできたことでミランの中盤3枚の間にスペースが空いていた。
べナセルが来ていたがデ・パウルはワンタッチでセンターサークルのネストロフスキへ。ネストロフスキは自陣向きの状態で受け、右サイドからチャルハノールが襲い掛かってくることを確認。この時デ・パウルはワンツーを受けるように動きべナセルを釣り、ネストロフスキがべナセルとチャルハノールに挟まれることが無いようにしている。
左サイドを向くと完全にケシエの裏を取りフリーになったペッツェッラが。ここにパスを送る。ペッツェッラは走りながらのトラップを成功させ顔が上がる。カラブリアが少し前に出てきた背後を狙うのはカラブリアとムサッキオの間に位置取っていたラザーニャ。ラザーニャへのスルーパスは少し長くなり、ドンナルンマがキャッチ。
完全にしてやられました。完敗です。ペッツェッラはパルマに出しちゃって良いんですかね?
主審Pasqua
PKの疑いがある場面がそれぞれに1度ずつあったが、どちらも取らなかった。私も取らなくて良いと思っていたので安心した。警告はチャルハノールのが少し厳しいと思った以外は納得。悪くなかった。
愚痴
ジャンパオロ監督が急にネガティブ発言したのは、次節ブレシアを惑わせるためですか?もっと気長にやると思ってた。まあシステムは何でもいいですけど。
サムカスはプレーも外見もあまり好きじゃなかったが新境地開いたかもしれん。
— インクルソーレ (@milan2733) July 28, 2019
やっぱりダメだったぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー。うんちょこちょこちょこぴー。
おまけ:今日の北川さん紹介動画
モンツァと言わなければいけないところをミランと言ってしまったお茶目なガッリアーニさんと、記者の爆笑を掻っ攫うベルルスコーニさん。