今節の相手は内容を伴っているわけではないが今季公式戦未だ負けなしの王者ユベントス。ユベントスは7連戦のラスト、かつ、ロシア遠征帰り。選手層が厚いとはいえ疲労は隠せないはずだ。
ミランはスソが復帰、ムサッキオとサムカスが怪我、ケシエが規律違反で招集外。ロマニョーリは頭を丸めた。ユベントスは長期離脱のキエッリーニ以外はフルメンバー。マンジュキッチは相変わらず招集外。
先発&フォーメーション
スタッツ&控えメンバー
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ハイライト
Juventus 1-0 Milan | Paulo Dybala Scores to put Juventus Back on Top! | Serie A
流れ
ユベントスボールでキックオフ。サッリのチームらしく左サイド深くへロングボール。
3分、ドンナルンマからテオへロブパス。CB間で裏を狙ったピョンテクへロングパス。シュチェスニーがPA外に飛び出して対応。
13分、アレックス・サンドロから右サイドのロナウドへサイドチェンジ。フリーのクアドラードからベンタンクールがロマニョーリを背負って受けロナウドに落とす。ロナウドが少し中へ運びゴール前でドゥアルテと1vs1のイグアインへクロス。イグアインのシュートはドンナルンマが足で止める。
15分、自陣右サイドでボール奪取、スソ、べナセル、テオと繋ぎ左サイドへ。密集してきた守備に対してべナセルが右でフリーのスソへ。アレックス・サンドロはコンティのオーバーラップとパケタのランニングが気になり、スソはノープレッシャーでボヌッチとクアドラードの間に位置したピョンテクへクロス。ピョンテクのヘディングは枠外。
19-20分、アタッキングサードで攻撃とゲーゲンプレスを繰り返すミラン。
23分、ドゥアルテが2トップの間を運び、ピャニッチの脇に降りてくるチャルハノールへ縦パス。ボヌッチの圧を受け前を向けずパケタへ。パケタから左のクルニッチへ送り、テオとパス交換。テオからクアドラードとボヌッチの間を走るチャルハノールへパスが出るが長くなり速い攻撃はできない。チャルハノールはペナルティーアークのスソへパス。マテュイディの圧を受けコントロールミスで前向きにプレーできずべナセルにパス。べナセルはワンタッチで右サイドの広いスペースを駆け上がるコンティにフライスルーパス。コンティによるDFラインの押し下げによってぽっかりと空いたライン間にいるパケタがヘディングシュートもシュチェスニーが好セーブ。
29分、デリフトから右サイド駆け上がるクアドラードへサイドチェンジ。その流れからベルナルデスキがカットインシュート。左上に外れる。テオはクアドラードに背後を取られることを恐れて寄せられず。
44分、チャルハノールから右のパケタへサイドチェンジ。この時はスソが内側。アレックス・サンドロがパケタに対応、スソへパス。スソはトラップしマテュイディを惹きつけアレックス・サンドロとマテュイディの背後へ走るコンティへスルーパス。コンティのパスはチャルハノールに合わず、流れたボールを拾ったテオがミドルシュートもシュチェスニーがしっかり弾き出す。
45分、自陣右サイドでマテュイディからボール奪取したパケタから、CB間を走るピョンテクへスルーパス。ピョンテクのシュートはシュチェスニーが難なく弾き出す。
0-0で前半終了。
後半キックオフ。ミランも左サイド深くへロングボール。
52分、ベンタンクールがべナセルを釣り出したことで右大外のクアドラードから斜めのパスが外から内へ移動したベルナルデスキに通る。パケタはマテュイディを見ていたため絞りが緩く、ライン間ががら空き。テオはやはり背後を使われたくないようでベルナルデスキについて行かなかった。バイタルエリアで時間とスペースを得たベルナルデスキは、ロマニョーリとテオの間を狙うロナウドではなく、ドゥアルテとコンティの間のイグアインへ。イグアインはワンタッチでマテュイディへ落とし、マテュイディが右足で巻いてゴールを狙うが枠外。
54分、ロナウドに代えてディバラ。ロナウドはベンチではなくロッカーへ下がる。
55分、自陣PA付近のべナセルから一気にボヌッチの裏を狙うピョンテクへロングパス。シュチェスニーがPA外に飛び出して対応。
57分、ロマニョーリ、コンティ、チャルハノール、スソ、チャルハノール、パケタとテンポ良く繋ぎ、デリフトの裏に回ったピョンテクへラストパス。このシュートもシュチェスニーが好セーブ。旗は上がらなかったがピョンテクはオフサイドだった。
60分、クルニッチに代えてボナベントゥーラ。ベルナルデスキに代えてドウグラス・コスタ。ピオーリはスソに指示。ボナベンはチャルハノールに伝達。ミランは4-2-3-1に変更。ボナベンがトップ下。
65分、ドウグラス・コスタがデリフトへバックパス。ボナベントゥーラがピャニッチのコースを切りながらデリフトに寄せる。デリフトはピッチ中央のベンタンクールへ。ベンタンクールはワンタッチでピャニッチへ落とし、ピャニッチは飛び込んでくるべナセルをかわし前進。ピャニッチがヒールパスでベンタンクールに渡すと、再びワンタッチで左ハーフスペースのマテュイディへ。コンティに対してドウグラス・コスタとで2vs1の状況。一度外側のドウグラス・コスタに預けて折り返しをシュート。しかし枠の上。
65分、ピョンテクに代えてレオン。
70分、肋骨辺りを痛めたマテュイディに代えてラビオ。
76分、左大外で受けたドウグラス・コスタ。中へ運びディバラへ。ディバラはワンタッチでベンタンクールに落とし、ベンタンクールは中央のイグアインへ縦パスを刺し込む。イグアインもワンタッチでディバラへ落とし、ディバラがロマニョーリをかわして右足でシュート。左隅に決まりユベントス先制。
78分、中央でべナセル、スソ、チャルハノールと繋がりミドルシュートもシュチェスニーがキャッチ。
82分、テオを意識したクアドラードとレオンを意識したボヌッチの間を狙ったチャルハノールへロマニョーリからロングパス。PA深い位置からクロスをあげるが合わない。流れたボールを拾ったところから再びチャルハノールがミドルシュートを撃つがシュチェスニーが横っ飛びで弾き出す。
84分、パケタに代えてレビッチ。レビッチがLWGの4-3-3に変更。
89分、ベンタンクールがテオと競り合いながら右サイドをドリブル突破。こぼれたボールをイグアインが強烈なシュートも枠の上。
93分、レビッチからチャルハノールへのスローインをピャニッチがインターセプト。ディバラが拾いPA内まで運び右足シュートもドンナルンマが左手一本でセーブ。
このまま1-0で試合終了。
ミラン
今日はプレス時はチャルハノールがトップ下でピャニッチ番の4-3-1-2、撤退時は4-3-2-1のような形。プレスに行く時はスソがデリフトに寄せに行くと言ったほうが良いか。どちらにせよボヌッチに入れさせないような立ち位置をピョンテクがとっていた。ボヌッチとピャニッチから危険なパスが出ることはほぼなかったのでうまくいっていたのかな。ただボールから遠い選手がアクションの準備ができていないような場面もあった。
攻撃は良かった。可変3バックはやっていたが前節までよりは4バックぽく、スソがサイドに張りすぎずにパケタと近くでプレーし、コンティが積極的にオーバーラップすることで右サイドを崩すことができた。最後の質は課題だがコンティの良さが生きた試合だった。バランスが崩れた状態でボールを失いカウンターを受けることがほとんどなかったのも良かった。
ビルドアップの局面では、CBから直接中盤に入れるのは2トップの立ち位置により困難だったが、SBを経由してIHや、ドンナルンマからテオへのロブパスは何度も見られた。ベンタンクールに対してテオとクルニッチで数的優位、クアドラードをチャルハノールでピン留め、CB間にピョンテクという形ができていた。
ピョンテクは決定機をものにできなかったが、ほとんど消えていた途中出場のレオンに比べれば良かった。プレスをかけに出てきてくれる相手に対してロングパス裏狙いが最も生きる。昨季のナポリ戦のゴールみたいなやつ頼むよ。
中断明けはホームでナポリ戦。チャルハノールとべナセルが出場停止なのは厳しいがナポリもゴタついているので勝てないことはないはず。
ユベントス
ロナウドは左にいたり右にいたり自由な感じ、イグアインはほぼ中央、ベルナルデスキは中央から右にかけて、ディバラは右から中央、ドウグラス・コスタは中央から左。前線はだいたいこんな感じに動いていた。
基本は4-3-1-2でプレス。押し込まれるとトップ下が中盤ラインに戻る。2トップのプレスバックは弱い。終盤はディバラも戻って4-5-1で守る時間もあった。
疲弊している感じはしなかったけど溌剌感もない。
クアドラードが普通にSBやれてるのおもしろい。
パレルモ時代からディバラにやられまくってる気がする。
シュチェスニーが優秀なGKであることを再確認。
主審Fabio Maresca
弱い接触ではファウルを取らなかった。クルニッチのはボールに触れてたからカード出さないでほしかった。
ボヤキ
次節からが本番。頼んだよ。