自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

20-21セリエA第5節 vs ローマ(H)

 公式戦21試合無敗、カンピオナート開幕4連勝、単独首位のミラン。今節は同じEL組のローマをサン・シーロに迎える。ミッドウィークのELでは両チームともに主力のプレータイムを減らしつつ勝ち点3を獲得に成功。ローマは経験豊富なトリデンテがチームを牽引し3連勝中と状態は上向き。

 

  • 先発&フォーメーション

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 ミランはレビッチ、ムサッキオが負傷欠場。ガッビアがCovid-19陽性。更に試合当日に弟ドンナルンマとハウゲにCovid-19陽性反応。プリマヴェーラからユングダルがベンチ入り。

 ローマはザニオーロ、スモーリングパストーレが負傷欠場。ディアワラ、カラフィオーリがCovid-19陽性。カルレス・ペレスが扁桃腺炎にかかり欠場。

 

  • スタッツ&控えメンバー    

Fixtures and Results | Season 2020-21 | 5ª Match Day | Lega Serie A

  • ハイライト


Milan 3-3 Roma | Roma fight back thrice to rescue a point! | Serie A TIM

 

  • 流れ

 前半はいきなりカウンターからイブラヒモビッチが決めてミランが先制するが、ローマもハーフスペースを崩して得たCKからジェコが決めて同点。ミランもセットプレーからテオ、ロマニョーリ、ケアー、チャルハノールが惜しいシュートを放つが決められず1-1で前半終了。

 後半も立ち上がりにレオンのドリブル突破からサレマーケルスが決めてミランが勝ち越し。ローマは52分にカウンターからジェコ、54分にペドロのクロスにムヒタリアンと惜しい場面を立て続けに迎えるが良いシュートが撃てず。68分、ローマはクイックリスタートからジェコの落としに抜け出したムヒタリアンがシュート、こぼれ球を巡ってべナセルとペドロが交錯し、ローマにPKが与えられる。これをヴェレトゥが決めて再び同点。しかし、77分、ケアーからイブラへのロングパスが流れたところでチャルハノールとマンチーニが交錯し、先程の帳尻合わせのようにミランにPK。これをイブラが決めて再び勝ち越し。しかし、83分にローマがCKからイブラのクリアミスを逃さずクンブラが押し込んで三度同点。終盤にCKからケシエとロマニョーリに決定機が訪れるが決められず、3ー3で試合終了。

 連勝はストップしたが、公式戦22試合無敗、単独首位をキープ。

 

 動きは悪くないがパスミスが多く、自らチャンスを潰してしまっていた。若干持たされ気味ではあったが、べナセル、ケシエ中心にボールは動いておりミスが無ければ崩せないことはなさそうだった。ケアーからイブラへのロングボール攻撃も最近の試合に比べて頻度高めで効いていたと思う。

 得意のポジティブトランジションはローマの対策もあり回数は多くなかったものの、発動出来た場面では迫力を出せていた。1点目も自陣でのパスカットからカウンター。テオとサレマの出足、チャルハノールの展開、レオンのアシスト、イブラのポストワークからゴールへの動き。完璧でした。

 守備は鉄壁のカラブリアとケアーが素晴らしく、べナセル、ケシエ、サレマが危険なエリアをサポートして、老獪なローマの前線とスピナッツォーラの仕掛けによく対応していたと思う。チャンネルをボランチがカバーした後にボランチがいなくなったエリアを使われなかったのは助かった。それだけに3失点がクソPKと防げたと思われるCKからというのに悔いが残る。PKはお互い様だが、CKからロマニョーリに2つ、ケアーに1つ、ケシエに1つ決定機があったのでどれか決まっていれば…

 インテル戦同様、レオンに替えてクルニッチだと最大火力、相手に与える怖さが格段に落ちてしまう。特に強豪相手では。状況次第だがレビッチもハウゲも使えないなら先にブラヒムを入れてリードを広げにかかって、締めにチャルハノールに替えてクルニッチというプランが良いのではないかと考える。

 非常に悔しい試合だったが、悲観することもない。スパルタ・プラハウディネーゼとの連戦で、ELグループステージ最大のライバルになりそうなリール戦に向けてコンディションを整えていきたい。離脱組の早期復帰を願う。

 

  • ローマ

 普段はイバニェスとマンチーニの位置は逆だと思うが、イブラに対して強さがあるマンチーニ、レオンに対して機動力のあるイバニェスを当ててきた。ペドロがテオよりもケシエを意識した位置取りで縦にコンパクトな5-3-2気味のブロックを組んでいた。

 ミランのストロングポイントであるカウンターに対して、素早いカウンタープレスで速攻をさせないという意識が感じられた。

 ペドロが中盤に降りて数的優位を作ったり、DFラインに対して並行なドリブルで守備者をボールウォッチャーにさせたり厄介だった。カルスドルプもその動きに対してよく動いていた。

 ミランのミス絡みではあるが、今季もセットプレーが強い。敵陣の深いエリアを取りに来る攻め方で決定機を作れなくてもCKを獲得しやすいので、どちらに転んでも良いという考え方でもあるのかな。

 イバニェスの展開力や持ち出しが良い。

 ミランテ素晴らしい。

 

  • 主審 Piero Giacomelli

 VARはナスカ。

 あのPK判定までは、微妙な場面はむしろミラン寄りのジャッジとすら感じていた。

 2つのPKはどちらも取らなくて良い。取らなくて良いというよりはミスジャッジ。特に1つ目は明らかに間違った判定だったと言っていい場面なので、VARの介入がなかったのがおかしい。何の為のVARなのか。

公式発表ではないが処分がありそう。