20-21セリエA第6節 vs ウディネーゼ(A)
公式戦23試合無敗、単独首位のミラン。7連戦の5試合目は中2日でアウェイのウディネーゼ戦。しかも代々苦手なランチタイムキックオフ。昨季のサン・シーロでのウディネーゼ戦もランチタイムキックオフの激闘だった。
現在、ウディネーゼは1勝4敗の18位。開幕3試合は1点も奪えなかったが、直近の公式戦3試合で8得点。失点も増えているがポジティブな面の方が大きいか。基本システムは5-3-2だったが、ミッドウィークのコッパ・イタリアでは4-3-3を採用し勝利。ストリガー・ラーセンも復帰するなど明るい材料が多い。
サレマとダニマルラブラブかよ https://t.co/fa5Xw2TjQl
— インクルソーレ (@milan2733) 2020年11月1日
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先発&フォーメーション
ミランはムサッキオが負傷欠場。カスティジェホが軽症、ガッビアが病み上がりで招集外。ドンナルンマ、レビッチ、ハウゲが戦列復帰。そのため、コロンボが招集漏れ。
ウディネーゼはマンドラゴラ、ヤヤロ、ワラセ、クリバリ、ニコラス、プレードルが欠場。守護神ムッソが復帰。
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スタッツ&控えメンバー
Fixtures and Results | Season 2020-21 | 6ª Match Day | Lega Serie A
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ハイライト
Udinese 1-2 Milan | Milan Stay Top Of The Table After Late Ibrahimovic Strike | Serie A TIM
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流れ
前半はミランが序盤から攻め込み、9分にはレオンのクロスからサレマーケルスに決定機。そして、17分にべナセルのパスを収めたイブラの落としをケシエが撃ち込んでミランが先制。その後はウディネーゼが盛り返し、22分にケシエのミスからカウンターでデウロフェウに決定機が訪れるが決められない。26分から32分までは完全にウディネーゼの時間だったがゴールは遠く、0-1でミランがリードして前半終了。
後半すぐにロマニョーリがプセットへのファウルを取られてウディネーゼがPKを獲得。デ・パウルがきっちり決めて同点。その後はミランが選手を交代しながら攻撃の時間を増やしていくが、チャンスになる場面はオフサイドが続く。悪い流れを断ち切ったのはやはりズラタン・イブラヒモビッチ。ケアーからレビッチへの対角のロングパスが流れたがテオが拾いレビッチにリターン。レビッチがドゥ・マイオと競り合うイブラへクロスを送るとドゥ・マイオがクリアミス。ゴール前で浮き上がったボールをイブラがオーバーヘッドで仕留めて勝ち越し。その後もしっかり締めて1-2でミランが勝利。
公式戦24試合無敗、単独首位をキープ。更に開幕6試合5勝1分という成績は95-96のカペッロ、03-04のアンチェロッティに肩を並べる好成績。
前半は攻め込まれる時間がそれなりにあったが、鉄壁のケアーとカラブリアに対する圧倒的な信頼で怖さはなかった。最後尾からの繋ぎに対するハイプレスをかわされて一気に前進されることはなかった。持たれるのは中盤でのボールの奪い合いに負けてカウンターを防いだ後。その時にDH-SH間のハーフスペースが空きがちになるのが少し不安だった。PKの場面もそこをうまく動かされて使われてしまった。
攻撃は前線4人の流動的な動きとSBの攻撃参加が基本。9分の決定機は両SBがPA内で合わせようとしていた。1点目は深さを作りライン間にスペースを創出したイブラとそのスペースを見逃さずに飛び込んできたケシエが素晴らしかったが、べナセルがイブラにパスを出す時に、右サイドでサレマが裏へのアクションを入れたことでサミールを釣ってDFラインを下げさせていたことにも触れておきたい。レオンといいこういったオフ・ザ・ボールのアクションが途切れないのが14試合連続複数得点を記録している要因だろう。
トナーリとブラヒムが入ってからは彼らの特徴的に裏よりもライン間へのパスが多くなった。終盤は即効性の高いロングボールで勝ち越しゴールに繋げた。イブラとドゥ・マイオの競り合いは審判によってはファウルを取った人もいたかもしれない。
イブラは1G1Aに加え守備も最後までやりきった。試合後のインタビューでも頼もしさしか感じない。いや、歳下の自分が頼もしいと言うのは失礼かもしれない。イブラ神に付いて行きそのメンタリティを吸収させていただきたい。
ミランを背負うイブラ「重圧は俺のものだ。彼らは懸命に動けばいい」 https://t.co/9arJ2Y8OCj #gekisaka pic.twitter.com/d2SSbRMVI0
— ゲキサカ (@gekisaka) 2020年11月2日
この発言はかっこよすぎる。理想の上司。既にブラヒムは心酔してる様子。
ELとのターンオーバーが上手く行えていなかったらもっと苦しい試合になっていたはず。芝にも苦戦した。特にチャルハノールは何度も滑っていた。ボールも跳ねやすかったように感じる。途中出場の選手たちがすんなりと試合に入れたのも良かった。レビッチの復帰も頼もしい。総じて積み上げを感じる良い勝利だった。
次戦は中3日でリール戦。勝ってグループステージ突破を確実なものにしたい。そして、そこから中2日で曲者エラス・ヴェローナ戦。昨季再開後の連戦、前回の6連戦、今回の7連戦、次回はクリスマスまでの10連戦。もはや余裕?
4-5-1のミドル〜ローゾーンブロック。SBに対応するWGも下がって6バック気味になることも。縦にコンパクトでCBの前への出足が非常に鋭かった。
ビルドアップの際は3バックでストリガー・ラーセンとデウロフェウが幅取り。
デウロフェウのコンディションとマッチアップ相手次第でチャンスの質が分かれそう。
ロベルト・ペレイラは攻守に気が利いていた。
マンドラゴラも復帰すれば中盤のメンツ的にボールを持てそうだし、縦パスの出し入れでスペースを作りPKを獲得したのを見ると今後に期待しても良さそう。
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主審 Marco Di Bello
VARはグイダ。
PKは厳しくないか?ロマニョーリの態勢がボールへのチャレンジというより、人へのチャレンジと見られたのか?