自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

20-21セリエA第11節 vs パルマ(H)

 カンピオナート22試合無敗中の首位ミラン。ミッドウィークにEL首位通過を決めて臨む10連戦の7試合目の相手は16位パルマ

 パルマは今季からオーナーが変わり、昨季限りでセリエA昇格と残留を成し遂げたダヴェルサに別れを告げ、昨季までレッチェを率いていたリヴェラーニが監督に就任。開幕連敗スタートだったが、最近の公式戦10試合は4勝4分2敗とまずまずの成績。レッチェでは失点が多すぎたが、パルマでは得点力不足の方が目立つか。

 

 試合前は先日のELに続いてパオロ・ロッシさんに黙祷。

 

  • 先発&フォーメーション

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 ミランイブラヒモヴィッチ、ケアーが負傷欠場。サレマーケルスがコンディション不良で欠場。ムサッキオが招集外。

 パルマはクツカ、グラッシ、ラウリーニ、ミハイラが欠場。

 

  • スタッツ&控えメンバー    

Fixtures and Results | Season 2020-21 | 11ª Match Day | Lega Serie A

 

  • ハイライト


Milan 2-2 Parma | Hernandez scores brace to salvage a point for Milan | Serie A TIM

 

  • 流れ

 序盤の序盤はパルマが攻め込む時間があったが、基本的にはミランがボール保持する展開。しかし、1分にガッビアがコルネリウスとの交錯で負傷交代。カルルがセリエAデビュー。12分、ブルーノ・アウベスからコルネリウスへのロングボールをカラブリアがカットするが、コントロールミスしたボールをブルグマンがすぐにカラブリアが持ち場を離れたエリアに蹴る。これにジェルヴィーニョが反応し釣り出されたカルルと1vs1。ジェルヴィーニョの深い位置からの折り返しをフリーのエルナニがゴールに沈めてパルマが先制。

 反撃と行きたいミランだが、19分、左サイドでボールロストすると、ブルグマン、コルネリウス、カラモウ、ジェルヴィーニョと素早く攻め込まれ最後はカラモウのヘディングシュートを許すが枠外。

 22分、セペからコルネリウスへのロオをベがカット。テオが拾ってレビッチとワンツーでオソリオの背後に抜ける。折り返しをブラヒムがフリックし最後はカスティジェホが押し込んで同点かと思いきや、カスティジェホがオフサイド

 その後も攻勢だがゴールに近づけないミランだったが、セットプレーからゴールに迫る。39分、CKのセカンドボールを繋ぎカラブリアから縦パスを受けたブラヒムがコントロールシュートを撃つが枠に弾かれ、こぼれ球をチャルハノールがボレーで捉えるが、これもバーに弾かれる。更に45分、チャルハノールのFKもポストに弾かれる。前半はパルマリードの0-1で終了。

 後半からミランはハウゲとレオンを投入しWGに配置。後半最初の決定機はミラン。50分、カルルから右に張ったレオンへ。ガリオーロが出てきたSB-CB間にカラブリアが抜けてパスを受ける。ただ、カラブリアにはクルティッチがしっかりと付いていたためクロスは入れられずキープしてレオンに戻す。このバックパスでパルマはDFラインを上げるが、レオンがワンタッチでチャルハノールに繋ぎ、チャルハノールが右足を振り抜くが、またしてもバーに嫌われる。

 すると、55分、パルマがワンチャンスを逃さない。パルマはFKからショートパスを繋いでいくがミランのプレスを受ける。イアコポーニは降りてきたカラモウに付いていったテオの背後に抜け出したエルナニへパス。エルナニがコーナーフラッグ付近からクロスを上げると、ターゲットマンコルネリウスの後ろに走り込んできていたクルティッチがドンピシャヘッド。これが決まってパルマがリードを拡げる。

 しかし、ミランもすぐに追撃。57分、チャルハノールのCKにエルナニのマークを剥がしたテオがヘディングでネットを揺らし再び1点差。

 しかし、この後も押し込んでもミドルシュートは撃てるが、なかなかPA内には入り込めない展開が続く。更にべナセルがハムストリングを負傷する苦しい展開。

 それでも90分、左サイドのハウゲから右ハーフスペースのチャルハノールへ横パス。チャルハノールは右サイドのカラブリアに繋ぎ、カラブリアはワンタッチで低いクロス。これをレビッチがシュートもセペの正面で弾かれる。しかし、こぼれ球をテオが直接蹴り込むとゴール右隅に吸い込まれてミランが同点に追いつく。2-2で試合終了。

 

 運にも見放されて負けてもおかしくなかったが引き分け。2位と3ポイント差に縮まったが首位をキープ。カンピオナート23試合無敗。カンピオナート31試合連続得点。カンピオナート13試合連続複数得点。

 

 回数は少ないながら高確率で相手の狙い通りの攻撃を許してしまい、上手く対処することができなかった。決めきったパルマも見事だが。1失点目はカラブリアのミスきっかけでカルルが釣り出され、ケシエがCBの位置を埋めたが、カラブリアとチャルハノールの戻る場所が中央だったら防げたかもしれない。2失点目はエルナニとクルティッチを褒めた方が良いかもしれない。

 後半にハウゲとレオンが幅を取ると良い攻撃が出来始めたり、良い時と比較するとトランジションの鋭さが欠けていたように感じたのはサレマーケルス不在の影響を感じる。と思っていたらこんなデータが。

 テオが3節スペツィア戦以来のゴール。2ヶ月ぶり。もっと決めて♡

 カルルは微妙。パススピードや持ち運びなどビルドアップ面は良かったが、対人守備が少し不安。コルネリウスジェルヴィーニョは厄介だがイングレーゼにはもう少し勝ってほしかった。ただ、スクランブルでのセリエAデビュー戦と考えればよくやった方か。

 最近は怪我を騙し騙しやっていたべナセルが遂にちゃんと負傷。トナーリとケシエは3連戦フル稼働頼んだ。

 

 次は中2日でアウェイのジェノア戦。フジテレビoneも契約してる方はリアタイ頑張ってください。

 

 4-5-1でWGもCFも下がって守備。たまにハイプレス。

 SBが出ていく裏を素早く突いてDFとボランチを乱れさせて、PA内に走り込むインサイドハーフがフィニッシュ。

 終盤にブシを投入して5-3-2に変更したのは悪手だったかもしれない。4-5-1だったらチャルハノールが受けるスペースはなかったと思う。

 

  • 主審 Francesco Fourneau

 VARはバンティ。

 特になし。