自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

20-21セリエA第18節 vs カリアリ(A)

 年明けの再開から10日間で4試合を戦った首位ミラン。カンピオナートでは連敗せず、コッパ・イタリアPK戦までもつれながらも勝ち上がって中5日で迎えるのは16位カリアリとのアウェイゲーム。

 ここまで3勝5分9敗23得点34失点。公式戦5連敗中。2ヶ月勝利なしという絶不調ぶり。そんな中でもジョアン・ペドロが10得点と、1人で気を吐いている。ナインゴランが再復帰し、サッスオーロ時代の教え子のダンカンを獲得したとはいえ、次節ジェノア戦次第ではディ・フランチェスコ監督の首も危うい。

 

 中5日の間にミラントリノからメイテを買取オプション付きのレンタルで獲得。モナコ時代のモンカダが発掘した選手であり、タメゼ系が欲しいヴェローナやバカヨコ系が欲しいナポリも狙っていたという噂が、この補強が間違いなさそうだと思わせてくれる。ボランチの4番手からスタートではあるが、毎試合11km以上走るのが当たり前な役回りなので、クオリティを落とさずにローテーションできる選手層になったのが良い。

 

  • 先発&フォーメーション

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 ミランはレオンが出場停止。べナセル、ガッビアが負傷欠場。レビッチ、クルニッチに続きチャルハノールとテオもcovid-19陽性で欠場。プリマヴェーラからミケリス、ディ・ジェス、ロバックを招集。

 

 カリアリはナンデスが2試合出場停止の2試合目。ログ、ファラゴー、クラヴァン、ウナス、カルボーニが欠場。ピザカーネ、パヤチが招集外。

 

  • スタッツ&控えメンバー    

Fixtures and Results | Season 2020-21 | 18ª Match Day | Lega Serie A

 

  • ハイライト


Cagliari 0-2 Milan | Ibrahimovic At The Double To Keep Milan Top! | Serie A TIM

 

  • 流れ

 ミランが後方でボールを持ち、カリアリがプレスをかけていく立ち上がり。試合は早々に動く。4分、ケアーから中盤の隙間で縦パスを受けたブラヒムからCB間からゴディンの裏に抜け出したイブラヒモヴィッチへスルーパス。イブラがリコヤニスに後ろから倒されてPK獲得。これをケシエに任せず自分で決めてミランが先制。

 先制後も試合展開はあまり変わらない。9分にカリアリはカウンターからチャンス。カラブリアからダロトへのパスをマリンが鋭い出足でインターセプトし持ち運びジョアン・ペドロへラストパス。しかし、ジョアン・ペドロのシュートはカラブリアがブロック。

 追加点を狙うミランは両SBが絡んだ攻撃を見せる。24分、ロマニョーリからのパスをダロトが素早く内側のケシエに繋ぎ、ケシエからサイドチェンジを受けたカラブリアの縦回転ミドルシュートはクラーニョが弾き出す。35分、ダロトが内側へ持ち出しイブラへ中盤を越える縦パス。イブラはワンタッチでブラヒムに落とし、ブラヒムは右のカスティジェホへ。カスティジェホから受けたカラブリアPA内に入ったケシエへ。ケシエがキープし落としをカラブリアがシュートを撃つが右ポストに嫌われる。

 中盤以降から徐々にペースを掴み始めたカリアリは37分、ガストン・ペレイロ、ザッパ、マリンでサイドを攻略し、マリンの折り返しをジョアン・ペドロが狙うがミートできず。前半はミランリードの0-1で終了。

 後半も立ち上がりにスコアが動く。51分、フリーのカラブリアからCB間から抜け出したイブラへロングパス。フリーのイブラが左足でしっかりと決めたがオフサイド判定。しかしVARのチェックでオンサイドと判明しミランに追加点。

 62分、カリアリはゴディンからマリンへのパスでミランの中盤をブレイクすると、ソッティルのクロスはロマニョーリにブロックされるが、セカンドボールをザッパが中のナインゴランに入れてトナーリを動かす。ナインゴランが後ろに戻したボールをチェッピテッリがワンタッチでトナーリ脇のジョアン・ペドロにパス。ジョアン・ペドロはCB間からカルルの裏に抜け出したシメオネへスルーパス。決定機だったがシメオネのシュートはドンナルンマが防ぐ。

 1分後にはミランに決定機。ゴディンからの縦パスをダンカンはナインゴランへ横パスするが、ズレたボールをケシエが奪いハウゲへ。ハウゲからCB間からチェッピテッリの裏に抜けたイブラへスルーパス。イブラのシュートはクラーニョが良い飛び出しでブロック。

 73分、ミランは途中出場のサレマーケルスが2枚目のイエローカードを受けてわずか8分で退場。これを受けてカリアリはパヴォレッティとチェッリを投入し、ソッティルがRSBの4-3-1-2の力技で得点を狙いに行く。

 81分、フリーのナインゴランから放り込まれたボールをファーに逃げたチェッリがヘディングシュート。しかし、ドンナルンマが素晴らしいセーブ。84分には右サイドからFK。リコヤニスの速いボールをチェッピテッリがカラブリアの前に入って頭で合わせるがわずかに枠の上に外れる。カリアリがゴールに迫りながら決めきれずにいるとミランにもチャンスが。85分、ケシエからCB間のイブラへロングパスを入れると、イブラが一瞬の加速でゴディンをかわしてシュート。しかしゴディンも足を伸ばしてブロック。

 終盤はミランがケシエ、メイテのフィジカルを生かしたキープや6バック気味のディフェンスでカリアリの攻撃を凌ぎ0-2で試合終了。

 

 カンピオナート38試合連続得点。アウェイ公式戦16試合無敗。アウェイカンピオナート19試合連続得点。首位キープ。

 

 ハイプレスは蹴らせたというよりは蹴っ飛ばされていなされた感じ。ミドルプレスは中盤を潰しに行くDHと上げられないCBが開きすぎる場面が少し気になった。サレマ退場後は押し込まれると6-2-1になりながらもロマニョーリを中心に凌ぎきった。カルル、カラブリアのエリアを高さで殴られる場面が多くなくて助かった。ドンナルンマも被枠内シュートは2本だけだったがどちらも素晴らしいセービングで防いだ。

 ビルドアップでは序盤はケアーからハウゲへのロングパスが何度か見られたが、ハウゲが仕掛けられないのでなくなっていった。カラブリアから裏に走るサムカスへプレスを裏返すようなパスも目立った。サレマやレビッチのような斜めの動きが少ないWGだったのもあるか、イブラは中央から動きすぎなかった。中央を封鎖される中でビルドアップにおけるDF全体の貢献度は高かった。ダロトは左右どちらでも高い位置で受けて仕掛けるよりも、後方からプレスを剥がすか、スペースに駆け上がるのが得意だと理解した。

 ネガトラはトナーリが本当に安定している。良い準備でカウンターを未然に防げている。ケシエの攻撃参加からの戻りも速い。攻守のバランス感覚がより研ぎ澄まされていっているように感じる。

 ロングカウンターがないのはテオ、レオン、レビッチの不在を強く感じさせた。

 

 慣らしの2試合を経て、カンピオナートでは2ヶ月ぶりの先発でドッピエッタのイブラ。今季5度目のドッピエッタで先発した9試合連続得点。PKキッカーはケシエに託したもんだと思っていたら自分で蹴った(笑)CBとの駆け引きで裏を取り続けたのも見事。流石に終盤はバテバテ。

 サムカスは攻撃面は物足りないものの、忠実に守備をこなし勝利に貢献。90分持つのか不安だったが、走行距離は83分で下がったブラヒムよりも少なかったのに驚いた。マンジュキッチ加入でターゲットが増えるのでクロス精度を磨いてほしい。

 メイテが早速デビュー。ファーストプレーになったドリブルだったり、終盤の右サイドでのキープだったり、技術とフィジカルが高次元で一体化されたプレーは楽しみ。スプリント時の平均スピードが1位だった(ちなみに2位はイブラ)。今後は、この試合では数的不利だったためほとんど見られなかったプレッシングやスペース管理やトランジションの質に注目したい。

 

 ハウゲは後半は少しはマシになったが絶不調。マンジュキッチ獲得はハウゲが不調なのも関係ありそう。

 サレマは厳しい退場だが軽率。しかも途中出場での退場は初犯じゃなく7月のナポリ戦以来2度目。1年以内での再犯は重罪。前回は42分だったが、今回は8分。

 

 次は中4日ホームでアタランタ戦。ロマニョーリとサレマが出場停止。テオとチャルハノールも欠場。マンジュキッチ即デビューの可能性は高そう。

 

 4-3-2-1のハイorミドルプレス。ダンカンのポジショニングが悪く、間を割られる場面が多かった。

 ミランのハイプレスにはDF背後にロングボールを蹴り込み、大きく飛ばさせずにセカンドボールを回収しプレスを無効化。崩しはサイドからで、積極的にPAにボールを入れていく。

 中盤とシャドウとトップの組み合わせが難しそう。選択肢は多いけど、どれが良い組み合わせなのか見つけられない。成長著しいソッティルはキーマンになり得る。

 マリンはかなり動けていた。常にボールに関わろうという意識を感じた。

 アンカーにいるナインゴランは守備ではボールを奪えるが、前に出て来ないのが相手にとっては怖くない。総合力が高い故にチーム事情に左右されてしまうのがもったいない。

 クラーニョは毎試合決定機をスーパーセーブで止めてる印象。それでも36失点しているのが虚しい。今日もイブラのトリプレッタを阻止。

 

  • 主審 Rosario Abisso

 VARはマッサ。

 サレマの退場が厳しいと思うのは、メイテ投入前のダロトのファウルにカードが出なかったり、88分のカルルに対するチェッリのプレーがノーファウルだったから。