自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

セリエA21-22シーズン開幕直前順位予想

 アッズーリのEURO優勝で注目度が高まる今季のセリエAですが、例年通り、放送の有無でざわついています。今夜の試合は1試合しかやらないつもりなのか?DAZNセリエAフリークスという小番組を制作することがセリエAに力を入れていく宣言だと思っていたのに残念です。

 それではスカッドリストとフットボリスタ最新号を眺めただけの予想順位です。

 

 

1位 ユヴェントス

2位 ミラン

3位 アタランタ

4位 インテル

5位 ラツィオ

6位 ナポリ

7位 ローマ

8位 フィオレンティーナ

9位 サッスオーロ

10位 トリノ

11位 サンプドリア

12位 エラス・ヴェローナ

13位 カリアリ

14位 ウディネーゼ

15位 ジェノア

16位 ボローニャ

17位 ヴェネツィア

18位 エンポリ

19位 スペツィア

20位 サレルニターナ

 

 スクデットアッレグリを呼び戻したユヴェントス。出戻りには良いイメージがないが、アッレグリの手腕とユヴェントスの戦力なら優勝は難しいことではないと思う。これまでマンジュキッチクアドラードをコンバートしてきたように、今季は既にラムジーをアンカーに配すシステムを試用しているのも興味深い。マテュイディのようにロナウドの守備をサポートする役割が課されそうなベルナルデスキ、クルセフスキ、ラビオ、マッケニーらが攻守で存在感を発揮できるかに注目。

 昨季は過密日程と負傷に苦しみながらも2位で終えたミランはケシエとべナセルがANCでいない期間にユヴェントス戦とインテル戦が行われる可能性があるので3位。そこで勝ち点を稼ぎ、来るかもわからない新トレクアルティスタが大ハマりすればスクデットも夢ではない?

 アタランタはロメロとゴッリーニが引き抜かれたが、デミラルとムッソで補填。ムッソがDFライン裏のカバーをどれだけできるかが未知数な点が不安要素か。EUROでは活躍したがアタランタではハテブールとゴセンスのバックアッパーに過ぎないメーレの進化に期待。

 コンテ、ルカク、ハキミ、エリクセンの穴は大きいが、鉄壁3バックはキープしたインテル。守備に不安がないぶん、近年は決定力を欠いているジェコが心機一転して得点量産できるとおもしろい。EUROで脳筋ぶりを大いに発揮したドゥンフリースは楽しみ。

 5位はサッリが就任して大注目のラツィオ。主力の移籍がないうえに教え子のヒサイとペドロも獲得し期待値は高い。プレミアリーグではそれほど活躍できずに帰ってきたフェリペ・アンデルソンがどのような状態なのか気になる。

 ANCでクリバリとオシムヘンが離脱するナポリは、現時点で補強も進んでおらず、序盤はデンメやメルテンスを怪我で欠くという厳しい状態。

 モウリーニョが就任したローマはどうなるか読めない。ただ、アリソン移籍後は安定感を欠いていたGKにルイ・パトリシオがやってきたのは非常に大きいと思う。そして、ザニオーロが再度膝を壊さないことを願う。

 スペツィアからイタリアーノを引き抜き、遂に上位争いに食い込めるか注目のフィオレンティーナ。大きな補強はニコラス・ゴンザレスくらいだが、ローンバックのソッティルやマレーら若手のブレイクにも期待がかかる。そして、昨季は空気だったカジェホンの復活に期待。

 サッスオーロは功労者のデ・ゼルビ監督が勇退したが、後任にエンポリセリエB優勝に導いた青年監督ディオニージを招聘。デ・ゼルビとは連絡を取り合っているらしく、継続路線と言っていいかもしれない。ロカテッリが移籍したが、セリエBで経験を積んだイタリアU-21代表のフラッテージがローンバック、グレミオからブラジルU-24代表のマテウス・エンヒキを獲得。スカマッカもローンバックで復帰しており中位のクラブとは思えないほど充実したスカッドになっている。

 エラス・ヴェローナを躍進させたユリッチを招聘し過去2シーズンの不甲斐ない順位から脱却したいトリノ。CBに負荷が高い戦術を採るが選手層が少し不安。

 11位から16位はもうわからない。ほぼ一緒。

 サンプドリアはダムスゴーとトルスビーを残留させられれば、攻守に安定した成績を出せると思う。

 エラス・ヴェローナはディ・フランチェスコとCF次第。ディ・フランチェスコが過去2シーズン失敗したクラブと違うのはハイプレスとサイドの崩しが前任者によって仕込まれていること。展開力があるミゲウ・ヴェローゾとイリッチがいるのも心強い。問題はカリニッチかラザーニャが決めるかどうかだ。

 カリアリはナインゴランの獲得に失敗したり、ナンデスが大人気銘柄になっているが、守護神クラーニョ、DFリーダーゴディン、エンジンのマリン、パワーヘッダーパヴォレッティ、エースのジョアン・ペドロが居れば闘えるチーム。

 不可欠な存在だったデ・パウルとムッソを失ったウディネーゼは目立った補強もないため進化が見込みにくい。

 ジェノアは昨季目立っていたザッパコスタ、ショムロドフ、スカマッカが退団。地味に戦力ダウンしている気がする。

 大ベテランのダニーロとパラシオと契約延長しなかったボローニャは、アルナウトヴィッチとボニファーツィの獲得が総合的に見て戦力アップなのか疑問。特にパラシオとアルナウトヴィッチのキャラクターの差は大きい。前号のフットボリスタを読むと、今季はブロック守備を組む時間を増やそうとしているらしい。

 

 エラス・ヴェローナ、スペツィアと過去2シーズンはプレーオフを勝ち上がって昇格したチームが昇格組で唯一残留している例に倣ってヴェネツィアは残留です。監督は優秀らしい。知ってる選手はカルダーラくらいだが、昨季のスペツィアもそんな感じだったので関係ないと思われる。

 セリエB優勝のエンポリはディオニージ監督が引き抜かれたが、クラブのスタイルをよく知るアンドレアッツォーリが就任。主力をほぼキープしたうえで、昨季のカリアリでクラーニョ欠場時に活躍したGKヴィカーリオや元ミランのクトローネが加入。おもしろそう。

 昇格・残留の最大の功労者イタリアーノ監督が引き抜かれ、レンタル組が本籍に帰っていき、補強も進んでいない。新監督は全く実績がないチアゴ・モッタマッジョーレ、エルリッチ、ギャシは残留しそうだが厳しい状況なのは変わらない。

 ラツィオのロティート会長が保有ラツィオのセカンドチームと化していたが、まさかの昇格。なんとか正式にセリエAへの参加が認められた。ボナッツォーリとシミーの2トップはかなり楽しみ。

 

 今季は全く予想がつかないので本当に楽しみ。

 もうあとはDAZNさん頑張ってください。頼みますよ、本当に。