自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

21-22セリエA第23節 vs ユヴェントス(H) プロビンチャ?

 CL圏外の5位以下との差を拡げるためにも、首位インテルにこれ以上離されないためにも、不運な敗戦から立ち直るためにも勝ち点3が必須な一戦。しかし、サン・シーロの酷使によりピッチ状態は最悪。

 

 ユヴェントスはここまで12勝5分5敗で2位ミランと7ポイント差の暫定5位。セリエAに限れば8試合負けなしだが、序盤よりマシになった程度で劇的に良くなっているわけではない。とはいえ、スーペルコッパ・イタリアーナインテル戦は強度が高いプレーをしていたし、ミッドウィークのコッパ・イタリアサンプドリア戦は前半はほぼハーフコートゲームだった。

 以下の順位はすべて暫定。

  • 今季アウェイゲーム6勝3分2敗、20得点13失点。ホームより勝点も得点も失点も多い。セリエAのアウェイゲーム直近5試合は4勝1分。
  • 34得点はリーグ11位。セットプレーから3点、PKが4点。30-60分の得点が少なく、後半の終盤に強い。
  • ディバラが7点でチームトップ。モラタが5点、クアドラードが4点、ケーン(ヘディングで2点)、ロカテッリ、マッケニー(ヘディングで2点)、ボヌッチ(PKのみ)が3点。
  • 21失点はリーグ4位。無失点は9試合。前半と後半の差はないものの、後半は60-75分は無失点。
  • シュート数6位タイ。ディバラがリーグ4位。モラタ、キエーザ、ベルナルデスキが続く。ロカテッリは枠内3本で3点。
  • セーブ数16位タイ。
  • 枠に当てた回数8回で5位タイ。逆に助けられた回数は1回でリーグ最少。ディバラが3回当てている。
  • 1試合平均走行距離8位。マッケニーとロカテッリがチームトップ2。
  • ポゼッションタイム8位。自陣8位。敵陣4位。
  • ディバラ、ベルナルデスキ、クルセフスキが3アシスト。
  • キーパス数リーグ10位タイに33本のクアドラード。モラタが24本、ディバラが23本、アレックス・サンドロが19本。
  • 被ファウル数リーグ6位タイにモラタ、26位タイにディバラ。上位常連のクアドラードは40位タイ。
  • リカバリー数チームトップはデ・リフト。
  • ピオーリ就任後のセリエAの対戦成績は2勝1分2敗の五分。サン・シーロでの直近10試合はユヴェントスの6勝1分3敗。

 

スペツィア戦後の5日間

 ケアーが2021年のデンマーク最優秀選手を受賞。

 

先発&フォーメーション

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 ミランロマニョーリとべナセルが復帰。ケアー、トモリ、ペッレグリ、プリッツァーリが負傷欠場。ケシエ、バロ=トゥーレがアフリカネーションズカップで離脱中。カスティジェホが招集外。

 ユヴェントスキエーザボヌッチが負傷欠場。ラムジー、デ・ヴィンテル、ソウレが招集外。サンプドリア戦で印象的なドリブル突破を見せていたアケがベンチ入り。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | 23ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 ミランのビルドアップは右サイドはカラブリアが上がり、メシアスが中、左サイドはテオが低い位置からスタートし、レオンが幅を取る3-2-4-1。シャドーのブラヒムとメシアスがボランチ脇でボールを引き出そうとする。ユヴェントスは4-4-2でミドルゾーン手前からプレスをかけて、ミランに保持の形を作らせる前に奪いたい様子。撤退すると4-4-0-2で中央を守る。チャンネルを使われてもCBは中央から動かずボランチがカバー。

 ユヴェントスのビルドアップは4-2-3-1でクアドラードが中央やハーフスペースに入って、ディバラが右に流れることでクアドラードがテオからフリーになってボールを受けようとする。ディバラが中盤に降りれば、マッケニーが中に入る。攻から守への切り替えの意識は高く、カウンタープレスでロングボールを蹴らせる場面も少なくない。ミランはイブラがルガーニ、メシアスが外切りでキエッリーニにプレスし、ブラヒムがベンタンクール、トナーリがロカテッリをマークするハイプレス。

 

 11分、後方からのロングボールをアレックス・サンドロが頭で繋ごうとするが、カラブリアがカット。しかし、ブラヒムが頭で繋ごうとしたボールをロカテッリが拾い、右サイドのクアドラードに展開。ディバラが右に流れて中央に作ったスペースでロマニョーリをかわしてPA手前から左足でシュートを撃つが枠の右に外れる。

 19分、右サイドで詰まりカルルに下げて、ロマニョーリ、トナーリを経由し左のレオンに展開。レオンが中央に運びメシアスに横パス。メシアスがワンタッチでイブラに縦パスを入れると、落としをレオンが受けてPA手前からシュートを撃つがシュチェスニーがセーブ。

 30分、フリーのカルルが運び、マッケニーとベンタンクールの間を通してライン間のメシアスにパス。メシアスはワンタッチで高い位置を取ったカラブリアに渡し、カラブリアに寄せるアレックス・サンドロの裏に走ってリターンを受ける。ベンタンクールがついてくるが身体でブロックして右サイドを破る。深い位置まで運びジルーに折り返すがシュートには至らない。 

 0-0で前半終了。

 

 後半のユヴェントスは保持はアレックス・サンドロ上げの3-2-5。クアドラードが右大外専任になる。被保持ではマッケニーが高い位置を取るカラブリアについていくようになる。

 60分、ミランはべナセルがボランチに入り、クルニッチがトップ下。

 62分、トナーリからサレマへのパスが高く浮き、キエッリーニが奪う。キエッリーニが前線に蹴るがカルルがカット。べナセルが左のテオに展開。クアドラードと入れ替わり、レオンとのワンツーでハーフスペースを運んでPAに入ってシュートを撃つがシュチェスニーの正面。

 65分、ユヴェントスはマッケニーを右に移し、大外はディバラとシェア。

 68分、サレマの左足のインスイングクロスにジルーがデ・シリオの前に入って頭で合わせるがシュチェスニーの正面。

 0-0で試合終了。

 

ミラン

 球際のデュエルが多い試合になったなかで被枠内シュートをゼロに抑えるが、精度不足やタイミングのズレで決定的な場面も作れずスコアレスドロー。これでインテルとはミランが1試合消化が多い時点で4ポイント差。ナポリには抜かれて3位転落。

 

 序盤はイブラがロングボールを収めてカウンター気味の攻撃が目立った。30分の場面は3-2-4-1の良さが出た。ただ、総じてCBを動かした場面が少なく、キエッリーニとルガーニが大抵ゴール前にいた。イブラやジルーを流れさせるのは得策でないのは明らかだが、先手を取ってスペースに飛び出せるレビッチだったら違う状況を作れたのではないかと思う。または、4-1-2-3でRWGメシアス、RIHクルニッチにし、左利きで内向きにボールを持てるメシアスに対して、クルニッチにポストプレーとチャンネルランをさせ、カラブリアと3人でマッケニー、ベンタンクール、アレックス・サンドロを突破してキエッリーニをカバーに来させる。その先も簡単ではないが、陣形を崩させることはできる。

 この試合のパフォーマンスは決して悪くなかったが、ブラヒムが得点に直接的な関与ができていない現状を鑑みて、私が見たいのはイブラかジルーのセカンドトップとしてレビッチを置く形。両WGが幅を取り、中央にターゲットマンがいるところに、前を向いてゴールに向かうプレーで最も脅威を与えられるレビッチをレイオフの受け手や2列目から裏に飛び出して深さを作る役割を与えたい。そして、今思えば、エンポリ戦のケシエのトップ下起用が有効だったので、ケシエの不在はボランチだけでなくトップ下も足りないという現状を露呈していた。来夏加入のアドリもボールプレイヤーだと思われるので、攻撃的センスと走力を併せ持つスヴァンベリやフラッテージのような選手が欲しい。

 

 トナーリやクルニッチのデュエル、カルルのモラタ潰しなど守備は総じて良かったが、ユヴェントスのクオリティ不足は否めなかった。特に毎度苦労させられてきたディバラやクアドラードがベストな状態ではないのが助かった。

 

 ピッチコンディションの影響か、ジルーのポストプレーは精彩を欠いており、パスがズレる場面もしばしば。前を向けるスペースがあってもポストプレー一択なのは流石に気になる。

 メシアスは守備はハードワークしていたが、ボールを持った時の判断が遅い場面が目立った。41分のカウンターがその最たる場面だったと思うが、ジルーがポストプレーに近寄ったり、レオンがデ・シリオの背中に膨らもうとしなかったり、周りの動きも気になった。

 アフリカネーションズカップから帰国したべナセルは身体が軽そうで、出足が良い場面が多かったのは朗報。

 

 次は勝てなきゃスクデットの夢が潰えると言っても過言ではない超重要なミラノダービー。最高の準備をして2月からは全勝で行く覚悟で臨みたい。

 

ユヴェントス

 ベンタンクールが中盤の守備で存在感を発揮していた。個人的に最近の試合を観ていて、ドリブルを織り交ぜることで自在にベクトルをアレンジできるアルトゥールをアンカーでビルドアップの中心に置き、得点力もあるロカテッリを1列上げる方がおもしろいと思っていたが、あくまで攻撃的なオプションの1つなのだなとこの試合で実感した。

 最近のルガーニは安定していて良い。試合当日朝にデ・リフトが胃腸炎になったらしいが、代役として問題ないパフォーマンス。

 

主審 Marco Di Bello VAR Aleandro Di Paolo

 レオンにカードが出た場面を基準とするなら、この試合はカード祭りになっていたので、それ以降引っ張って止めるファウルにカードが出なかったのは助かったが、基準はブレブレ。

 ロカテッリとメシアスにカードを出したのが遅かったのはレッドカードレビューの可能性がないか確認していたのか?