自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

21-22コッパ・イタリア準々決勝 vs ラツィオ(H) 大胆に冷静に

 ダービー勝利の勢いをセリエAだけではなくコッパ・イタリアのタイトルにも繋げたいミラン。勝てば準決勝はダービーになる。

 ラツィオは得点はミランと並んでリーグ2位だが失点が多く、CL出場権を得られる4位とは6ポイント差の6位。セリエAでは7敗中6敗がアウェイで喫したもので、サン・シーロでのミラン戦も相性が悪い。しかし、直近の公式戦は4試合連続無失点で良い波に乗っている。相手にヴラホヴィッチがいなかったとはいえ、週末のフィオレンティーナ戦の出来は素晴らしかった。

 

インテル戦後の3日間

 バロ=トゥーレのセネガル代表がアフリカネーションズカップ優勝!おめでとう。

 IMW期間のある日の練習でピオーリにマイクを付けた動画が公開された。練習はコーチに任せる監督もいるが、ピオーリは選手との距離が近く、常に声掛けをしていて1番のムードメーカーに見えた。ラストショットでレオンの隣にいたのは誰だろう?めちゃくちゃ足速そう。


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先発&フォーメーション

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 ミランはケアー、イブラ、ガッビア、バロ=トゥーレが負傷欠場。

 ラツィオアチェルビが負傷欠場。アクパ=アクプロが招集外。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | Quarter-Final | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 ミランはケシエがアンカー、トナーリが右サイド重心、ブラヒムが中央と左を広く動く4-1-2-3のような形でビルドアップ。ラツィオは4-5-1からインモービレと交互に出ていくインサイドハーフでCBに高い位置からプレス。ミランはメニャンとバックラインでボールを動かし、相手のギャップを広げて前進を図る。ジルーとパトリックの身長差を活かすようなロングボールも狙いの一つか。

 ミランのプレスはパトリックがボールを持つとブラヒムがカタルディ、レオンがルイス・フェリペをマーク。ジルーはなるべく右に誘導させようとするが、ヒサイが内側に入ってボールを受けるとケシエがミリサヴィからスライドし、ロマニョーリがミリサヴィをマーク。ラツィオインモービレが中盤に降りて、中盤に前向きな選手を作ろうとする。

 

 11分、カタルディがケシエに出ていき空いたスペースに降りたジルーにカラブリアから縦パス。ジルーの落としをケシエがテオに展開。テオは中央に持ち出して右に張ったメシアスに展開。メシアスはカットインしてシュートを撃つがDFがブロック。こぼれ球をケシエがミドルシュートを撃つがレイナの正面。

 23分、フリーのロマニョーリからハーフスペースを裏に抜け出したレオンにスルーパス。レオンが冷静に左足でネットを揺らしてミランが先制。

 34分、レオンがボールを失い、フリーのミリンコヴィッチ=サヴィッチからカルルの裏を狙ったインモービレにロングパス。メニャンが飛び出してプレッシャーをかけてインモービレのミスを誘発。

 40分、カラブリアからジルーへのパスがズレてラツィオボールに。ルイス・フェリペ、ミリサヴィ、パトリック、バシッチとリズム良く中央でパスを繋ぎ、カタルディをフリーにさせるがバシッチの落としがミス。ブラヒムが拾ってミランのカウンター。ブラヒムが運び、レオンがルイス・フェリペをかわしてゴール前に折り返すと、ジルーが押し込んでミランが追加点を挙げる。

 44分、カタルディから内側で受けたザッカーニがワンタッチでインモービレにパス。バシッチへの落としはトナーリに当たるがバシッチが拾い、追い越したザッカーニにパス。ザッカーニが折り返すが中には誰もいない。ミランは右サイドのカルルがカラブリアに下げると、カラブリアからジルーへロングボール。セカンドボールをブラヒムが拾って運びレオンを追い越したテオにパス。テオがワンタッチでゴール前に折り返すと、ファーでフリーのジルーが押し込んでミランが3点目を奪う。

 3-0で前半終了。

 後半からミランはカードを貰っていたトナーリに替えてべナセルを投入。ビルドアップの形は4-2-1-3に変更。

 67分、シュート後の振り抜きでカルルの膝を蹴ってしまったインモービレが足首を痛めて交代。ザッカーニが右に回り、ペドロのゼロトップに。

 72分、カルルからサレマへのパスがモロにカットされるがカルルが自分でカウンターを止めてラツィオのCK。ミリサヴィのおっぱいを揉むテオ。ルイス・アルベルトのインスイングのボールをミリサヴィがフリックしパトリックが足を伸ばすが届かない。

 73分、ゴールキックから繋ぐミラン。テオがレオンとのワンツーでプレスを剥がし右サイドのサレマに展開。サレマはマルシッチに仕掛ける姿勢を見せて中央のブラヒムに横パス。ブラヒムがシュートを撃つがルイス・フェリペがブロック。

 78分、左サイドで得たFKをダニマルがゴール前に入れると、ルイス・フェリペがヘディングしたボールがラッザリに当たってこぼれたボールをケシエが蹴り込んでミランが4点目。

 4-0で試合終了。

 

ミラン

 序盤から保持ではボールと相手をじっくり動かし、プレッシングではマンツーマンとマークの受け渡しをしっかり行い、相手のミスを見逃さずに得点を奪い、終盤にはウェーブが起こるほど文句なしの完勝で準決勝進出。ダービー逆転勝利の勢いだけではない冷静さが光った試合だった。

 

 先制点はヒサイが一人だけラインを下げるというミスが大きかったが、ミリサヴィが空けたスペースにロマニョーリから縦パスが出たという面では14分にも似た場面がある。

 インモービレがカルル、ミリサヴィがケシエへのパスコースを切りながらロマニョーリに寄せる。フェリペ・アンデルソンは内側のレオンへの縦パスのコースを防いでいたが、ロマニョーリの身体の向きからテオへのパスを先読みして動いた結果、レオンに縦パスが通り、ブラヒム、テオとのパス交換で左サイドを突破しルイス・フェリペにイエローカードが出た。14分はフェリペ・アンデルソン、先制点はヒサイがロマニョーリからテオへのパスを警戒しすぎたことで間を割るパスが通った。

 

 ブラヒムは11kmも走ったように攻守に運動量豊富で強度も高く素晴らしかった。3点目のタメはテオだけではなくジルーの上がりも待つことにも、相手全員の視線を釘付けにすることにも繋がったファインプレー。

 レオンはキャリアハイのシーズン9得点目。2点目のアシストはパトリックがカットインを防ぎに来たのを見て縦に持っていき、パトリックがマークを捨てたジルーにラストパスという完璧なお膳立て。

 ジルーは2試合連続のドッピエッタでチームトップの公式戦10得点目。サン・シーロでの先発8試合で10点。ネガティブトランジションが迅速なのも良い。

 ロマニョーリがハイパフォーマンス。カルルもインモービレをほぼ完封。

 レビッチは“ザ・復帰明けのレビッチ”。復帰と離脱を繰り返しすぎているので、徐々にコンディションを上げてくれ。トモリは特に仕事がなかった。

 

 次は中3日のランチタイムキックオフでホームサンプドリア戦。サンプドリアはジャンパオロの復帰とセンシの加入で上昇ムードにあるので簡単な試合にはならなさそう。

 

ラツィオ

 33分20秒のように、ボールホルダーに対して降りる人と追い越す人を作り、縦方向のパス交換でプレス回避をするのが理想的だったと思うが、そのような場面をあまり作れなかった。逆にフィオレンティーナ戦はそれが上手くできていた。そして、なんと言っても技術、判断のミスが多すぎた。

 ザッカーニがレギュラーになりかけているのは楽しみ。

 

主審 Simone Sozza VAR Davide Massa

 手や足を使っていなくとも後ろからのチャージに厳しかった。