自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

21-22セリエA第33節 vs ジェノア(H) 再点火

 

 残り6試合で暫定首位のミランは公式戦12試合無敗で6試合連続無失点中ながら、得点力不足により勝ち切れない試合が続き、スクデットに向けてネガティブな空気が漂っている。

 

 ジェノアは2勝16分14敗で残留圏内まで3ポイント差の19位。1月中旬にブレッシンが今季3人目の監督に就任すると、強度の高い守備をベースに7試合連続の引き分け(5試合がスコアレス)。しかし8試合目にして初勝利を挙げた後に連敗。特に前節は就任後初の複数失点となる4失点での敗北。さらに、10試合で4得点のみの就任以前から続く得点力不足は改善できていない。

 以下の順位はすべて暫定。

  • 今季アウェイゲーム1勝8分7敗、13得点29失点。ホームと勝敗数は同じだが、得点も失点もホームより多い。
  • 24得点はリーグ19位。1試合平均では最少。ヘディングゴール数8はリーグ5位タイ。セットプレーから4点、PKが5点、OGが1点。前半は6点のみ、75-90分に全体の50%の12点。
  • デストロがチームトップの9点(ヘディング5点はリーグ最多タイ)。クリーシトがPKのみで5点。他は1点のみが6人。
  • カンビアーゾがチームトップの4アシスト。ロヴェッラが3、エクバンが2アシスト。
  • シュート数18位。枠内シュート数最少。デストロが43本でチームトップ。2位はエクバンの30本。
  • 枠に当てた回数3回でリーグ最少。
  • 52失点は13位タイ。無失点は9試合。75-90分に12、0-15分に11、60-75分に10失点。15-30分だけ少ない3失点。
  • 枠に助けられた回数13回で4位タイ。
  • 1試合平均リカバリー数3位。バスケスがリーグ13位、バデリが20位
  • セーブ数5位。個人ではシリグが2位。
  • ドリブル数11位。
  • クロス成功数8位。失敗数8位。
  • CK数16位タイ。
  • オフサイド数10位タイ。
  • PK獲得数5回。献上回数4回。
  • イエローカード数5位タイ(多)。
  • 1試合平均走行距離7位。個人では1月加入のフレンドルップが最多。バデリとロヴェッラが続く。
  • アクチュアルプレイングタイム17位。
  • ポゼッションタイム17位。自陣17位。敵陣18位。
  • パス成功数19位。成功率は最低。キーパス数19位。ファイナルサードのパス数19位。
  • キーパス数チームトップは26本のロヴェッラ。2位はバデリ。
  • 被ファウル数チームトップはストゥラーロ。
  • セリエA過去21試合の対戦成績はミランの13勝3分5敗。
  • サン・シーロでは6勝2分2敗。勝利試合は常に1点差。

 

トリノ戦後の4日間

 ケアーがグラウンドでのリハビリを開始。

 

先発&フォーメーション


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 ミランは当初先発の予定だったカラブリアがコンディション不良でガッビアが急遽先発。ロマニョーリ、イブラ、フロレンツィ、カスティジェホ、ケアーが負傷欠場。べナセルとレビッチは復帰。ブラヒム、ロマニョーリは累積リーチ。

 べナセルがミランでの公式戦100試合目。

 ジェノアはストゥラーロ、カンビアーゾ、ロヴェッラ、ファンフースデン、チボーラが負傷欠場。カロン、カラフィオーリが招集外。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | 33ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 

 ジェノアはミドルゾーンに4-3-2-1で中央を閉じ、SBにインサイドハーフがプレス。ミランは4-1-2-3でWGが幅を取り、インサイドハーフがアンカーのバデリの脇を狙い、ジルーがCBと駆け引き。

 ジェノアは後ろでは繋がずピッコリにロングボール。セカンドボールを拾い、2シャドーがライン間とSBの裏を狙う。ミランの守備はCBが持ったらボールサイドのWGが外切りプレス。バデリを逆のインサイドハーフが捕まえ、トナーリは状況に応じてピッコリへのパスコースを封鎖したり、シャドーをマークしたり役目を変える。

 

 1分、カルルからサイドラインでパスを受けたサレマが内側にサポートに来たべナセルとワンツーでカットインし、左のレオンに展開。オーバーラップしたテオがレオンからパスを受けてマイナスに折り返すがケシエに合わない。

 4分、トモリからパスを受けたテオがサイドに降りてきたレオンとワンツーで内側を突破。バデリもかわし、中央に走り込んだジルーへのスルーパスを狙うが強すぎて失敗。

 9分、左サイドから来たボールをガッビアがカルルに速いパスをつける。時間とスペースの余裕を得たカルルが大外でフリーのレオンにクロス。レオンが左足で丁寧に合わせてミランが先制。

 21分、ジェノアは4-4-2(1-1)に変更。中盤は右からフレンドルップ、ガルダメス、バデリ、エクバン。アミリとピッコリが2人で2CBとトナーリを見る。カウンターの機会を作るためにはピッコリのキープ力が試される。ミランの守備からすると、中盤のマークがはっきりする。

 34分、ミランが敵陣左サイドのスローイン。テオから受けたケシエのバックパスがガルダメスに当たり、こぼれ球をケシエがPAに持ち込みサレマにラストパスを送るが、サレマは大きく浮かしてしまう。

 前半終盤からジェノアはプレスラインを上げて、人を捕まえる意識を強める。バーニがケシエに対応する場面が多くなる。

 45分、シリグからのロングボールをピッコリとテオが競り、こぼれ球をピッチ中央でガルダメスが拾う。アミリが左のエクバンに繋ぎ、エクバンがドリブルで持ち運びクロスを上げようとするがカルルがブロック。こぼれ球はエクバンが拾い、バスケスに下げ、バデリが受ける。バデリが顔を上げたタイミングで中盤からガッビアの背後に抜け出したガルダメスにバデリからパスが通る。ガルダメスはコントロールから前を向き右足でシュートを撃つが枠を捉えられない。

 1-0で前半終了。

 56分、カウンターで運んだテオが敵陣でファウルを受けてFK。緩んだジェノアの隙を突いてケシエがクイックリスタートで右のサレマに展開。フリーのサレマがゴール前中央のジルーにクロスを上げ、ジルーが右足で合わせるが僅かに枠を外れる。

 71分、左サイドでパスを受けたレオンが食いついたヘフティをかわして持ち運ぶ。テオとのワンツーでPAに入り、左足でファーのメシアスにクロスを上げるが少し流れてメシアスは胸トラップ。メシアスが走り込んだケシエに折り返すがバデリがクリア。

 両軍ともに足が止まってくる。

 76分、PA手前でカットインしてきたイェボアーのドリブルが大きくなったところをケシエが大きく前線に蹴る。レビッチが右に流れて拾い、中央から左に流れたレオンにパス。レオンがエスティゴーを縦にかわして左足でシュートを撃つがシリグがセーブ。

 86分、右サイドでプレスを受けたクルニッチがかわしてケシエにロングパス。ケシエが競り勝ってこぼれたボールをテオが拾い、内側に入ったバロ=トゥーレとワンツーで左サイドを突破。更に、PA内でレビッチとワンツーでシュートを撃とうとするがバデリがブロック。こぼれ球をレビッチが拾いゴール前でフリーのメシアスにパス。メシアスのボレーシュートはシリグがファインセーブで防ぐが、こぼれ球をメシアスが右足で蹴り込んでミランが追加点を得る。

 93分、左サイドからジェノアのFK。ガルダメスがインスイングで入れたボールをエルナニが下がりながら頭で合わせるがメニャンがファインセーブ。

 2-0で試合終了。

 

ミラン

 

 再調整された立ち位置により攻撃に繋がりが生まれ、序盤からサイドでチャンスを作ることができた。その流れでカルルの素晴らしいクロスをレオンが決めて先制。その後はジェノアの布陣変更と強度の変化でスムーズなビルドアップからのチャンスメイクは減ったが、前に出てくる裏を突く速い攻撃を見せた。そして、プレス回避からの速攻で26節以来となる待望の複数得点を挙げる。最後はメニャンがビッグセーブを見せて公式戦7試合連続無失点で勝利。スクデットに向けても、ミッドウィークのダービーに向けてもポジティブな試合になった。

 

 SB、IH、WGが適切な立ち位置を取れば崩せることが明確になった試合。最近は中に入りすぎていたレオンを張らせると同時に、IHを置くことでレオンが中に入ってもポジションチェンジが容易でバランスを崩すことがなくなった。

 6'55"~のミランのビルドアップとジェノアのカウンターは両軍の狙いが表れた場面。レオンから内側のケシエに入れてくるボールを奪い、トナーリの脇でシャドーのアミリが受け、テオの裏にもう一人のシャドーのエクバンが走り込む。エクバンのピッコリへの折り返しはガッビアがクリアしたが、ジェノアの術中に嵌りかけた。

 ジェノアの布陣変更後は中盤を厚くされてスペースが減ったことでチャンスが減ったが、カウンターの脅威は更に弱まった。追加点を取れたのは良かったが、もっと早く取れただろというのが本音。

 ジルーとレビッチの交代は試合展開に合ったものだった。前半はCFがチャンスメイクに絡む必要性が低く、CBを下げさせてPAでフィニッシャーになることが求められたが、ジルーに良いボールは来なかった。ジェノアが前に出るようになりスペースが広くなるとレビッチがスペースに走って速攻を仕掛けた。

 

 1月以来のRSBでの先発に急遽変わったカルルだが、守備もビルドアップも完璧で最高のクロスで先制点をアシスト。末恐ろしい才能。

 クルニッチが遂にRSBまでやり始めた。ぶっつけ本番だったと思うが追加点の起点にもなった。おそらくCBもできる。

 バロ=トゥーレが12月以来の久々の出場。WGに入りすぐに追加点に絡んだ。短い時間ながら推進力を発揮して勝利に貢献し、逃げ切りの交代パターンの一つに組み込まれるかもしれない。

 

 次は火曜日にコッパ・イタリア準決勝2ndレグインテル戦。1stレグはホームで0-0。この試合から現在の無失点記録は続いている。17-18シーズン以来の決勝進出、02-03シーズン以来の優勝を目指す。

 

ジェノア

 

 就任当初の強度が落ちてきた。残り5試合で残留圏内と6ポイント差。このままでは残留は厳しいか。

 1失点目はフレンドルップのテオへのプレスにエクバンが連動すれば高い位置で奪えたかもしれないし、レオンに対するヘフティのポジショニングが悪すぎた。

 4-3-2-1はカウンターを発動させやすいが、サイドを変えられると中盤3枚のスライドが間に合わないことがある。

 ガルダメスは4-4-2でダブルボランチに入ってからは、中央に入ってきたところを潰す役割で生き生きし始めた。走れて球際が強い典型的なチリ人選手のイメージ。

 

主審 Daniele Chiffi VAR Daniele Orsato

 

 特になし。