自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

21-22セリエA第34節 vs ラツィオ(A) 終わらせんな可能性

 

 残り5試合。暫定首位のミランはミッドウィークのコッパ・イタリアで敗れ、公式戦13試合無敗、7試合連続無失点の記録が途切れた。ジェノア戦で解決したかに思えた得点力不足も再び露呈した。今節は正念場。悪い流れを生み出さないためにも勝利が必要な一戦。

 

 ラツィオは16勝8分9敗で7位。CL圏の4位までは7ポイント差。シーズンを通して連勝が長く続かず、波に乗り切れない印象。

 以下の順位はすべて暫定。

  • 今季ホームゲーム9勝5分2敗、36得点20失点。圧倒的にホームの方が得意。アウェイの得失点差は+1。
  • 65得点はリーグ2位。ヘディングゴール数13はリーグ2位。セットプレーから10点、PKが6点、OGが1点。15-30分の5点以外はどの時間も二桁得点。
  • インモービレがリーグトップの25点(PK6)。ヘディング6点もリーグトップ。ミリンコヴィッチ=サヴィッチが9点(ヘディング4)、ペドロが8点。他は1点のみが6人。
  • ミリンコヴィッチ=サヴィッチがリーグ2位タイの9アシスト。4位タイにルイス・アルベルト、8位タイにフェリペ・アンデルソン
  • シュート数13位タイ。枠内シュート数7位。インモービレがリーグ2位の105本。チーム2位はミリンコヴィッチ=サヴィッチ。
  • 枠に当てた回数11回。インモービレが3回。
  • 48失点は10位。無失点は8試合。前半立ち上がりと後半中盤以降に失点が多い。
  • 枠に助けられた回数14回で4位タイ。
  • 1試合平均リカバリー数18位。ミリンコヴィッチ=サヴィッチがリーグ9位タイ、ルイス・フェリペが23位、アチェルビが28位。
  • セーブ数16位。
  • ドリブル数8位。
  • クロス成功数16位タイ。
  • CK数12位。
  • オフサイド数18位。
  • PK獲得数8回。献上回数6回。
  • 1試合平均走行距離1位。112.4㎞。個人ではミリンコヴィッチ=サヴィッチがリーグ2位。
  • アクチュアルプレイングタイム最長。
  • ポゼッションタイム1位。自陣1位。敵陣6位。
  • パス成功数1位。成功率1位。キーパス数16位。ファイナルサードのパス数4位。
  • キーパス数リーグ9位タイに49本のルイス・アルベルト。フェリペ・アンデルソンが36本、ミリンコヴィッチ=サヴィッチが31本。
  • 被ファウル数リーグ8位タイにザッカーニ。
  • 11-12シーズン以降のセリエAでの対戦成績はミランの9勝6分6敗。しかし、オリンピコでは2勝3分5敗。同期間内ではユヴェントスに次ぎ、インテルナポリと並んで獲得勝ち点が少ない。
  • インモービレミラン戦19試合7G5Aで現役ではベラルディ、メッシに次ぐ天敵。
  • イブラはラツィオ戦16試合9G3Aで現役ではイグアイン、ディバラ、ベラルディ、インシーニェに次ぐ天敵。

 

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インテル戦後の4日間

 特になし。

 

先発&フォーメーション
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 ミランはイブラとロマニョーリが復帰。べナセルがインテル戦で足首を痛めて欠場。フロレンツィ、ケアーが負傷欠場。ダニエルが招集外。ブラヒム、ロマニョーリは累積リーチ。

 ラツィオはペドロが負傷欠場。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | 34ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 

 ラツィオの守備はミドルゾーンに4-5-1でセットし、インサイドハーフがCBにプレスをかける。ミランのビルドアップは左肩上がりの3-1-5-1でケシエがアンカー、テオとメシアスが幅取り。ラツィオインサイドハーフとウイングがプレスに出た背後を使って前進を図る。

 ミランのプレッシングは中盤がマンツーマンで、ジルーがボールを持ったCBに横からプレス。ボールサイドと逆のWGがSBとCBの中間ポジションを取り、アンカーやインサイドハーフ経由で繋がれた時の準備をする。ラツィオはCBと中盤が少ないタッチでパスの出し入れを繰り返し、フリーになったSBから運んだり、パスワークで中央から崩しサイドのスペースを使う。

 

 3分、右サイドでラツィオスローイン。ラッザリから受けたミリンコヴィッチ=サヴィッチがそのまま前に運び、ケシエとテオの間を割りゴール前に折り返す。インモービレがカルルの背後から前に入る動きでフリーになり左足で合わせてラツィオが先制。

 16分、カウンターに移行しようとするルイス・アルベルトからザッカーニへのパスをカルルがカット。カラブリアがワンタッチでメシアスに繋ぎ、メシアスが運んで折り返すがルーカスがブロック。こぼれ球をメシアスがワンタッチでクロスを上げるとジルーがヘディングシュートを撃つが枠の左に外れる。

 22分、レオンが中盤でボールロスト。ラツィオのカウンター。ルーカスからパスを受けたフェリペ・アンデルソンが中央に運び、インモービレにアウトサイドでスルーパスを出すが、メニャンがPAの外に飛び出して防ぐ。

 27分、メニャンから右サイド奥へロングボール。ジルーが競ったこぼれ球をメシアスが拾い、トナーリ、ブラヒム、ケシエと中央に繋ぎ、PA手前左で受けたレオンがラッザリをかわして左足でシュートを撃つがサイドネット。ラツィオゴールキックのビルドアップでミリンコヴィッチ=サヴィッチへの縦パスをケシエが潰す。こぼれ球をレオンが拾い、中央に運び、外を回ったケシエにパス。ケシエが左足でシュートを撃つがストラコシャの正面。

 1-0で前半終了。

 49分、テオがCB間から裏を狙ったレオンにパス。レオンがトラップからそのままアチェルビを振り切りゴール前に折り返す。走り込んだジルーが押し込んでミランが同点。

 58分、ミランの右CK。こぼれ球をブラヒムがシュートを撃つがラツィオがブロック。こぼれ球を左サイドでレオンが拾い、右足でファーへクロス。メシアスがフリーで左足で合わせるがミートできず大きく枠を外す。

 61分、カルルから右サイドライン際で受けたメシアスが飛び込んできたラドゥをかわしてPA内に運び左足でシュートを撃つが僅かに枠の左に外れる。

 66分、右で繋ぎ、トモリの左脇に降りたケシエから左サイドライン際のレオンにパス。レオンがワンタッチでハーフスペースを抜け出すテオにスルーパス。テオがジルーに折り返すが合わない。

 70分、ミランはクルニッチの投入で保持はケシエがトモリ脇に降り、トナーリがアンカー、カラブリアが高い位置を取るようになる。

 83分、ピッチ中央でミリンコヴィッチ=サヴィッチが頭でインモービレに繋ごうとしたボールをケシエが奪い、レビッチからレオンに繋ぐ。レオンがPA内でマルシッチをかわして左足でシュートを撃つがストラコシャがセーブ。

 88分、テオのアーリークロスが流れ、拾ったイブラがシュートを撃つがヒサイがブロック。右CKのこぼれ球をテオがミドルシュートを撃つが僅かに枠の外。

 91分、レビッチが後ろ向きのマルシッチにプレスをかけ、イブラがGKへのバックパスのコースを切る。出し所が無くなったマルシッチからレビッチがボールを奪い、トナーリにクロスを上げるがアチェルビがなんとか頭で触る。中途半端なこぼれ球がイブラの元に行き、イブラは頭でゴール前のトナーリにパス。トナーリが腿トラップから爪先で押し込みミランが逆転。

 1-2で試合終了。

 

ミラン

 

 インテル戦同様、開始早々に相手ストライカーに先制点を決められる展開になるが、徐々に主導権を取り戻し、前半の終盤から攻め込む時間が増える。後半早々に縦のシンプルな攻撃で同点にすると、更にスピードとインテンシティを高めて試合を支配する。しかし、攻め込むものの崩しきる場面や超決定機は作れずにいた。それでも、後半アディショナルタイムに守備からの攻撃でトナーリが値千金の決勝弾を決め、劇的な逆転勝利を掴んだ。この勝利で今季の4位以内が確定し、2季連続のCL出場権獲得となった。

 ラツィオに1シーズンで3勝したのは04-05シーズン以降初めて。

 数字上だけでなく心理的にも勝利が求められた試合で価値ある劇的逆転勝利。劇的ではなく、普通に勝ってほしいものだが、このような勝ち方はチームに更なる一体感が生まれ、勢いが出る本当に大きな勝利だ。そして、昨季は最終節の勝利で決まったCL出場権を、今季は4試合も残して当初の目標を達成したのも素晴らしいこと。しかし、今の我々の目標はセリエA優勝。本命ではないのだからプレッシャーを感じずに思い切ってチャレンジしてほしい。

 

 ビルドアップではカルルでルイス・アルベルトカラブリアでザッカーニをプレスに来させて、メシアスがラドゥをピン留めしたスペースでトナーリが受けるなど、右サイドからビルドアップをしていきたい狙いは見受けられたが、そのまま右サイドを突破したり、左サイドに展開したりという”その後の形”が見えなかった。展開の少なさとリズムの単調さはべナセルの不在を強く感じた。ブラヒムは相変わらず消えたままだった。

 得点が生まれたのは背後のスペースを突くシンプルな攻撃。後半は66分のテオやチャンスに繋がらなかったがレビッチが何度も左ハーフスペースへの飛び出しを狙っていた。

 守備で問題になる場面はほとんどなかった。インモービレとミリンコヴィッチ=サヴィッチ以外はゴールを襲うオフザボールの動きが少ないので対応がしやすかったと思う。インモービレが降りたところにCBが付いて行っても、中央のスペースを狙ってくる人がいなかった。ミリンコヴィッチ=サヴィッチにも基本的にケシエが付いていたので対応できた。プレスをかわされて、ラッザリやフェリペ・アンデルソンに運ばれると少し怖さがあったが、テオとトモリが1vs1に負けなかった。

 特に後半はチーム全体の強度が上がり、ビルドアップを潰す、ミスを誘うプレーが増えた。前半のボールロストはラツィオ62、ミラン70、デュエル勝利数がラツィオ26、ミラン29に対して、後半のボールロストはラツィオ75、ミラン68、デュエル勝利数がラツィオ16、ミラン40でデータにも顕著に表れている。

 

 次は日曜日22時ホームフィオレンティーナ戦。サン・シーロでの試合は残り2試合。今節はオリンピコをホームさながらの雰囲気に変えたクルヴァがどんな後押しをするのかも楽しみだ。

 

ラツィオ

 

 ミランラツィオ対策は今季の3試合に大きな違いはなかったが、他のチームとの試合で見せているような攻撃はミラン戦ではほぼ見られなかった。

 インモービレの得点時の動きは流石。

 ストラコシャのハンドは草。

 

主審 Marco Guida VAR Daniele Orsato

 

 特になし。