自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

セリエA22-23シーズン開幕直前順位予想

 コロナ禍により近年はオフが短くなってしまっていたが、今季はしっかりとリフレッシュできる時間が取れたと思われる。私自身も年1の1ヶ月Netflix生活を満喫しました。好きなシリーズである「ストレンジャー・シングス」、「セックス・エデュケーション」以外は「令嬢アンナ」や「サーペント」、「クラーク・オロフソン」のような実際の犯罪を基にしたドラマや犯罪ドキュメンタリーばかりを見ていました。しかし、ベター・コール・ソウルの最終シーズンが7月に一気に配信されると思っていたら毎週配信で3話を残して退会することになるという失態を犯してしまった。

 周知の通り、今季はワールドカップの中断を挟む特殊なシーズンであり、過密日程の半シーズンを2回戦うという感覚になると予想される。欧州コンペティションに参加するチームは過密日程に耐えうるスカッドを組めるかと同時に、ワールドカップに出場する選手がチームに何人いるのかという問題も生じる。多すぎると中断期間にまともな練習もできず、心身に大きな疲労を抱えて帰ってくる。少ないチームの方が後半戦に向けて良い準備ができるはず。

 セリエA全体の今季のトピックは監督交代をしたのが5チームだけで、12チームが2季目の監督で新シーズンに臨むことだ。方針転換、もしくは引き継ぎの1年目から、より自分色に染められるのはどこの誰になるのか。

 それでは、予想順位を発表します。

 攻めてみました。(©アルピーANN)

 

 

 

 

 スクデット争いは3チーム。ケシエの退団があったが、クラブの根幹にブレがなく安定して力を発揮できそうなミランの連覇と予想する。オニェディカと左利きCB兼SBの獲得ができれば尚更堅い予想になるはず。

 ユヴェントスディ・マリア、ポグバ、コスティッチ、ブレーメルを獲得したが、どのようなチームになるのか謎がある。デパイやパレデスの噂もあって本当にわからない。WBをやるために生まれてきたような選手であるコスティッチを獲得したということは3バックで行くのか?ディ・マリアはシーズンMVP候補。

 インテルルカクの復帰が何をもたらすのか。本領発揮が期待されるゴセンスはサパタのポストプレーと相性が良かったのでルカクを左にしてもおもしろいかもしれないが、ルカクの能力を最大限発揮させる方が重要なので右のままだろう。いずれにせよペリシッチの穴を埋めなければならないし、赤字解消のためにシュクリニアルかドゥンフリースを売却することになったら厳しい。

 4位の座は大型補強のローマと世代交代のナポリが奪い合う。ディバラ、ワイナルドゥム、マティッチをフリーで獲得し大注目のローマはディバラをペッレグリーニ、ザニオーロ、エイブラハムとどのように組み合わせ攻守のバランスを取るのか、モウリーニョの采配が鍵を握る。クリスタンテとマティッチでガチガチのダブルボランチを組みそう。

 インシーニェ、クリバリ、メルテンスとサッリ期を支えた面々に加えて、昨季は特に素晴らしい活躍を見せたGKのオスピナが退団。ファビアン・ルイスも退団が濃厚で血の入れ替えが行われるナポリは現状獲得が決まっている新戦力は実力が未知数な選手ばかり。シメオネは加入確実だがオシムヘンと共闘するイメージは湧かない。ただし、噂されているラスパドーリ、エンドンベレ、ケイラー・ナバスが全員来たら4位以内に食い込める。

 積極的かつ的確な補強が目立つフィオレンティーナを期待を込めて6位に予想する。新戦力のヨヴィッチ、ゴッリーニ、ドド、マンドラゴラだけでなく、エンポリで成長して復帰したジュルコフスキや、クアメ、ラニエリといったローンバック組も楽しみな選手ばかりだ。ECLとの二足のわらじがチームの総合力を高めることにつながるのではないかという期待もある。

 GKとCBを入れ替え、ベシーノとマルコス・アントニオの加入で中盤の層が厚くなり、期待の若手WGカンチェリエーリも獲得したラツィオはLSBに優秀な選手を獲得できれば4位も夢ではない。徐々に浸透しているサッリズモが2季目の今季はどれだけ進化できるか。

 滅多にベストメンバーで戦うことができず5季ぶりに欧州コンペティション出場を逃した昨季からの巻き返しを図るアタランタだが、チームスタイルを支える黒子のフロイラー、ペッシーナが退団。更に、パロミーノにはドーピング違反で長期間の出場停止が課されることに(調査中)。上位を目指すなら2季目のコープマイネルスと冬加入のボガ、新加入のルックマンとエデルソンの活躍はマスト。

 そして、6〜8位争いに絡んでくるポテンシャルを持つのがトリノだ。ベロッティ、ブレカロ、ポベガは退団したが、ヴラシッチ、ミランチュク、ラドニッチの獲得で全体的にアタッカーの質は向上し、カピターノに就任したルキッチと冬加入のリッチでポゼッションが安定することで得点力の強化とゲームコントロールに期待が持てる。コッパ・イタリアではラドニッチが強烈なインパクトを残した。ブレーメルに替わるCBを獲得することができれば上位争いを掻き乱す存在になる。

 10〜15位は残留余裕組。10位は今回の予想の最大の攻めポイントであるスペツィア。かなり危うい時期もあったがなんとか残留という目標を達成したチアゴ・モッタを解任し、元ウディネーゼのゴッティを招聘。守護神プロヴェデルがラツィオにステップアップした後釜に、フィオレンティーナでは出番を失ったがセービングには定評があるドロンゴフスキを獲得し、CBにカルダーラ、中盤にエクダルとセリエAで確かな実績を持つ実力者を補強することに成功。イタリアーノもチアゴ・モッタも4バックでWGを置くシステムを基本としていたが、ゴッティはウディネーゼ時代の3-5-2を採用し、コッパ・イタリアのコモ戦ではWBとIHのレーンチェンジが何度も見受けられ、2トップはエンゾラの裏抜けとヴェルデが自由に縦パスを引き出す動きのコンビネーションが良く、非常におもしろいカルチョを見せていた。ダニエル・マルディーニが見たいミラニスタも楽しめるはずだ。しかし、CBとアンカーが務まるキヴィオルがウエスト・ハムに目をつけられたという噂が心配な点。

 コッパ・イタリアを観た限り、カウンター対応に進歩が見られないサッスオーロは11位と予想。更に、司令塔でありバランサーとして不可欠な存在のマクシム・ロペスが8番から27番に背番号が変わったのが移籍するからなのだとしたら大きな不安材料になる。とはいえ、上位勢にも脅威を与えられる質を持つベラルディとハメド・トラオレがいるので中位で安定するはず。スカマッカの後釜にU-20ワールドカップでスカマッカと2トップを組んでいたピナモンティを獲得したのは熱い。フラッテージとルカ・ペッレグリーニがIHで、トリパルデッリがワロスを放り込みまくっていたのが懐かしい。

 12位はセリエA初昇格、ベルルスコーニとガッリアーニ、超大型補強で大注目のモンツァ。クラーニョ、ラノッキア、パブロ・マリ、マルロン、カルボーニ、センシ、ペッシーナ、カプラーリ、ペターニャとライバルたちが羨む超強化を実施。監督のストロッパ次第でトップハーフに食い込んだとしても何ら驚きはない。

 ミハイロヴィッチが5季目に突入し、テアテ、ヒッキー、スヴァンベリら若手有望株を売却したボローニャは13位と予想。昨季から5バックを基本システムに変更したが、正直、マンネリ感が否めない。マンチェスター・ユナイテッドから本当にオファーがあったらしいアルナウトヴィッチがこのまま残留すれば残留争いに巻き込まれることはないはず。カンビアーゾとキャリアモードでお気に入りのスコットランド人ルイス・ファーガソンが楽しみ。

 ナウエル・モリーナの退団で右サイドが劣化しているウディネーゼは14位。ゴッティの解任を受けて昨季途中にコーチから昇格し好成績を残したチョッフィがエラス・ヴェローナに行き、後任はソッティル。コッパ・イタリアを観る限り、戦い方に大きな変化はなさそう。デウロフェウが残留し、ロベルト・ペレイラが好調を維持すれば残留は問題なさそう。WBの新加入にエボセレとエボッセがいてややこしい。

 15位はエラス・ヴェローナ。3試合で解任されたディ・フランチェスコの後を継いで3季連続のトップハーフに導いたトゥードルはマルセイユに行き、上述の通りウディネーゼからチョッフィが就任。強力なトリデンテの内、シメオネとカプラーリが退団し、獲得したのはジュリッチとトマ・アンリという基準点型のパワーヘッダー。コッパ・イタリアではセリエBのバーリにホームで1-4の大敗を喫するなど不安要素が多い。残留争いを回避するにはカプラーリやデウロフェウのようなアタッカーの獲得が急務だろう。

 16位以下は残留争い不可避。16位は昨季奇跡的な逆転残留を果たしたサレルニターナコッパ・イタリアではジュリッチとエデルソンの退団の影響を感じざるを得ない内容でパルマに敗北。それを受けて、当初は19位に予想していたが、サンプドリアからカンドレーヴァの獲得が決定したことで残留圏内にジャンプアップした。左寄りのリベリーだけでなく、右はカンドレーヴァが中心でボールを動かすことができるようになれば相手にとって厄介なことは明白で、ボナッツォーリ、新加入のボテイム、噂されているモペイらCFが結果を残せれば残留は手の届く位置にある。

 ギリギリ残留の17位はサンプドリア。ジャンパオロの続投に、攻撃の中心カンドレーヴァと超ハードワーカーのトルスビーの退団、進まない補強と不安要素だらけ。新加入のジュリチッチとビジャールはジャンパオロとの相性は良さそう。ドリアーノたちは昨季終盤に台頭したサビリのさらなる成長を願い、カプートの決定力とベレシンスキの闘志とアウデーロの神セーブに頼るシーズンになりそう。

 18位はセリエBで優勝して昇格したレッチェ。就任1年目で優勝に導いたバローニが引き続き指揮を執るが、セリエB得点王のコーダがジェノアに移籍。昨季サンプドリアで2ndGKながら出場時は大活躍を見せたファルコーネを獲得できたのは大きい。個人的には2季前のSPALで頑張っていてレッチェの昇格にも大きく貢献したストレフェッザ、U-21EUROで気になっていたビストロヴィッチ、ミランからローンのコロンボがいるので注目したい。

 昨季はトップハーフで終えた前半戦から一転して後半戦で大失速したエンポリアンドレアッツォーリを解任し、昨季はヴェネツィアを率いたザネッティを招聘。1月からリッチ、アスラニ、ジュルコフスキと立て続けに退団が続く中盤に降格したカリアリからラズヴァン・マリンを獲得し、昨季からほぼ総入れ替えになった前線にはデストロを獲得したものの、残留を掴み取るには新たな逸材の台頭が不可欠か。アタランタからローンで加入したカンビアーギとインテルからローンというピナモンティコースのサトリアーノに期待がかかる。

 最下位に予想したのはセリエB2位で昇格したクレモネーゼ。しかし、昇格に導いたペッキアはパルマに行き、昨季セリエB8位だったペルージャからアルヴィーニを招聘。ローンで借りていた若手選手の多くも退団し、新たなチームで戦うことになりそうだ。前線に昨季はヴェネツィアで活躍したオケレケとフェイエノールトで9得点を挙げたデセルス、WBにギリオーネ、中盤にアスカシバルとエスカランテ、CB にキリケシュとジェノアからホアン・バスケス、GKにインテルからラドゥと堅実な補強を行った。スカッドを眺めてみても、5-3-2で速攻のイメージができるメンバーが揃っているので残留は十分に可能だと感じる。それでも最下位予想なのは押し込まれた時に守りきれる気がしないから。

 

 想定より長くなったし、書いていると暑さと開幕の興奮と予想を晒す恥辱で汗がベチョベチョで最悪です。とにかく、ミランはもちろん、スペツィアとモンツァも頑張れ。

 開幕節はDAZNで今夜から7試合配信があります。いきなり25:30は辛い…なので、それぞれの楽しみ方で今季もセリエAを楽しみましょう。