自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

22-23CLGS第3節 vs チェルシー(A)  無

 5連戦の2試合目は1分1敗でグループステージ最下位に沈むチェルシーとのアウェイゲーム。週末にミランはCL2戦連発と好調だったサレマら新たに3人が負傷離脱し、主力級8人を欠く厳しい台所事情で臨む。ミランチェルシーは99-00シーズンのCLGS以来の対戦。

 

 チェルシーは今季は4勝1分2敗、10得点10失点の5位。ディナモ・ザグレブに敗れた後にトゥヘルが解任され、ブライトンを率いていたポッターを新監督に引き抜いた。チーム内得点王はスターリング。ポッター就任2試合目だった土曜日のリーグ戦は前半序盤に先制されたが90分の逆転弾でポッター就任後初勝利を挙げた。12-13シーズン以降イタリア勢とのホームゲームは3戦無敗。

 

エンポリ戦後の3日間

 アメリカ人がミラノに設立したアパレル企業Off-Whiteとクラブのスタイル&カルチャーキュレーターとしてパートナーシップを締結。

 ミランスクデットワールドツアーに参加したネスタチアゴ・シウヴァとロンドンで再会。私にとってCBの師匠たちなので胸アツです。

 

先発&フォーメーション

 ミランはイブラ、フロレンツィ、カラブリア、サレマーケルス、メニャン、ケアー、テオ、メシアスが負傷欠場。オリギが復帰。イブラ、バカヨコ、アドリ、チャウ、ヴランクスは登録外。特例でメニャンに代わってタタルシャヌを登録。ユングダル、クービス、ガーラがベンチ入り。

 チェルシーはカンテとチュクウェメカが負傷欠場。

 

スタッツ&控え&ハイライト

Chelsea-Milan | UEFA Champions League 2022/23 | UEFA.com

 

流れ

 

 ミランボランチのどちらか(主にベナセル)がCBの間か脇に降りる3-1-5-1のビルドアップ。チェルシーゴールキック時以外は5-2-3で構えつつ前の3人でミランのビルドアップ隊4人に中央を使わせないように軽くプレス。ミランは2ボランチの脇と間のクルニッチ、デ・ケテラーレ、レオンに縦パスを入れたい。逆にチェルシーは縦パスを引っ掛けてカウンターか保持に繋げたい。

 チェルシーの3-4-2-1にミランはデ・ケテラーレをロフタス=チーク、ベナセルをコヴァチッチ、トナーリをスターリング、カルルをマウントに付けてプレス。チェルシーは主に右サイドでIB、WB、ボランチ、シャドーの菱形を作り、IBからシャドーへの縦パスにWBとボランチがマーカーの背後を取って前向きのサポートを行うなど、一つ奥に入れて後ろから前向きにサポートする動きを徹底。ミランはミドルゾーン以後ではクルニッチがコヴァチッチが意識した立ち位置を取り、べナセルが後ろ寄りになる。

 

 4分、タタルシャヌからジルーへのロングボールをチアゴ・シウヴァが前に出てインターセプト。胸でコヴァチッチに繋ぐと、コヴァチッチがワンタッチで前線のオーバメヤンにパス。オーバメヤンが左のマウントに繋ぎ、マウントがワンタッチでコントロールミドルシュートを撃つがタタルシャヌが弾き出す。

 21分、バロ=トゥーレのハンドでチェルシーが右サイドからFK。マウントのボールをチアゴ・シウヴァが頭で合わせるがタタルシャヌが弾き出しCK。チルウェルのアウトスイングのボールをファーでチアゴ・シウヴァが頭で合わせるがトモリが肩でブロックしもう一度CK。再びチアゴ・シウヴァがファーでヘディングし、タタルシャヌが弾いたこぼれ球を最後はフォファナが押し込んでチェルシーが先制。

 28分、チルウェルからリース・ジェームズへサイドチェンジ。降りてきたスターリングとのワンツーでバロ=トゥーレの背後に抜け出したリース・ジェームズの平行クロスをライン間でマウントが右足で合わせるがカルルに当たる。

 32分、チアゴ・シウヴァオーバメヤンにロングボールを送り、トモリがヘディングしたこぼれ球をスターリングが拾う。スターリングから中央でパスを受けたオーバメヤンがワンタッチでトモリに背後に抜け出したマウントに浮き球で繋ぎ、マウントがゴールに流し込むがオフサイド

 41分、ミランはビルドアップをバロ=トゥーレを後ろに残してレオンを大外に置く3−2−4−1に変更。

 45分、ケパに蹴らせたロングボールをトモリとマウントが競り、トモリの足元にこぼれるが上手く処理ができずマウントが拾い、抜け出したスターリングにスルーパススターリングがPA内に持ち込むが、カルルが爆速でカバーに入りシュートを撃たせない。

 45+3分、チェルシーの左サイドのスローインからの繋ぎをミランが奪い、中央のトナーリがワンタッチで左サイドにレオンを走らせる。レオンがチャロバーとリース・ジェームズの間を割ってPA内に侵入しデ・ケテラーレにパス。デ・ケテラーレの右足ワンタッチシュートはケパが弾き、こぼれ球をクルニッチが左足で押し込もうとするがチルウェルがブロック。

 1-0で前半終了。

 55分、チルウェルが左に流れたマウントにパス。マウントはカルルに寄せられるが内側を向き、内側でデストの背後を取ったチルウェルにスルーパス。チルウェルのクロスはファーに流れるが、右サイドで拾ったリース・ジェームズのクロスをオーバメヤンが左足で押し込んでチェルシーが追加点を挙げる。

 60分、ケパから左サイドのマウントへロングパス。デストと競り合い、流れたボールをカルルが拾うが滑ってしまう。これをマウントが拾い、一気に右サイドのリース・ジェームズにサイドチェンジ。リース・ジェームズのクロスをスターリングが左足で合わせるが、ミートできず枠を捉えられない。ゴールキックオフサイドミランPA内から再開。カルルからクルニッチへの縦パスをチルウェルがインターセプトし、マウントとのワンツーで内側を突破しようとするがカルルがブロック。しかし、こぼれ球をスターリングが拾い、横を上がってきたリース・ジェームズにパス。リース・ジェームズニアに蹴り込んでチェルシーが3点目を奪う。

 65分、ミランはガッビアが3バックの中央、レビッチが右シャドーの3-4-3に変更。チェルシースターリングがCF、ギャラガーが右シャドーに入る。

 72分、ミランは左シャドーにレビッチ、右シャドーにブラヒムが入る。

 3-0で試合終了。

 

ミラン

 

 6分、コヴァチッチの脇でクルニッチが受け、コヴァチッチの背後を取ったデ・ケテラーレが引き取り、レオンにスルーパスを出すがレオンと呼吸が合わず。

 8分、チアゴ・シウヴァに誰がプレスするのか、クルニッチとジルーが困る。

 11分、ゴールキックビルドアップ。CBの間に顔を出すベナセルに寄せるために前に出たコヴァチッチの背後でクルニッチがタタルシャヌからパスを受け、デスト、クルニッチ、トナーリ、デ・ケテラーレ、トナーリでアタッキングサードまで運ぶ。

 20分、ゴールキックビルドアップ。11分同様の形だが、クルニッチにクリバリが付いたのでタタルシャヌはベナセルにパス。コヴァチッチに寄せられて苦し紛れのキックでボールロスト。ここからチェルシーボールになりセットプレーの連続で失点に繋がる。

 41分、3−2ビルドアップ。右のカルルから2ボランチの間のデ・ケテラーレにパス。デ・ケテラーレが前を向き、レオンへのスルーパスを狙うが精度を欠く。

 

 序盤は安定した保持と2ボランチの脇を基点にアタッキングサードに入っていけていたが決定機までは遠く、20分のビルドアップミスから流れを失うとそのまま先制を許す。さらにビルドアップの形の変更は自らチェルシーが守りやすい配置にするという悪手で後半はチェルシーがあっさり2点を追加し、その後は両チームとも先の試合のことを考えるような展開で何も起こらずに試合終了。グループ首位から3位に転落した。

 

 試合を通してレオンしか脅威になる選手がいなかった。20分まではベナセルとトナーリの斜めの関係性で安定して保持できていた時間帯もあったが、デ・ケテラーレとレオンのイメージが合わなかったり、ジルーに収まらなかったり、相変わらずクルニッチのアタッキングサードのクオリティが低かったり、裏への動きがほとんどなかったり、3CBを攻撃することはできなかった。エンポリ戦はサレマの交代後に動きが停滞したが、同様に不在が響いた。両SBは位置取りも配球も動きもドリブルも効果的なものがほとんど見られなかった。バロ=トゥーレが走るしか能がないことは知っているが、デストが想像していたよりも不器用なのが厳しい。アヤックスで観た時は若かったのもあって、またアヤックスから良い選手が出てきたと思ったのだが…テオやダロトのように空いているスペースにドリブルができれば助かる。

 守備はロフタス=チークによく背後を取られていたのでデ・ケテラーレとクルニッチの位置を逆にした方がハメに行きやすかったような気がする。また、レオンを残り気味にしたいので、チアゴ・シウヴァよりもクリバリよりもミスしてくれそうなフォファナに持たせるということもできなかった。セットプレーの守備は知らん。基本ゾーンの守備なのでピンポイントのボールが入ると厳しいし、ヘディングが上手いチアゴ・シウヴァをあえて密集から外したチェルシーの作戦勝ち。

 5日後のホームではテオの復帰とレビッチの先発はマストでお願いしたい。

 次は中2日でホームのユヴェントス戦。ユヴェントスは復調の兆しが見受けられる。

 

チェルシー

 

 3バックor4バック、2ボランチかアンカー、2トップか3トップ。複数ポジションをこなせる選手が多く、選択肢も豊富なので対策が立てづらいし、試合中に如何様にも変更できる。来週の出方も予想しづらい。

 チアゴ・シウヴァ師匠は凄い。

 

主審 Danny Makkelie (NED) VAR Dennis Higler (NED)

 

 特になし。