7連戦の6試合目。中2日3連戦の3試合目。とりあえずあと2試合頑張ろう。
クレモネーゼは6分7敗、11得点24失点の18位。ホームの方が戦績が悪く、2点しか奪えていない。全体的に好感を持てる内容のプレーをしているが、流れを掴みきれない。逆天王山だったサンプドリア戦は勝たなければいけないし、勝てたはずの試合だった。1勝できれば状況は変わるはず。
- 得点数15位タイ。セットプレーが3点、PKが1点。75~90分に最多の4点。シュート決定率5%。ゴール期待値は13位。
- オケレケが3点、デセルスとチョーファニが2点、1点が4人。
- シュート数5位に対して枠内シュート数16位。デセルスが枠外シュート数6位。
- PK獲得数3回、献上回数3回。どちらも2位タイ。
- クロス成功数3位。CK数5位。
- オフサイド数2位。デセルスが3位タイ。
- 失点数18位タイ。無失点試合2。前半の方が失点が多いが、75~90分が最多の7失点。
- セーブ数最多。
- リカバリー数チームトップ3はヴァレリ、ピッケル、アイウ。
- インターセプト数、タックル成功数リーグ最多。
- ファウル数4位。チームトップはロコシュヴィリとデセルス。
- 1試合平均走行距離リーグ8位。スプリント距離は4位。スプリント距離8位にピッケル。
- ポゼッションタイム18位。パス成功数18位。
- キーパス数チームトップはヴァレリで13本。オケレケ、デセルス、ザニマッキア、カスタニェッティがそれぞれ1本差で続く。
- 被ファウル数チームトップはオケレケとセルニコラ。
- 95-96シーズン以来の対戦。セリエAの過去14試合はミランの10勝2分2敗。クレモネーゼのホームだと3勝2分2敗と競った成績になる。
マルディーニとボネーラとクレモネーゼのSDを務めるブライダ。
Old friends, rivals for the first time 🤝#CremoneseMilan #SempreMilan pic.twitter.com/vLAZIuti97
— AC Milan (@acmilan) 2022年11月8日
スペツィア戦後の2日間
CL決勝トーナメントの組み合わせが決定。ミランは苦手なトッテナム相手に11-12シーズンのリベンジを期す。
Bring it on! 👊
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) 2022年11月7日
Which tie can't you wait for?#UCLdraw pic.twitter.com/tiWnYYTdXj
#ACMTOT: the dates are set 🗓️
— AC Milan (@acmilan) 2022年11月7日
Ecco date e orari delle sfide contro gli @SpursOfficial 🗓️ #UCLDraw #SempreMilan pic.twitter.com/DZTNKMkRpf
4 - #ACMilan have never won in 4 matches against Tottenham in European competitions (D2 L2): in the UEFA Cup Semifinals in 1971/72 and in the Champions League Last 16 in 2010/11. Taboo.#UCL #UCLdraw #ChampionsLeague
— OptaPaolo 🏆 (@OptaPaolo) 2022年11月7日
先発&フォーメーション
ミランはテオとジルーが出場停止。イブラ、フロレンツィ、カラブリア、サレマーケルス、メニャン、デストが負傷欠場。プリマヴェーラの試合でトリプレッタを記録したラゼティッチを招集。
クレモネーゼはデセルス、アスカシバル、キリケシュ、ヨヌツ・ラドゥが負傷欠場。
スタッツ&控え
CREMONESE VS MILAN | Statistiche
ハイライト
流れ
ミランは前節の流れを踏襲した3-2ビルドアップ。クレモネーゼはプレスは控えめでセンターサークル付近からチャウにはフェリックス、トモリにはエスカランテがプレスに行き、後ろがボールサイドの選手にスライドして人を捕まえに行く。ミランは10分経たないうちにベナセルがアンカーの3-1-4-2に変更し、ブラヒムとトナーリの開く動き、レビッチとオリギの降りる動き、バロ=トゥーレとメシアスの中に入る動きによって生まれるスペースを活かしてゴールに迫ろうとする。
クレモネーゼはロングボール。そもそも保持の時間が少ない。
22分、ベナセル、トモリ、バロ=トゥーレとつなぎ、降りたレビッチがワンタッチで前のトナーリにパス。落としを内側に入ったバロ=トゥーレが受け、右ハーフスペースのブラヒムにパス。ブラヒムは右に開いたメシアスに渡し、メシアスがヴァレリに仕掛けて右足で折り返すと、ニアにブラヒムが飛び込み、左足で合わせるが枠を捉えられない。
24分、押し込むミラン。ベナセルから流れの中で右に開いたトナーリに展開。トナーリのシンプルなクロスがフリーのレビッチに向かうが、レビッチはボールがアイウと被って見失い、合わせられない。
25分、クレモネーゼのゴールキック。カルネセッキのロングボールをベナセルが競り、こぼれ球をギリオーネが拾うが、レビッチがプレスをかけてボールを奪う。そのままレビッチがビアンケッティの背後に抜け出したオリギにスルーパスを出し、オリギが右隅に流し込もうとするがカルネセッキが足でセーブ。
32分、ブラヒムがアイウを釣り出し、そのスペースにトナーリが走ってカスタニェッティを釣り出し、カスタニェッティがいなくなったことでスペースができたベナセルがトモリからパスを受けて、カスタニェッティの背後を取ったトナーリにスルーパス。トナーリはゴール前のオリギに折り返すがバスケスがクリア。
35分、ミラン右CK。トナーリのアウトスイングのボールを味方のブロックでマンマークからフリーになったチャウが頭で合わせるがカルネセッキがセーブ。
39分、ケアーからレビッチに縦パス。ブラヒムが右サイドで粘り、2人を引き付けてメシアスに繋ぎ、メシアスがPA内で強烈なシュートを撃つがカルネセッキがセーブ。
0-0で前半終了。
55分、メシアスが中盤中央でメイテのファウルを受け、ベナセルがクイックリスタートで左のレビッチにパス。レビッチのクロスがブロックされたこぼれ球をトナーリがシュート。こぼれ球が再びレビッチの下に転がり、ゴール前のオリギにパス。オリギのトラップは大きくなるが、ヴァレリに当たったボールを拾ってゴールに流し込む。しかし、VARがオフサイドと判定。
59分、ミランは選手交代後、レオンが外、バロ=トゥーレが内側の立ち位置を取るようになる。
67分、レオンのインスイングクロスにメシアスがニアに飛び込む。メシアスは合わせられないが、流れたボールがゴールに向かい、カルネセッキが弾き出す。
69分、クレモネーゼはアンカーにメイテ、RIHにピッケル、LIHにエスカランテ。ブオナイウトがベナセルにマンマーク気味に付き始める。
83分、カルルが運んでアーリークロスを入れるが、アイウがコントロールし、オケレケを右前のスペースに走らせる。2vs2のカウンターになるが、トモリが遅らせながら対応しシュートをブロック。
90+5分、ベナセルからPA内でアイウを背負って受けたラゼティッチが前を向いて左足を振り抜くが枠を捉えられない。
0-0で試合終了。
ミラン
痛恨の引き分けで、驚異の10連勝を飾った首位のナポリとは8ポイント差に開いた。
クレモネーゼのプレスが弱かったこともありアタッキングサード手前までは難なく運ぶことができたが、危険なエリアに侵入する回数は少ない序盤。それでもカウンタープレスや予防的マーキングは機能し、2次攻撃、3次攻撃という流れを作ることはできていた。何度か悪い失い方からピンチになり得る場面があったものの、相手の精度不足に助けられ、シュートまで持ち込まれることはほぼなかった。
20分、トモリからハーフスペースで受けたトナーリがワンタッチで裏に蹴るがレビッチもオリギも反応できず。
このトナーリのプレーをきっかけにワンタッチや裏への意識が増した感があり、個でもゴールに向かうプレーが増え、いくつかチャンスを作ったもののカルネセッキの好セーブに阻まれた。
ギアを上げなければいけない後半だったが、状況が改善されずにスコアレスが続くと、焦れて攻め急いだ結果、不要なボールロストが生じてやり直す悪循環に。頼みのレオンはこの試合もタイトなマークを受けて自由にさせてもらえず、メシアスとブラヒムはなんとかこじ開けようという気概が伝わってきたが、後半は得点の気配がないまま終了した。
やはり、ジルーとテオの出場停止は甚大な影響を与えた。前節も勝てたのはこの2人のゴール前への入り方のおかげと言っても過言ではない。ジルーは現状起用できる唯一のボックスストライカーなので押し込む時間が長い試合ほど存在価値は高まる。テオは唯一無二のカオス製造機。そもそも基本ポジションがマークされづらいうえに、予測不能かつ足が速いので守備者からするとマークに付くのは難しく、おまけにミドルシュートまで備えている。オリギもレビッチもムービング型で、バロ=トゥーレは技術もポジショニングセンスもテオとは程遠い。守備機会が少ないので本職のバロ=トゥーレを90分使う必要性は感じず、レオンがサイドに張るなら、オリギではなくバロ=トゥーレに替えてポベガを入れ、トナーリをLSBに配して内側でゲームメイク、得点センスがあるポベガをシャドーに配置する形を見てみたかった。
初先発となったチャウは守備機会が少なかったとはいえ、デュエル全勝。特に空中戦は圧倒的な安心感があった。惜しいヘディングシュートもあり、今後の活躍にも期待できる。そして、前節から完全に3バックになったことでトモリが躊躇なく前に潰しに出ていける場面が明確に増えているのも良い傾向。
次は中4日で日曜日にホームでフィオレンティーナ戦。11km以上走ったメシアス、ベナセル、トナーリはしっかり休んでくれ。
クレモネーゼ
想像以上にプレスラインを下げて戦ったが、カルネセッキの好セーブもあり無失点で守りきった。ミラン相手に貴重な勝点1を獲得。
カウンターもほとんど完結できず、ビルドアップもできなかった。できなかったのではなく、プレスをかけてくるミランには繋げないと踏んだのか、2トップの人選もロングボールとカウンターを意識したものだった。メイテが開いて、間にオケレケが降りてボールをピックアップして両サイドに展開していくビルドアップはミランにも通用すると思うが。
主審 Antonio Rapuano VAR Aleandro Di Paolo
2回続けてレオンのユニフォームを引っ張って止めたセルニコラにカードを出さず、抗議したレオンにカードを出すあたり、信用できない。