自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

22-23セリエA第22節 vs トリノ(H) 連敗脱出

 

 公式戦7試合未勝利の4連敗で6位に転落したミラン。今節は今季2戦2敗と相性が悪いトリノとの対戦だが、膝の手術から回復した神が今季初のベンチ入り。神が再びミランに火を着けることを期待せざるを得ない。

 

 トリノは8勝6分7敗、22得点22失点で7位。レギュラーボランチコンビだったルキッチが移籍し、リッチが負傷欠場。

  • アウェイゲーム4勝3分4敗、14得点16失点。
  • 得点数14位。セットプレーから1点、PKが1点。30~45分が最多で7点。シュート決定率8%。途中出場選手の得点数1でリーグ最少
  • ヴラシッチ、ミランチュク、サナブリアが4点。ラドニッチと移籍したルキッチが2点。
  • ヴォイヴォダが4アシスト。ヴラシッチ、ミランチュク、ラザロ、スフールスが2アシスト。
  • シュート数12位。枠内シュート数12位。枠内シュート数チームトップはヴラシッチ。枠外シュート数チームトップはラドニッチ。
  • 枠に当てた回数8回で6位タイ。セックが2回。
  • オフサイド数最多。ヴラシッチがリーグ7位。
  • 失点数5位。無失点試合5。後半の失点が多く、60~90分で半分の11失点。
  • セーブ数10位。ヴァニャはセーブ率5位
  • リカバリー数8位。ブオンジョルノとリカルド・ロドリゲスがチームトップ。
  • タックル成功数最少
  • ファウル数4位。ブオンジョルノがリーグ2位。
  • 1試合平均走行距離リーグ10位。6位にリッチ、15位にヴラシッチ。
  • ポゼッションタイム5位。パス成功数7位。ファイナルサードのパス数4位ロングボール成功数17位
  • キーパス数9位。ヴラシッチがリーグ5位タイ
  • ドリブル数8位。リッチが被ファウル数リーグ13位。
  • 過去10シーズンのセリエAの対戦成績はミランの9勝9分3敗。サン・シーロに限ると7勝3分で負けていない。ピオーリvsユリッチは3勝3分3敗。

 

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インテル戦後の4日間

 

 特になし。

 

先発&フォーメーション

 ミランはフロレンツィ、メニャン、デスト、トモリ、ベナセルが負傷欠場。イブラが復帰。

 トリノはリッチ、ラザロ、ペッレグリ、ジマが負傷欠場。ギネイティスがセリエAデビュー。

 

スタッツ&控え

MILAN VS TORINO | Statistiche

 

ハイライト


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流れ

 

 3-4-2-1同士で噛み合う形。互いにマンツーマンでバックラインからのパスを潰しに行く。

 ミランはジルーへのロングボールか、ブラヒムが降りて受けてドリブルで運ぼうとするが、ジルーはあまり収まらず、収めたとしても囲まれて奪われ、ブラヒムはブオンジョルノと激しい攻防。自陣ではトリノは前線も下がってコンパクトな陣形のなかで人を捕まえる。

 トリノは前線の3人が降りて高いキープ力を活かし、中盤やWBが前線に飛び出していく。左サイドはポジションチェンジが活発でブオンジョルノも頻繁に攻撃参加する。ミランは自陣では5-2-3でレオンとジルーは残り気味でジルーは気を利かせてプレスバックすることもある。

 

 17分、ミランの右サイドから前線にロングボールを入れるがアドポが回収し、ジジから右サイドに展開。流れて受けたサナブリアがカットインから左足でミドルシュートを撃つが僅かに枠の右に外れる。

 20分、右サイドからヴラシッチがパスを受けて、リカルド・ロドリゲスの外を回ったブオンジョルノにギネイティスがパス。ブオンジョルノのクロスをファーでシンゴが触り、ニアで潰れたサナブリアがこぼれ球を撃つがタタルシャヌがセーブ。

 27分、ミランミドルゾーン保持。内側に入ったテオがトナーリからパスを受け、大外でジジの背後を取ったレオンにスルーパス。レオンがPA内に持ち込んで折り返すが戻ったシンゴがブロック。

 36分、ヴァニャのパントキックをチャウが頭で跳ね返す。リカルド・ロドリゲスがヘディングし、ギネイティスが前に送る。ケアーが追うサナブリアをブロックしてカバーしようとするが、ケアーが滑って転倒しサナブリアが流し込もうとするがタタルシャヌがブロック。

 0-0で前半終了。

 53分、スフールスが持ち上がり、前線にいたリネッティとワンツーを狙うが、チャウが潰す。テオがブラヒム、ブラヒムが左サイドでフリーのジルーにパス。ジルーからゴール前に走り込むレオンにパスを出すが、ジジに当たりコースが変わり、なんとかレオンが追いつくが、ヴァニャも飛び出してレオンのシュートをブロック。

 55分、ジルーへのロングボールで前進。ジルーがファウルを受けてクイックリスタートでテオにパス。テオが中央のレオンに渡し、ヴラシッチが後ろから突いたボールをブラヒムが拾う。ブラヒムはテオが中央に走り込んだことでフリーになった左のジルーにパス。ジルーが左足を振り抜く。ヴァニャが弾き、後方にこぼすがゴールライン手前で確保。

 57分、トリノはカードを貰ったブオンジョルノに替えてヴォイヴォダを投入し、ヴォイヴォダがLWBリカルド・ロドリゲスがLIBに入る。

 右サイドのスローインからアドポが持ち上がりチャウがスライディングしたこぼれ球を拾ったサナブリアが左足でミドルシュートを撃つが僅かに枠の右に外れる。

 59分、ミランチュクが自陣からボールを運び、トナーリをかわして左サイドのヴォイヴォダに展開。ヴォイヴォダが左足でシュートを撃つが枠の右に外れる。

 61分、FKの流れからこぼれ球を拾ったテオのクロスをジルーがニアで頭でコースを変えてネットを揺らしミランが先制。1-0

 68分、トリノはヴラシッチがボランチに入り、シャドーにカラモー。

 73分、トリノの右CK。ミランチュクのインスイングのボールをニアで触れず中央でトナーリに当たってゴール方向にボールが飛んでいくが枠の左に外れる。

 75分、トリノのCKからミランがカウンター。ミランチュクのクロスをカルルがブロックし、こぼれ球を拾ったブラヒムが左サイドを駆け上がるカルルにパス。カルルが運び、ゴール前に走り込むテオにアウトサイドでラストパスを出すが、テオが枠の右に外す。

 80分、トリノミランチュクがボランチに入る。

 1-0で試合終了。

 

ミラン

 

 内容は兎も角、連敗ストップとなる8試合ぶりの勝利を11月8日以来の無失点で飾った。今節の1試合目なので暫定ではあるが3位に浮上した。

 前節同様、非保持は3(5)バックにしてプレスラインを高くしないことでゴール前の密度を高めて、最大の目的であるゴールを守ることがある程度できていた。トリノにはこれまでハイプレスを裏返すようにロングボールを蹴られて押し込まれていたが、後ろから運ばせることで奪いに行く形を作り、前節より各々のマッチアップも明確だったので奪いに行くことができていた。ネガティブトランジションの意識も高かったように感じ、チャウ、カルル、サレマがデュエルであっさり負けなかったのは大きかった。

 保持はジルー頼みで苦しい場面のほうが圧倒的に多かったが、結果的には良い方向に転がった。DF陣はプレスを受けてパスの出しどころがなさそうで苦し紛れにジルーに蹴り、前半のトリノペースは保持で詰まったのが原因。ベナセルがいれば中盤でプレスをかわして展開できたのではと感じてしまう。先制後はトリノボランチのアドポを替えて攻撃的な人選で前に人数をかけたことでスペースが広くなり、ボランチのプレスバックも減った一方、ミランはジルーとレオンが近い位置にいたことでロングボールを収めやすくなった。

 75分のカウンターはテオが決められなかったが、これぞミランという迫力のある高速カウンターが戻ってきたのはポジティブ。まだテオはらしくないミスが多いが、決勝点をお膳立てし、カウンターにも参加できたので徐々にコンディションが戻ってきているのか。

 

 次は火曜日にホームでCLラウンド16トッテナム戦。コンテを塩漬けにしよう。

 

トリノ

 

 アドポを下げた意味は攻撃的に行くという意味ではわかるが、ボールを奪い、失わないことでトリノの安定に一役を買っていたので意味がわからない。コッパ・イタリアでの活躍もあり、個人的に超お気に入り。まだ安いだろうからトリノでレギュラーになる前にミランが買え。ブオンジョルノも。

 最近のヴラシッチはボールロストが多く、全体的にパフォーマンスが前半戦よりも落ちている。

 

主審 Giovanni Ayroldi VAR Daniele Chiffi

 

 特になし。