自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

20-21セリエA第14節 vs ラツィオ(H)

 クリスマス、如何がお過ごしでしたか。私はパナムからサイレンサー標準装備のスナイパーライフルを頂きました。めちゃくちゃ良いです。

 

 そんな非現実サイバーパンクの話はさておき、カンピオナート25試合無敗中の首位ミラン。10連戦の最後の相手は8位ラツィオ

 ここまで6勝3分4敗20得点20失点。失点がやや多い。安定感を欠いた戦いが続いているが、前節はインシーニェ、メルテンスオシムヘンを欠いたナポリに勝利。

 

  • 先発&フォーメーション

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 ミランイブラヒモヴィッチ、ケアー、べナセル、ガッビアが負傷欠場。ケシエが出場停止。フリジェリオが初のベンチ入り。

 ラツィオアチェルビ、ルーカス・レイヴァ、パローロ、ルリッチ、ファレスが欠場。

 

  • スタッツ&控えメンバー    

http://www.legaseriea.it/en/serie-a/match-report/2020-21/UNICO/UNI/14/MILLAZ

 

  • ハイライト


Milan 3-2 Lazio | Hernandez Seals Win in Epic 5-Goal Thriller! | Serie A TIM

 

  • 流れ

 先に流れを掴んだのはミラン。4分、カルルがインターセプトから運んでレビッチにパス。レビッチの折り返しをチャルハノールがシュートも枠の上。この試合のファーストシュート。そして、9分。ミランのCK。チャルハノールのインスイングのボールを、レビッチが後ろにスペースを作りマルシッチから離れてヘディングシュート。これが見事に決まりミランが先制。レビッチは今季初ゴール。

 11分にルイス・アルベルトインモービレでハイプレスを外されてマルシッチにシュートを撃たれるが枠外。ラツィオが前に出始めたが、14分にミランに決定機。パトリックからコレアへ縦パス。しかし、エスカランテへの落としをチャルハノールがインターセプト。パスを受けたサレマーケルスがエスカランテと入れ替わって中央突破。左のレビッチに渡し、レビッチはゴール前のレオンへパスを出すが、ルイス・フェリペがブロック。しかし、レビッチがこぼれ球を拾いシュート。パトリックが身体を張ってブロックするが、レビッチへのレイトタックルでPKの判定。これをチャルハノールがきっちり決めて2-0。チャルハノールはカンピオナートでは今季初ゴール。

 ここからはラツィオの反撃。24分、中央で受けたコレアがドリブルでトナーリをかわしてシュート。ドンナルンマがキャッチしきれずCK。ルイス・アルベルトが蹴り込むと、ニアでカルルがコレアの踵辺りを踏んでしまい、VARでPK判定。PKはドンナルンマが弾くが、こぼれ球をルイス・アルベルトが頭で押し込み1点差に詰める。その後も完全にラツィオペースだが、コレアの負傷交代もあってか中央を崩す場面が減り、クロスが多くなったためミランはCB2人を中心に凌ぎ、前半は2-1で終了。

 後半からラツィオは守備的なエスカランテから、ボールに関われるカタルディに選手交代。後半もミランが良い入りをしたが徐々にラツィオペースに。すると、58分。カラブリアからレオンへのパスをルイス・フェリペが潰し、セカンドボールをルイス・アルベルトが確保。ムリチに縦パスを入れ、インモービレレイオフで受ける。しかし、ここで一旦詰まりルイス・アルベルトに戻すと、ルイス・アルベルト、カタルディ、ミリンコヴィッチ=サヴィッチと中央経由で守備陣の身体の向きを変えさせるパス回し。ミリサヴィのワンタッチパスをフリーになったインモービレが左足ワンタッチで丁寧に流し込んでラツィオが同点に追いつく。

 その後はお互いに勝利を目指しゴールに向かうがミスが多く決定機に至らない。74分にラツィオインモービレとミリサヴィに替えてアンドレアス・ペレイラとアクパ-アクプロを投入。ミランは79分にレオンに替えてハウゲを投入しレビッチをワントップに置く。この両チームの交代により、ラツィオはゴール前で探していた選手がいなくなり、ミランはレビッチの懸命なプレッシングでミスを誘い流れを引き寄せる。

 すると、85分。テオがアクパ-アクプロのプレスを剥がし、ハウゲとのワンツーで左サイドを突破しマイナスの折り返しをレビッチがシュートもレイナがビッグセーブ。こぼれ球を拾ったサムカスから繋ぎ直し、チャルハノールがハウゲとのワンツーで中盤を突破しルイス・フェリペの裏に抜けたレビッチにスルーパスオフサイドギリギリで抜け出したレビッチのシュートは枠を捉えられず絶好機を逃してしまう。

 それでも、最後にドラマが待っていた。90分、ムリチへのハイボールをカルルが競り勝ち、サムカスがテオへ展開。テオがチャルハノール、レビッチとの連続ワンツーでPAに侵入していくが、レビッチのリターンはルイス・フェリペがなんとかカットしてCKに。ここでミランは選手交代を挟む。そして、チャルハノールのインスイングのボールをルイス・アルベルトの前に入ったテオがヘディングシュート。これがネットを揺らし劇的な勝ち越し弾。

最後のラツィオの攻めも凌ぎ、ミランが3-2で勝利。

 

 カンピオナート26試合無敗。カンピオナート34試合連続得点。カンピオナート16試合連続複数得点。首位キープ。2020年獲得勝ち点1位。

 試合前は正直引き分けでも良い結果だと思っていました。最高。みんなよくやった。お疲れさまでした。たっぷり休んでくれ。

 

 キックオフから15分はミラン、15-60分はラツィオ、60-80分は五分、以降はミラン。そのような流れの変動だった。

 システム的に噛み合うのがハマった部分と、逆に人を意識しすぎてしまう部分のどちらも見られた。チーム全体が押し上げられる時はハイプレスを敢行。しかし、降りるFWにどこまで付いていくのかが難しく、嵌めきれない場面が何度か見られた。ブロックを組む際は、相手の3CBが上がってくることも少ないことから、なるべく前3枚はカウンターに行かせやすいように少し残り気味。特にレビッチは顕著で、2失点目は4-2-1-3状態になって開いた中盤を使われてしまった。レビッチは先に下がってスペースを埋めるよりも、危ないと思ったら戻るタイプだと思うし、それがカウンターに繋がるから仕方ないか。

 攻撃は速攻。3バックに素早く仕掛ける。そして、最近は増えているCKから得点。チャンスメイクはボールを失わないチャルハノールとテオがキーマン。逆にサレマはミスが目立った。フル出場から中2日でキツかったとはいえ、スペースがないと活きないうえに連続性がないレオンは風間さんの指導を受けよう。

 攻守に過負荷なチャルハノールが1G2A。素晴らしい。ただ、この仕事量と出場時間だと、いつ負傷してもおかしくないし、時間を作れる選手は限られているので、パプ・ゴメスが格安で手に入るなら優先順位は低いが狙わない手はない気がする。

 テオは凄すぎる。ユヴェントス戦での出場停止を避けたのもグッジョブ。

 出場すら危ぶまれていたトナーリだがフル出場で走行距離1位。この10連戦で完全にフィットした。クルニッチも退場が少し怖かったが頑張った。

 同じく出場微妙でフル出場のレビッチ。CFでのプレス強度がレオンとは大違いだし、ストライカーの感覚も持っている。イブラ、レビッチ、レオンは三者三様で相手や試合状況によって使い分けるのもアリかもしれない。

 カルルは2失点とも関与してしまったが良いプレーも多い。パスセンスはかなり良いと思う。

 

 次は年明け3日のベネヴェント戦。監督はピッポなのでインザーギ連戦。負傷者は何人か戻れるか。

 

 コレアの負傷がなかったら。インモービレと替わるのがアンドレアス・ペレイラではなくカイセドだったら。違う展開だったかもしれない。

 中心はやはりルイス・アルベルト

 コレアとインモービレはCBが付いていくのを躊躇うエリアに降りるのが上手い。

 ミリサヴィの空中戦はあまり狙ってこなかった。動きも割とおとなしかったが、アシストは見事。

 完全にストラコシャからレギュラーを奪っているレイナおじさん。

 

 VARはイラーティ。

 風間さんがカード多いって怒ってたが、セリエAはこんなもん。すぐ出る。

 

 

最高の2020年をありがとうございました。良いお年を。