自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

20-21コッパ・イタリア5回戦 vs トリノ(H)

 トリノと中2日での再戦。今度はコッパ・イタリア。勝てばインテルvsフィオレンティーナの勝者と準々決勝。

 中2日の間にミランはドゥアルテの移籍が決定。

 

  • 先発&フォーメーション

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 ミランは先発5人変更。ケアーが休養。べナセル、サレマーケルス、ガッビアが負傷欠場。レビッチとクルニッチがcovid-19陽性。ダニエル・マルディーニが出場停止。ミケリス、ディ・ジェス、フリジェリオ、ミオニッチ、オルツェルがベンチ入り。

 

 トリノは先発8人変更。ボナッツォーリが負傷欠場。エデラとミランが獲得を狙っているらしいメイテが招集外。

 

  • スタッツ&控えメンバー    

Fixtures and Results | Season 2020-21 | Last-16 | Lega Serie A

 

  • ハイライト


Milan 0-0 (5-4) Torino | Penalty Drama as Milan Scrape Past Torino! | Coppa Italia 2020/2021

 

  • 流れ

 中盤でのボールの繋ぎ合い、奪い合いが続き、ゴール前でのプレーはあまり多くない前半。24分、カスティジェホからイブラヒモヴィッチへのクロス。落としをブラヒムが受けるがセグレが戻って対応。こぼれ球を拾ったブレーメルが運んでザザへスルーパス。ザザがシュートを撃つがタタルシャヌの守備範囲内。29分、ムサッキオの横に降りたカラブリアから裏に抜け出したイブラヒモヴィッチへロングパス。イブラヒモヴィッチがトラップからシュートを撃つが枠の上に外れる。37分、リネッティ、ヴォイヴォダ、ザザ、リネッティ、ザザと繋ぎ、最後はゴヤクが反転ミドルシュートを撃つがタタルシャヌが好セーブ。前半は0-0で終了。

 後半からミランイブラヒモヴィッチとカスティジェホに替えてチャルハノールとハウゲを投入すると、一気に主導権を握り始める。49分、CKのセカンドボールを拾ったダロトがブラヒムに繋ぎ、ブラヒムからヌクルの裏に抜け出したレオンへスルーパス。レオンがシュートを撃つがミリンコヴィッチ=サヴィッチが飛び出して防ぐ。

 ミランは決定機を逃したが更に立て続けに決定機を作る。56分、チャルハノールからブラヒムで左ハーフスペースから右ハーフスペースへ。ブラヒムはオーバーラップしたカルルへスルーパス。カルルのワンタッチでのマイナスの折り返しをカラブリアがシュートを撃つがミリンコヴィッチ=サヴィッチが防ぐ。こぼれ球をダロトがシュートも右ポストに嫌われる。58分、敵陣中央3レーンでカラブリア、ブラヒム、チャルハノール、トナーリ、ハウゲと繋ぎ、オーバーラップしたダロトへ。ダロトのクロスをカラブリアがシュートするがこれもポストに嫌われる。

 85分にも決定機。ヌクルからザザへのロングパスが通るがコントロールミス。ケシエが拾い、ロマニョーリに繋ぐ。ロマニョーリからチャルハノールへ縦パスが通り、チャルハノールからゴール前にフリーで抜け出したブラヒムへスルーパス。ブラヒムはワンタッチで狙うが枠の上に外してしまう。後半はミランが幾度もあった決定機を決められずに延長戦へ突入。

 延長前半の前半は押し込んでプレーする機会は作れていたミランだが、徐々に押し戻されていき、決定的な場面を作れずに延長戦終了。PK戦へ。

 198cmのタタルシャヌvs202cmのミリンコヴィッチ=サヴィッチという両GKが超高身長のPK戦。先行はトリノ。ベロッティ、ケシエ、ルキッチ、テオ、リャンコ、トナーリと3人目までは全員成功。そして、トリノの4人目リンコンのシュートをタタルシャヌがセーブ。

ミランは次のロマニョーリが決めて王手をかけると、失敗すれば負けのトリノの5人目はまさかのGK。だが、見事にど真ん中に蹴り込んで成功。決めれば勝利するミランの5人目はチャルハノール。しっかり決めてミランが準々決勝進出を決めた。

 

 試合通してピンチはほぼ無し。前半はイブラへのクロスを狙いすぎてリズムを出せなかったが、後半からはレオンがトップに入り、早々から裏抜けでチャンスメイクをすると、トリノはラインを上げられなくなってきた。そして、チャルハノールが入ってブラヒムと間受けが上手い2人が揃ったことで相手の3ボランチの脇を有効活用。そこを起点にSBの攻撃参加で決定機創出。決めきることだけ足りなかった。

 

 DFは余っているため再び人手が足りないボランチで起用されたカラブリアがまたもや好パフォーマンス。もうボランチの4,5番手としても計算に入れていい。

 CBではなくSBで先発起用されたカルルは素晴らしいスピードで攻守に貢献。途中からCBに入っても安定したプレーを続けた。若いが真面目で冷静で身体能力も高い。将来が楽しみだ。

 ヤバかったのはデビューのローマ戦だけでその後は安定しているタタさん。

 アキレス腱を痛めて涙の交代から中2日、打撲が回復し15.8kmを走ったトナーリ。何でもないパスミスが気になったがよく走った。

 トナーリ同様、打撲から復帰したブラヒムは決定機を決められなかったこと以外は良かった。このトリノ2連戦で確実に序列が上がった。

 逆にスランプに陥ったかもしれないハウゲ。好調なチームの中で何もできなかった。最初の試練が来たか。

 イブラはまだ時間かかりそう。チャルハノール、サレマ、レビッチがいたら違ったのかもしれない。

 ロックダウン明けの怪我が長引いていたムサッキオは今季初出場。昨年2月以来の出場で久しぶりのロマニョーリとのCBコンビだったが普通にやれていた。契約が今季限りだが余程のことがない限り延長はなさそう。経営陣的にはフリーでの放出は避けたいと思っているはずなので、獲得を狙うクラブに良いアピールができたかもしれない。

 オルツェルがトップチームデビュー。目指せイリチッチ。

 

 次は中5日空いて月曜日にアウェイのカリアリ戦。カリアリは中3日。サレマとべナセルの復帰が期待される。

 

 前半は5-3-2のミドルプレスだが後半からはラインを上げられず。

 セグレが15.9km走り両チーム最多走行距離。終盤は足攣りながらも頑張っていた。

 

  • 主審 Paolo Vareli

 VARはバンティ。

 カードが多いが出されるべきものがほとんどだったと思う。ドンナルンマの異議は知らん。