20-21セリエA第30節 vs パルマ(A)
首位インテルとは11ポイント離され、CL圏外の5位ナポリには4ポイント差で追われる2位ミラン。今節は残留に向けて是が非でも勝点がほしい19位パルマとのアウェイゲーム。
パルマはここまで3勝11分15敗28得点56失点。12月から3月中旬まで17試合勝利なしだった。
- 最少得点、シュート数16位、ポストに嫌われた回数最少
- 失点数ブービー
- ポゼッションタイム11位、自陣では2位、敵陣では17位
- ホーム成績最下位。9得点のみ。
先発&フォーメーション
ミランはカラブリア、ダニエル・マルディーニが負傷欠場。ロマニョーリは練習には復帰したが招集外。
パルマはミハイラ、カラモウ、イアコポーニ、イングレーゼ、シプリアン、ザークジー、ソーム、ブルネッタ、カヴィーリアが負傷欠場。
スタッツ&控え
Match Report | 2020-21 | 30ª Match Day | Lega Serie A
ハイライト
流れ
ミランは右サイドはカルルが上がらず、サレマが幅取り、左サイドはテオが上がり、レビッチが中央に入っていく。べナセル、ケシエは相手IHを釣り出すようにCBの脇や間に降りてビルドアップに参加。釣り出したアンカー周辺のスペースをイブラやチャルハノールが活用。レビッチはCBが出づらくするように裏を狙う。パルマのプレスはスペツィアやサンプドリアと似たやり方だが強度と積極性が足りず。
パルマはクルティッチが低めでレジスタ、エルナニがバランサー、クツカがインクルソーレ、ペッツェッラが高い位置を取り、ジェルヴィーニョがハーフスペース。ミランはイブラがガリオーロの近くに立ち、パルマの攻撃を右に誘導し、ミランが左へ圧縮する形が多かった。しかし、右へ追い込んでも奪いきれない場面が少なからず発生したことで、サレマ、カルルサイドに追い込む場面が増えていった。
7分、右サイドのチャルハノールから中央でべナセルが受けると、左ハーフスペースのイブラへパス。イブラは前を向きゴール前のレビッチへパス。レビッチはガリオーロを上手くターンでかわし右足を振り抜くとゴール右上隅に突き刺さりミランが先制。
43分、カルルのインターセプトから始まったカウンターの流れで、左ハーフスペースで受けたテオがイブラとワンツーで中央突破し、ガリオーロの股を通してケシエへラストパス。ケシエは冷静に左隅に流し込みミランが追加点を奪う。
0-2で前半終了。パルマは後半からジェルヴィーニョに替えてコルネリウスを投入し、クツカがLSHの4-4-2に変更。
49分、中央のクルティッチからケシエとレビッチの間のスペースに降りてきたマンへパス。マンから受けたコンティがファーへ緩いクロスを送ると、クツカが飛び込んで中へ折り返す。これをコンティがヘディングシュートもドンナルンマが弾く。こぼれ球をペッレが撃つが、これもドンナルンマが素早い飛び出しで防ぐ。さらにこぼれ球をクツカがバイシクルで狙うが枠の上に外れる。
59分、イブラがマレスカ主審へ暴言を吐いたとして一発退場。ミランはレビッチが前線、チャルハノールがLSHの4-4-1で構える。
65分、パルマがCKのセカンドボールを拾い、クツカがインスイングのクロスを入れると、ケシエの裏を取ったペッレが折り返したボールをガリオーロが押し込んでパルマが1点返す。
75分、コンティからコルネリウスを越してペッレへロングパス。ペッレがケアーを背負ってコルネリウスに落とす。コルネリウスが反転して右足を振り抜くが枠に飛ばない。
92分、左サイドからガリオーロのアーリークロスをバーニがヘディングシュートも枠の右に逸れる。
93分、中盤でチャカ・トラオレから奪ったダロトが持ち運び、上がってきたレオンへラストパス。レオンがGKとの1vs1を冷静に決めてミランがダメ押し。
1-3で試合終了。イブラ退場後のミランはほとんど攻め込まれたが、終盤は5バックにして守り切った。
ミラン
13 & 16 - AC Milan have collected their record of games won away from home in a single Serie A campaign (13) and they have won 16 games away from home this season in all competitions: their joint-record in a single campaign, level with 2004/05 and 1992/93. Heart.#ParmaMilan pic.twitter.com/qiQb8Jhvxm
— OptaPaolo (@OptaPaolo) 2021年4月10日
アタッキングサードでのクオリティが物足りないカルルをあまり上げずに、ビルドアップと被カウンター要員にしたのが正解だった。カルル、ケアー、トモリ、ケシエ、べナセルが後ろにいるので、テオがどんどん上がれる状況にもなり攻守のバランスが改善された。
退場後のポゼッションタイムが2分30秒しかなかったが、しっかり守り切り、ダメ押しもできたのは良かった。途中出場の選手たちが役割を果たした。
レビッチの守備のポジショニングがやっぱり気になる。右への圧縮が弱いのでケシエとの間を通されてしまう。49分の場面はドンナルンマのスーパーセーブに救われたが、失点してもおかしくなかった。後ろが不安定なテオということもあり、ケシエとトモリがカバーできるとはいえ、左サイドの守備は不安。
あと、テオはイエロー上等無謀スライディングはやめよう。危険。
パルマ
17位トリノが勝点を積み上げているので残留は厳しそう。
後半の4-4-2への修正は良かった。ペッレとコルネリウスだけでクロスは怖いのに、その奥でクツカがカルルと競る形まであるのは怖かった。
推しのミハイラの負傷欠場が残念なような助かったような。ジェルヴィーニョより嫌だったと思う。
主審 Fabio Maresca
VARはマッツォレーニ。
「いつもお前だ、マレスカ。」(←言いたかった)