自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

22-23PSM3戦目 vs バルセロナ

ユヴェントス戦後の流れ 

 7月31日、レビッチがベシクタシュに完全移籍。報道によると、移籍金はボーナス込みで€1.5mと格安。残念な別れ方になってしまった。

 

 8月2日、PSM3戦目。DAZNで配信あり。

 

先発&フォーメーション

 

 コンディション調整中のオカフォーがベンチ外。カラブリア、メシアスが負傷欠場。

 

ハイライト


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感想

 

 現状のベストメンバーのミランvs1.5軍のバルサ。まず、ミランはCBが開き、クルニッチがアンカー、脇にラインデルスが降りたり、フロレンツィが入ってくる形でビルドアップしようとするが、バルサはフェランがチャウを切りながらメニャンに寄せ、ペドリがトモリ、フェルミンがクルニッチ、ロメウがラインデルスをマークし、ハフィーニャがテオに簡単にプレーをさせずにミランは蹴らされる場面が続く。被保持は中盤を噛み合わせてマンツーマンで付き、バルサのCBに持たせて運んできたところにジルー、ロフタス=チーク、レオン、プリシッチがプレスに行ったが、中盤を使ったレイオフやドリブルで引き付けてからのパスで簡単にフリーになった選手を使われてボールを展開され、フェランがCBを引き連れて中盤に降り、IHが前線のスペースに飛び出したり、IHが左サイドの選手がボールを持った時にペドリがテオとトモリの間に走ることでテオを下げさせてハフィーニャへサイドチェンジを通したり、序盤は完全に押し込まれる展開でピンチも多かった。

 13分辺りから徐々にバルサのプレスが弱まってペドリがOH兼RIHの4-4-1-1、4-5-1で構え始めると、ミドルゾーンで保持できる場面が少し増え、15分には中央のフロレンツィが右に展開し、プリシッチのワンタッチパスに抜け出したロフタス=チークがチャンネルランからクロス。17分には右サイドでフロレンツィがボールを奪い、ロフタス=チークがジルーとのワンツーからラインデルスへのスルーパスでチャンスを作る。22分のチャウの斜め前のラインデルスへのロブパスから始まり、押し込んで左右に大きく展開した連続攻撃は可能性を感じた。プレスはほとんどハマらなかったが、剥がされた後の対応に慣れ、展開されても冷静にゴール周辺を守ることで得点を与えなかった。

 

 後半からバルサが5人交代。レヴァンドフスキとセルジ・ロベルトでプレスに行くが、ゴールキックの場面以外はフレンキーがクルニッチをマークしに来ないので前半ほどハマらない。ビルドアップではバルデとフレンキーが運んで解決する場面が多いなかで、54分にバルデが高速で内側を持ち上がって外のアンス・ファティに預け、バルデがそのまま走ってロフタス=チークを連行してカットインのコースを作り、アンス・ファティが右隅に見事なシュートを決めてバルサが先制。

 後半のミランロメウの横に降りることも少なくないフレンキーへの対応で、被保持時の中盤を固定された2-1ではなく、ロメウにラインデルス、フレンキーにロフタス=チーク、セルジ・ロベルトにクルニッチが付くことが増える。しかし、67分のようにロフタス=チークがフリーのエリック・ガルシアに出て行って、フレンキーがフリーになってライン間で受けて、トモリとテオの間に走り込んだセルジ・ロベルトに通れば決定機のスルーパスを出される。また、前半のLWGのアブデはサイドに張ったままだったが、アンス・ファティは中央に入ってフリーで受けることもあり、相手の左サイドの技術と位置取りに苦戦した。

 72分からラインデルスがアンカー、ポベガがIH。75分にラインデルスがセルジ・ロベルトのレイオフを受けたデストまでプレスに行ってボールを奪い、ショートカウンターからレオンの折り返しをラインデルスが合わせるが決めきれない。

 84分からバルサはフレンキーがファイとCB、ガリードがRIH、セルジ・ロベルトがLIHに入る。最後はトモリが足を攣って交代し、カルルがLCB、サレマがRSBに入って終了。

 

 昨季も含めて、左からビルドアップを始めることが多いが、トモリは左利きでもテクニカルな部類でも視野が広くもないので、同じ右利きLCBのエリック・ガルシアのビルドアップのプレーを見ると大きな差を感じる。チームとしてもバルサミランよりも先を見据えた人とボールの動きを全体で共有していたので学ぶべき部分は多かった。

 プレスは中央で潰したり引っ掛けたりすることができず、サイドで数えるほどしか奪うことができなかった。クルニッチとラインデルスがIHに引っ張られた間のスペースに降りるCFにトモリとチャウが2人揃って釣られていたり、噛み合わない相手に完全マンツーマンでハメに行く練習もせず、今季も昨季のチェルシー戦のようにロジカルに崩される試合が減らなさそう。

 

 プリシッチは何度も大外から裏へ斜めに走っても見てもらえてなかったり、出し手にスキルがなかったり、動きは悪くなかった。ドリブルは右より左の方が選択肢を多く持ててやり易そうだったので、フロレンツィは追い越してサポートしてあげたほうが良かったと思う。

 テオが酷い。

 カルルが今季PSM初登場。ほとんど中には入ってこなかった。

 ジルーに対するロフタス=チーク、ラインデルスの連係が少ないので増やしたい。

 スピード系万能型のオカフォーを早く見たい。

 

 ロメウ強い欲しい。エリック・ガルシア上手い。バルデ速い速い。ヤマル若い上手い。レヴァンドフスキ遅れて入ってくるのズルい。

 

 アメリカ遠征が終了し、次戦は3日間のオフを経て8月8日にトロフェオ・シルヴィオ・ベルルスコーニモンツァ戦。