自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

21-22セリエA第16節 vs サレルニターナ(H) CFクルニッチ爆誕

 前節は久々に無失点の快勝で連敗を止めた。今節はリヴァプール戦に繋がる勝ち方を目指す7連戦の5試合目。

 

 昨季はセリエB2位で昇格を掴み取り、今季は23年ぶりにセリエAの舞台で戦うサレルニターナはここまで2勝2分11敗の最下位。8節でカストーリが解任され、9節からコラントゥオーノが指揮を執っているが1勝1分5敗と特に成果が出ていない。最近5試合は1得点しか取れておらず、相手も19位のカリアリ

  • 今季アウェイゲーム1勝1分5敗、6得点15失点。
  • 11得点はリーグ最少。セットプレーから3点。前半は30〜45分の2点のみで、後半はまんべんなく取っている。6得点、5得点。ボナッツォーリが3点でチームトップ。昨季クロトーネでメシアスとともにプレーし20点取ったシミーはまだ1点。
  • 31失点はリーグ19位。60〜75分が最多の8失点だが前後半ともに序盤と終盤に5失点以上している。
  • シュート数18位。枠内シュート最少。チームトップはボナッツォーリ。シミー、カスタノス、ゴンド、ジュリッチが続く。
  • クロス成功数5位。
  • CK数5位タイ。
  • オフサイド数17位タイ(少)。
  • セーブ数4位タイ。
  • 枠に当てた回数8回でリーグ2位タイ。助けられた回数7回でリーグ5位タイ。ディ・タッキオが2回当てている。
  • イエローカード数最少。
  • 1試合平均走行距離14位。
  • ポゼッションタイム最短。自陣20位。敵陣17位。
  • アクチュアルプレイングタイムダントツ最短。
  • リベリーが2アシストでチームトップ。
  • キーパスはリベリーとカスタノスが14本でチームトップ。3位がラニエリ
  • 被ファウル数リーグ2位タイにボナッツォーリ。19位タイにゴンド、37位タイにリベリー
  • リカバリー数リーグ11位タイにギョンベール、22位タイにストランドベリ。
  • ベレツがセーブ数リーグ2位タイ。

 

ジェノア戦後の2日間

 ジェノア戦開始早々に膝を痛めて交代したケアーは左膝前十字靭帯損傷と内側側副靱帯損傷で全治6ヶ月。

インテルからも復帰を願う素敵ツイート。

 ウォーミングアップではForza SimonのTシャツを着用。

 

先発&フォーメーション

f:id:incursore:20211205170758j:image

 ミランはべナセルが復帰。ケアー、カラブリア、レビッチ、ジルー、サムカス、プリッツァーリが負傷欠場。

 サレルニターナリベリーが復帰。ママドゥ・クリバリ、ゴンド、ガリオーロ、ストランドベリ、ルッジェーリ、ルッソが負傷欠場。アヤが招集外。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | 16ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


www.youtube.com

 

流れ

 サレルニターナはミドルゾーンに4-4-1-1で構える。ミランは4-1-2-3でビルドアップ。基本的にゾルテアがテオ、ヴェゼーリがレオンについてくるので、ミランはテオが外から内に入り、レオンが外に降りてヴェゼーリを釣り出して背後を狙う。

 ミランは4-4-2でハイプレス。サレルニターナはLSBラニエリが高い位置を取る3-5-2。繋ぐ姿勢も見られるが、ラニエリ、クリバリ、ディ・タッキオ、リベリーらが左サイドに密集してセカンドボールを狙える状態を作り、左に寄るシミーへのロングボールで逃げる場面が多い。

 4分、左サイドでボールを受けたレオンがゾルテアを縦に抜き去り深い位置まで運んでゴール前に折り返すと、フリーのケシエが左足で流し込み、あっさりとミランが先制。

 11分、ペッレグリが内転筋を負傷。一時的にレオンがトップ、左ブラヒムの4-4-1に。

 12分、ラニエリからディ・タッキオへのパスが高く浮き、ディ・タッキオのトラップ際をバカヨコが奪う。そのままバカヨコが運び左からPAに走り込んだブラヒムにスルーパス。ブラヒムがなんとか追いついて押し込もうとするが枠を捉えられない。

 15分、ペッレグリに替えてクルニッチ。クルニッチがトップに入る。

 17分、レオンがピッチ中央で受けるとクリバリとディ・タッキオの間を通してライン間のブラヒムに縦パス。ブラヒムがターンして右のサレマに渡す。サレマが少しマイナスに動かして左足を振り抜くと見事にゴール左隅に突き刺しミランが追加点を挙げる。

 20分、右サイドにクルニッチが降りて受けてターンしてライン間のブラヒムにパス。ケシエが内側を走りRSBのヴェゼーリを引きつけてフリーになったレオンにブラヒムがパス。レオンがシュートチャンスを迎えるがゾルテアがなんとか戻ってブロック。

 24分、サレルニターナゾルテアが下がって5-3-2に変更。

 38分、ボグダンからラニエリへのパスをフロレンツィがインターセプト。そのままクルニッチとのワンツーでPAに持ち込みブラヒムにパス。ブラヒムは後ろのレオンにフリックするが、レオンに届く前にボグダンがクリア。

 39分、ギョンベールからのパスをディ・タッキオがトラップミス。流れてきたボールを拾ったテオが中央に入ったレオンにパス。レオンはギョンベールの背後を狙うブラヒムにパス。ブラヒムは切り返してレオンにパスを出すが息が合わない。

 41分、テオから中央で受けたバカヨコがライン間のケシエにパス。ケシエは後ろから寄せて来たスキアヴォーネをブロックして運び、横のクルニッチにパス。クルニッチはトラップで内側に絞ったラニエリをかわして右足でシュートを撃つがベレツがファインセーブ。

 44分、メニャンが持ち出して左から裏を狙ったクルニッチにロングパス。クルニッチが頭でレオンに繋ぎ、レオンが右足でクロスを入れるがゾルテアが当ててコースが変わる。そのボールにタイミング良く入ってきたケシエが右足で合わせるが僅かに枠の左に外れる。

 2-0で前半終了。

 後半からミランイエローカードを貰っていたバカヨコと負傷リスク回避でレオンを交代させ、右メシアス、左サレマの配置に。ビルドアップではテオが上がっての3ー2ー5やケシエが左後方に降りて、テオが上がり、サレマが内側の型も見受けられる。

 サレルニターナはアンカーにスキアヴォーネ、右インサイドハーフにクリバリ、左インサイドハーフにカスタノスが入る。スキアヴォーネ、カスタノス、リベリーはボールを受けられるスペースを探すように動く。

 50分、左に人を集めて左のサレマから中央のべナセル、内側を上がったフロレンツィ、右大外のメシアスと繋ぐ。メシアスが仕掛ける構えからフロレンツィに戻し、フロレンツィがべナセルに戻そうとしたパスが引っかかるが、こぼれ球をメシアスが拾い、すぐにラニエリの内側に走ったフロレンツィにヒールパス。フロレンツィがワンタッチでGKとDFラインの間に速いクロスを入れるがケシエが僅かに間に合わず。

 62分、左サイドでケシエからクルニッチへ縦パス。クルニッチがケクリダの裏に走ったバロ=トゥーレへ落とす。バロ=トゥーレはクルニッチに戻し、クルニッチはCB間のスペースに飛び込んだブラヒムに鋭いパス。しかし、ブラヒムは速いボールを合わせきれず空振り。

 69分、ミランがハイプレスをかけてバロ=トゥーレがケクリダのボールを突き、サレマがケシエに繋ぎ、ケシエがワンタッチでライン間のブラヒムにパス。上がっていたラニエリが空けたスペースでフリーのメシアスにブラヒムがラストパス。メシアスがワンタッチで左足でシュートを撃つが、ベレツがファインセーブ。

 71分、ロマニョーリからフロレンツィへのパスにカスタノスが寄せるが、カスタノスが空けたスペースにべナセルが動いてパスを受ける。べナセルがそのまま運び、中央でギョンベールの背後を取ったブラヒムにスルーパスを出すが、ベレツが飛び出して防ぐ。

 79分、フロレンツィから大外でパスを受けたメシアスがカットインして中央のブラヒムにパス。リターンをワンタッチでミドルシュートを撃つがベレツの正面。ベレツがヤロシンスキに投げるとメシアスがすぐに戻ってプレス。ヤロシンスキは出しどころがなく内側に運び降りるスキアヴォーネにパスを出すがズレてしまう。これをサレマがワンタッチでゴール前でフリーのブラヒムにパス。ブラヒムがワントラップして右足でシュートを撃つが枠の右に外してしまう。

 2-0で試合終了。

 

ミラン

 ペッレグリの負傷と大量得点できなかったことが悔やまれるくらいの快勝。余裕がある展開であるが故に、油断から変なミスが生まれて相手に自信を与えたくないと考えていたが、テオが2つ嫌なミスパスをしたくらいで大きなピンチにもならず助かった。ポゼッションは70%で撃たれたシュートは可能性が低いミドルシュートばかりだった。そして、ナポリが敗れたため首位に浮上。1位から4位まで4ポイント差の激戦に。

 

 クルニッチが急遽CFに入り、ブラヒムとのWトップ下のようなプレーでミラニスタを驚かせた。ポスト役もこなせて、アクションも多く、当然プレッシング強度も高い。今後も見てみたい。

 メシアスの活躍に刺激を受けたのか、サレマが今季初ゴールを決めたことで今季のリーグでのスコアラーが14人になり、5大リーグではチェルシーに次ぐ多さに。

 ケシエは久々にインクルソーレ的な役割でプレーして先制点を奪い、その後も何度も良い形でフィニッシュ局面に顔を出した。中盤でのボール奪取も多く非常に良いプレーぶりだった。

 フロレンツィが移籍後初のフル出場。コンディションも連携も向上中の雰囲気でプレッシングに連動したインターセプトが目立ち、メシアスとのコンビネーションによる突破にも期待感がある。68分のメシアスとブラヒムとの連続ワンツーでの右サイド突破は見事だった。

 ブラヒム決めて〜。メシアス好調。レオンはアシストにプレアシスト。

 

 次は火曜日に中2日でホームリヴァプール戦。首位通過が確定しているリヴァプールがどのようなメンバーで来るのかわからないが、最近の2試合の相手とは全く異なるレベルなので、急激なレベル差に面食らわないような心身の準備が必要になりそう。モチベーションの差を活かして勢いよく試合に入り、逆に面食らわせるような展開にしたい。

 

サレルニターナ

 人がいるのに守れていないのはどこをどう守るのかが共有されていないから?

 それなりにボールを運べるゴンドが不在なのはしんどそう。カリアリで戦力外らしいファリアスでも獲ってみたらどうだろうか。

 

主審 Antonio Giua VAR Daniele Orsato

 ジュアはミラン初担当。特になし。