自業自得記録地獄

主にACミランとセリエAに関する備忘録。

21-22セリエA第17節 vs ウディネーゼ(A) スクデットへの茨道

 CL敗退が決まり今季の目標はスクデットに絞られた首位のミラン。これで7連戦の最後になるがカンピオナート3連勝で首位をキープして次節の決戦に臨みたい。

 

 今季のウディネーゼはここまで3勝7分6敗の14位。開幕3試合は2勝1分だったが以降は1勝しかできず、火曜日にミランがCLを戦っている裏でゴッティの解任が発表された。アシスタントコーチだったチョッフィが暫定的に指揮を執る。

  • 今季ホームゲーム2勝4分2敗、10得点11失点。
  • 21得点はリーグ14位。セットプレーから5点。前半はどの時間帯も3点以上取っているが、後半は終盤の8点に集中。ベトが6得点でリーグ11位タイ。デウロフェウが4得点。ちなみにベトはヘディングゴール数3でリーグ2位タイ。
  • 27失点はリーグ10位タイ。後半序盤の9失点が突出している以外にもまんべんなく失点。
  • シュート数9位。ベトがリーグ17位タイ、デウロフェウが23位。チーム3位は意外にもワラセ。
  • クロス成功数19位。失敗数も19位(少)。
  • オフサイド数14位(少)。
  • 枠に助けられた回数9回で最多タイ。
  • イエローカード数15位(少)だがレッドカードは4枚で最多タイ。
  • 1試合平均走行距離14位。個人ではワラセが18位、ロベルト・ペレイラが22位。
  • ポゼッションタイム18位。自陣19位。敵陣16位。
  • サクセスとデウロフェウが2アシストでチームトップ。
  • キーパスはデウロフェウがリーグ3位。チーム2位はワラセ。
  • 被ファウル数チームトップはアルスランとベカン。
  • リカバリー数リーグ3位にサミール、20位タイにナイティンク、24位タイにベカン。
  • フォレスティエリが4試合で2得点1アシスト。
  • 直近10試合の対戦成績は4勝3分3敗。ウディネーゼのホームに限るとミランの4勝1分5敗。過去10シーズンで2点差以上で決着が着いたのは1度しかない。

 

リヴァプール戦後の3日間

 特になし。

 

先発&フォーメーション

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 ミランはサムカスが復帰。ケアー、カラブリア、レビッチ、ジルー、レオン、ペッレグリ、プリッツァーリが負傷欠場。

 テオがミラン通算100試合目。

 ウディネーゼはサミールが出場停止。ロベルト・ペレイラが負傷欠場。ストリガー・ラーセンが招集外。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | 17ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 コンパクトな5-3-2で自陣に構えるウディネーゼミランはべナセルがCBの間に降りてSBが上がり、バカヨコがウディネーゼの3-2の中央に立つ。

 ウディネーゼのビルドアップはモリーナが下がり、ウドジェが高い位置を取り、左寄りの4-1-3-2。ミランがハイプレスに来るので少し繋いだら無理せずロングボールか、初めからロングボールか。フロレンツィのエリアでウドジェやベトに競らせる。

 16分、ピッチ中央でCBの間に降りたべナセルから相手に囲まれているバカヨコにパス。アルスランが奪い、広がったCB間に走り出したベトにパス。そのまま持ち込みシュートを撃つがメニャンが飛び出してセーブ。しかし、こぼれ球もベトが拾って左足でシュートを決めてウディネーゼが先制。

 ミランはべナセルが最初から降りるのをやめ、バカヨコが中央ではなくCB斜め前に位置取るようになる。

 42分、中央でトモリがベトを引きつけて右斜め前のバカヨコにパス。バカヨコは右のサレマにパス。サレマは中央のべナセルにパス。デウロフェウが後ろから寄せてべナセルはバカヨコに戻す。バカヨコがワラセとアルスランの間のブラヒムにパス。ブラヒムがベトの背後で前に出たロマニョーリに繋ぐ。ロマニョーリPA内のイブラに縦パス。イブラの落としをブラヒムが左足でシュートを撃つが枠の左に外れる。

 43分、左脇に降りたブラヒムが左サイド際のクルニッチとワンツーを狙う。リターンのトラップがワラセに当たってこぼれるが、サレマがべナセルに繋ぐ。べナセルがイブラに縦パスを入れると、大外から裏に抜け出したテオにスルーパス。そのままシュートも決めるがオフサイド

 1-0で前半終了。

 後半からミランボランチを入れ替え、クルニッチに替えてメシアスを投入。左サレマ、右メシアスのWGが幅を取り、ボランチは降りずにSBが後ろからサポート。

 ウディネーゼモリーナがサレマにピン留めされずにテオに積極的にスライドする。

 45分、キックオフのロングボールで押し込むミランウディネーゼのクリアミスを拾ったメシアスがフロレンツィに下げる。フロレンツィがDFライン手前にクロスを入れるとブラヒムがスルーしてイブラがシュートを撃つが枠の上に外れる。

 67分、トナーリのクロスにイブラがヘディングシュート。僅かに枠の左に外れる。

 68分、サレマに替わりサムカスが入り、2列目は右からサムカス、メシアス、ブラヒムという並びに。

 81分、ウディネーゼゴールキックを左前に蹴る。ゼーヘラールが頭でサクセスに繋ぎ、サクセスが落としたボールをワラセが裏に抜け出したベトにパス。そのままベトが持ち込んでシュートを撃つが僅かに枠の右に外れる。

 91分、中央でダニマルがプレスバックしてワラセからボールを奪う。トナーリが右に運びサムカスがインスイングボールをPAに放り込む。ファーでダニマルが折り返すと、ナイティンクとペレスが重なりクリアし損なったボールをイブラが押し込んでミランが同点にする。

 92分、ウディネーゼがキックオフからロングボール。ロマニョーリが頭で跳ね返したボールをゼーヘラールが拾うとミランの選手と入れ替わるように前進し左のサクセスにパス。サクセスは左からカットインし、PA内に入ってきたヤヤロにラストパス。ヤヤロがシュートを撃つがケシエが身体を張ってブロック。

 93分、メニャンのリスタートを妨害したサクセスが、怒ったフロレンツィをぶっ飛ばして退場。

 1-1で試合終了。

 

ミラン

 フィオレンティーナ戦、サッスオーロ戦に続いてスクデットを目指すチームとは思えないミスで自ら勝ち点を捨てた。と同時にジェノアサレルニターナが本当に弱かったとも感じた。

 

 メンバー編成とビルドアップ方法の選択ミスが痛かった。ウディネーゼの中央が狭いのに、ボール回しが遅く、相手を引きつけるプレーもないので、ろくにボールと相手を動かせずに中央から割ろうとしてミス。あのバカヨコを360度の視野が必要なポジションに置くのもありえない。選手だけじゃなくスタッフの責任も重い。

 失点後からサイド重視に変わったものの、試合を通して、崩そうとするよりサイドからイブラに放り込んでいく方が可能性を感じた。枠内シュートは1本のみ。

 しかし、やはり負傷者が多すぎるのは苦しい。レオンがいれば外から個で切り崩せるし、ケアーがいれば裏に落とすパスも対角のフィードも出せる。

 ここからはカンピオナートはトナーリさんフル稼働で頼みます。(コッパイタリアは休んで♡)

 

 イブラが5大リーグ通算300ゴール達成。2試合連続フル出場だったので怪我が心配だったが、ひとまず問題なさそうで安心。

 べナセルは19-20中断明けのパフォーマンスがなかなか戻ってこない。バカヨコは今のチームで使える選手になれるのか。

 ダニマルは得点場面以外は空気だったので、ボール奪取の瞬間に存在を思い出したらアシストまでしよった。

 

 年内は残り2試合となり、次は久々に1週間空いてホームでナポリとの上位対決。ここからまた調子を上げていくきっかけとなる試合にしなければならない。

 

ウディネーゼ

 最近はサクセスにロングボールを入れて、デウロフェウとベトでゴリ押していく4-4-2をやっていたが、原点回帰のゴッティ式5-3-2で勝利に近づいた。

 ベトはデカくて強くて速くて脚長くて角張ってて当たると痛そう。プレミアに行きなさい。ラツィオ戦でラッザリにドリブル中でも追いつかれずにカウンターを決めきったのは衝撃的だった。

 

主審 Francesco Fourneau VAR Luca Vanti

 特になし。