自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

21-22セリエA第19節 vs エンポリ(A) 戻ってきた流動性

 2021年ラストゲーム。前節はナポリに敗れ3位に転落し、首位インテルとは4ポイント差をつけられた。

 

 昇格組のエンポリはディオニージ監督が引き抜かれたがここまで8勝3分7敗の9位。現在公式戦6試合負けなしで、その間にはミランが勝てなかったフィオレンティーナウディネーゼナポリに勝利している。

  • 今季ホームゲーム3勝1分5敗、14得点20失点。アウェイの方が好成績。
  • 28得点はリーグ10位。セットプレー6点、PK4点、OG3点。60分以降に総得点の半分を奪っている。ピナモンティが6点でチームトップ。バイラミとディ・フランチェスコが3点。12人もスコアラーがいる。
  • 30失点はリーグ11位。前半の序盤と終盤、後半の序盤に失点が多い。
  • シュート数7位。ピナモンティがリーグ6位、クトローネが24位。
  • クロス成功数3位。失敗数2位(多)。
  • CK数4位。
  • オフサイド数1位。2位がミラン
  • 枠に当てた回数6回で6位タイ。助けられた回数10回で1位タイ。ヘンダーソンは2回当てている。
  • セーブ数リーグ3位。個人ではヴィカーリオがリーグ最多。
  • 1試合平均走行距離2位。個人ではリッチがチーム最長。
  • アクチュアルプレイングタイム2位。
  • ポゼッションタイム10位。自陣6位。敵陣13位。
  • バイラミ、ヘンダーソン、ハース、シュトゥラツが2アシスト。
  • キーパスはバイラミがリーグ10位タイ、ヘンダーソンが16位タイ。
  • 被ファウル数リーグ6位タイにリッチ、20位にジュルコフスキ、24位タイにピナモンティ。
  • 直近8試合の対戦成績はミランの3勝4分1敗。カルロ・カステッラーニに限るとミランの1勝3分。どちらかが無得点で終わったのは1試合のみ。

 

ナポリ戦後の2日間

 新スタジアム構想を発表。

 

先発&フォーメーション

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 ミランはテオが復帰。イブラは膝の痛みで大事を取って欠場。ケアー、カラブリア、レビッチ、レオン、ペッレグリ、プリッツァーリが負傷欠場。

 エンポリはイスマイリ、ハースが欠場。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | 19ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 4-3-1-2で構えるエンポリに対してミランはサイドから攻撃。ミランのSBにエンポリインサイドハーフが出てくるが、ミランボランチが横、WGが張って縦、ケシエかジルーが斜め前に受ける動きを作る。エンポリはハイプレス時はバイラミがフロレンツィをマークする4ー4ー2のマンツーマンで対応。ミランは無理せずジルーかケシエにロングボール。

 ミランはミドルゾーンではジルーとケシエで2CBとアンカーを見ようとするが簡単にいなされる。エンポリミランのSBがエンポリインサイドハーフに釣られると、SBの裏にCFが流れてボールを引き出し、ボランチが釣られればバイラミが空くという狙いを持ってボールを運ぶ。SBも積極的に高い位置を取り、攻撃に人数をかける。

 1分、右サイドでジュルコフスキ、バイラミ、ストヤノヴィッチで繋ぎ、ストヤノヴィッチが縦に持ち出してニアのスペースのバイラミにパス。バイラミのアウト回転がかかったシュートは枠の右に外れる。

 10分、シモーネ・ロマニョーリハイボールを蹴る。ジュルコフスキがべナセルに身体を当ててバイラミに繋ぐ。バイラミは右に開いたピナモンティにパス。ピナモンティがクトローネにスルーパスを出すが、メニャンが飛び出して防ぐ。

 11分、左サイド内側のテオが外のサレマにパス。サレマが右足でジルーに低いクロスを入れると、ジルーが落としたボールをケシエが右足で蹴り込みミランが先制。

 17分、エンポリの左CKのこぼれ球が右のストヤノヴィッチに繋がり、ハーフスペースで受けたヘンダーソンハイボールをゴール前に入れる。ケシエが外側にヘディングするが、余っていたバイラミがダイレクトで叩きつけるシュートを撃つと、メニャンの腕を弾いてネットを揺らしてすぐにエンポリが同点にする。

 23分、エンポリがハイプレスをかけてメニャンに蹴らせてボールを回収。パリージがヘンダーソンに縦パスを入れると、ヘンダーソンはフリックでバイラミに繋ぐ。バイラミは右のジュルコフスキに展開。ジュルコフスキが持ち運んでミドルシュートを撃つが枠の右に外れる。

 27分、ミランはハイプレス時のリッチのマークをケシエからべナセルに変え、4-1-3-2でプレス。高い位置で奪う場面を作る。

 36分、エンポリのビルドアップ。ルペルトからロブパスで中央のバイラミに通す。落としを受けたリッチがパリージにパス。パリージがクトローネの動きでトモリを釣り出したスペースに入るピナモンティにフライスルーパス。ピナモンティは右腿でトラップし左足でシュートを撃つがメニャンが左手でビッグセーブ。

 41分、左に開いてボールを受けたケシエが追い越したサレマにパス。サレマからリターンを受けたケシエが左足を振り抜くとボールはヴィカーリオの股を抜いてゴールに吸い込まれミランが勝ち越し。

 44分、シモーネ・ロマニョーリから右奥のストヤノヴィッチにロブパス。ストヤノヴィッチは外から内に回ったジュルコフスキにロブパス。ジュルコフスキがアレッシオ・ロマニョーリより先に触ったボールをゴール前でクトローネがシュートを撃つが枠を捉えられない。

 45分、メニャンのロングボールを右サイドで収めてフロレンツィがテオに展開。サレマ、べナセルとパスを回してサイドを破りクロスをあげる。クリアをされるがロマニョーリが回収。サレマがテオからのリターンを右足でミドルシュートを撃つがヴィカーリオが弾いてCK。トナーリのニアへのボールが流れて中央のジルーに繋がりシュートを撃つがヴィカーリオが弾く。こぼれ球をロマニョーリが右足でシュートを撃つが枠を大きく外す。

 1-2で前半終了。

 後半からエンポリはパリージがRSBに。

 46分、エンポリのビルドアップ。ルペルトから中央のヘンダーソンに楔。ヘンダーソンからフロレンツィとトモリの間のスペースに抜け出したバイラミにスルーパス。バイラミが中に運んでシュートを撃つがバーに直撃。こぼれ球をピナモンティがシュートを撃つがトナーリがブロック。

 62分、ルペルトからロマニョーリへのミスパスを奪ったサレマがPA手前でロマニョーリのファウルを受けてFKを獲得。フロレンツィのシュートはエンポリの壁の横に作ったケシエ、メシアス、ジルーの壁を通り抜けてゴールに吸い込まれミランが3点目。

 68分、左サイドのサレマの右足インスイングクロスがバンディネッリの腕に当たったこぼれ球をテオが蹴り込んで4点目。

 74分、メニャンのロングボールをジルーがカルルに頭で繋ごうとするが、バイラミが鼻先でカットし右サイドのピナモンティにロングパス。ピナモンティがラ・マンティアに落とし、横パスを受けたヘンダーソンミドルシュートを撃つが僅かに枠の左に外れる。

 83分、エンポリの左CKがニアでバカヨコの腕に当たり、VARの進言でPK。ピナモンティが決めて2点差に。

 94分、ミランのFK。テオが入れたボールをラ・マンティアが頭で跳ね返す。高く上がったボールをロマニョーリがボレーミドルシュートを撃つがバー直撃。

 2ー4で試合終了。

 

ミラン

 危険な場面も少なくなかったので手放しで褒められる内容ではないものの、第9節ボローニャ戦以来の4得点で勝利。ナポリが敗れたため前半戦を首位インテルと4ポイント差の2位で折り返すことになった。

 

 テオ、べナセル、サレマ、ケシエの左サイドの流動的な攻撃が良かった。最近の会見でピオーリは攻撃の流動性が足りないと言っていたが、まさに求めていた動きが見られたと思う。

 そして、何よりもシュートが枠内に飛んでいたことが4得点に繋がった。今季は枠内シュート率が低かったなかでこの試合は8/18が枠内シュート。

 フロレンツィのFKによる3点目は試合を落ち着かせる意味でも価値があった。

 

 マンツーマンが守備の基本になっていたミランにとって、ダブルボランチは明らかにタスクオーバーななかで、SBが誰を掴むか悩ませるエンポリの立ち位置に苦労した。

 もっと寄せもスライドも速いプレスでエンポリのビルドアップに時間を与えないことができれば良かった。

 

 次は1月6日木曜日26時30分キックオフという日本人には厳しい時間にホームローマ戦。レオン、レビッチ、カラブリアが復帰することを願う。

 

 2021年ありがとうございました。

 来年も何卒。

 

エンポリ

 CBとアンカーで保持が安定するし、CBから良い配球ができる。両SBもボールを持てるし運べる。インサイドハーフも前線の選手もよく動くので捕まえづらい。

 ジュルコフスキが守備でもハードワークしていれば2失点目は防げたかもしれない。あの瞬間はケシエの遅ドリブルで時間が止まったような感じになってしまった。

 パリージは右に回っても後ろでもガンガンドリブルしていておもしろかった。本当に欲しい。

 リアム・ヘンダーソンは今季地味に気になっている選手の一人。積極性が凄まじい。

 

主審 Marco Di Bello VAR Paolo Silvio Mazzoleni

 ファウルっぽいのは全部取る感じかなーと思ったらそうでもなかったりするので少し難しかった。