自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

22-23セリエA第8節 vs エンポリ(A) 不屈のチームとラッキーボーイ

 

 ナポリ戦での今季公式戦初黒星からIMWを経て5連戦の初戦。今回のIMWで各チームに負傷者が続出しており、ミランは不可欠な存在であるメニャンとテオが離脱し、オリギがまだ回復できていないが、トナーリとカラブリアの離脱は免れ、レビッチが復帰した。

 

 エンポリは1勝4分2敗、6得点7失点の14位。開幕前のコッパ・イタリアでSPALに敗れ、カンピオナートも開幕6試合未勝利だったが、前節アウェイボローニャ戦で今季初勝利を挙げた。

  • 得点数13位タイ。6点全てオープンプレーから。チームトップは2点のバンディネッリ。1点がパリージ、バルダンツィ、サトリアーノ、ランメルス、。
  • リアム・ヘンダーソン、ランメルス、ストヤノヴィッチが1アシスト。
  • シュート数9位タイ。枠内シュート数12位。ランメルスが9位タイ。
  • クロス成功数4位。CK数4位。
  • オフサイド数19位。
  • セーブ数15位。意外と少ない。
  • 枠に助けられた回数4回で3位タイ(多)。
  • リカバリー数パリージがリーグ2位。
  • タックル成功数リーグ2位。クリア数リーグ2位。
  • 1試合平均走行距離リーグ8位。チームトップはバンディネッリ。
  • アクチュアルプレイングタイム18位。
  • ポゼッションタイム14位、自陣10位、敵陣14位。パス成功数16位。
  • キーパス数チームトップ5はバンディネッリ、バイラミ、マリン、パリージ、ストヤノヴィッチ。
  • 被ファウル数リーグ14位タイにパリージ。
  • セリエA過去10試合はミランの5勝4分1敗。アウェイでは2勝3分。現在ミランが3連勝中。

 

ナポリ戦後の2週間

 スクデットトロフィーのワールドツアーが決定。

 今季の集合写真。

 

先発&フォーメーション

 ミランはイブラ、フロレンツィ、メニャン、オリギ、テオが負傷欠場。メシアスもふくらはぎを痛めて欠場。

 エンポリはイスマイリ、アクパ=アクプロ、トネッリが負傷欠場。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2022-23 | 8ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 

 エンポリの4-3-1-2ミドルプレスに対して、ミランは両SBが上がりWGが内側の2-2-5-1でビルドアップ。エンポリミランのSBに敵陣ではIH、自陣ではSBが対応し、内側のWGは残ったほうが担当する。ミランは前節同様ライン間に選手を多く配置することで相手の中盤を牽制し、2CBと2ボランチでボールを動かしつつ、DFラインの背後にボールを送り、最終ラインを押し下げることで、ライン間を広げて使おうとする。

 ミランのプレスはレオンがデ・ヴィンテル、ジルーがルペルト、サレマがパリージ、デ・ケテラーレがグラッシ、カラブリアヘンダーソン、べナセルがピアツァ、ケアーがランメルス、トモリがサトリアーノをマークし、ストヤノヴィッチとハースにはトナーリとバロ=トゥーレが状況に応じて対応。エンポリは2トップの片方がサイドに流れてSBからパスを引き出し、ピアツァがCB間を抜け出そうとし、IHが降りる動きからマーカーの背後を取って飛び出していく。

 

 7分、ヘンダーソンの不十分なクリアをカラブリアが拾いジルーに強いパス。ジルーがワンタッチでデ・ケテラーレにパス。デ・ケテラーレが右ハーフスペース深い位置で切り返し、ゴール前でフリーのレオンにパス。レオンがワンタッチでシュートを撃つがヴィカーリオが足でセーブ。

 20分、右から左に繋ぎ、バロ=トゥーレが内側に降りてきたレオンにパス。レオンがワンタッチでストヤノヴィッチを外し、左からPA内に運ぶ。ゴール前で切り返し、フリーのサレマにラストパスを出すがシュートは枠の左に外れる。

 22分、レオンが左でキープし、中央のサレマに縦パスを入れてリターンを右のカラブリアに展開する。カラブリアの平行クロスをサレマがコントロールしてニアに巻いたシュートを撃つがヴィカーリオがセーブ。

 27分、トナーリが右のカラブリアに展開。カラブリアがCB間から右ハーフスペースに走り込んだジルーにスルーパス。ジルーが飛び出してきたヴィカーリオをかわしてゴール前のレオンに折り返すが頭上を超えていく。

 32分、サレマが負傷し、クルニッチが右サイドに入る。

 35分、エンポリのビルドアップ。パリージがサイドに開いたランメルスに縦パス。ランメルスがケアーを背負いながら切り返して左足で前線のサトリアーノにパス。サトリアーノがワンタッチで飛び出してきたヘンダーソンに流し、ヘンダーソンはバロ=トゥーレと1vs1になるが右サイドから上がってきたハースにパスを出し、ハースがシュートを撃つがバロ=トゥーレがブロック。ヘンダーソンをマークしていたカラブリアがハムストリングを痛める。

 45+2分、バロ=トゥーレから横パスを受けたトナーリが左足で裏に蹴る。ジルーが反応すると、斜めに中に入ったレオンに落とし、レオンが中央を突破するがドリブルが大きくなる。それでも残して左足のキックフェイントで右に持ち替えてシュートを撃つがヴィカーリオがセーブ。しかし、ジルーの時点でオフサイド

 0-0で前半終了。

 46分、左サイド深い位置でスローインを受けたピアツァがべナセルをかわしてPA内に持ち込んでシュートを撃つがケアーがブロック。こぼれ球をマリンがワンタッチでミドルシュートを撃つが枠の左に外れる。

 50分、ミランが中盤でボールロストを連発する展開。クルニッチから中央で後ろ向きのレオンへのパスはレオンが囲まれてボールロスト。ハースがランメルスとのワンツーでPA内に持ち込み、右から上がってきたストヤノヴィッチが左足でシュートを撃つが枠の右に外れる。

 54分、ルペルトが持ち運び、パリージがサトリアーノに斜めの楔を打つ。左から中央に入ったランメルスが落としを受けて、ピアツァが左のヘンダーソンにパス。サトリアーノがカルルとケアーの間を抜け出してパスを受け、カットインからシュートを撃つが枠の左に外れる。

 56分、ベナセルがPA手前中央をドリブルで突破しようとしてファウルを受けてFKを獲得。ジルーが直接狙うがバーに嫌われる。

 57分、ヴィカーリオのロングボールをトモリが頭で跳ね返し、デ・ケテラーレとマリンが競ったこぼれ球をバンディネッリが前に蹴るとランメルスに繋がる。落としを受けたバイラミが運び、斜めに動いたサトリアーノにパスを出すが、トモリが掻き出す。こぼれ球を拾ったパリージのクロスをトモリの前でランメルスが頭で合わせるが枠の上に外れる。

 63分、ジルーがルペルトとの競り合いで肘打ちを受けてFKを獲得。トナーリが強いシュートを狙うとルペルトに当たってコースが変わるがヴィカーリオが掻き出す。

 69分、左タッチライン際のトモリが左足で裏にロングボールを蹴る。ジルーがルペルトの背後から飛び出し、ゴール前に持ち込んでシュートを撃つがルペルトがブロック。

 72分、ケアーが負傷交代でトナーリが腕章を巻く。

 73分、デストとレビッチのワンツーをバンディネッリが奪い、ランメルスが最終ラインの裏に飛び出したバイラミにスルーパス。バイラミに身体を当てられてバランスを崩したトナーリがクリアしきれなかったボールをバイラミがPA内に持ち込んでシュートを撃つがタタルシャヌがセーブ。

 78分、右サイドでスローイン。トナーリが最終ラインの裏のレオンに思いっきり投げる。レオンがデ・ヴィンテルをかわしてゴール前でフリーのレビッチにラストパス。レビッチがしっかり決めてミランが先制。

 87分、トナーリが左サイドでボールロスト。バイラミがバンディネッリとのワンツーで密集を抜け出し、ストヤノヴィッチが持ち運び、右に開いたランメルスがDFライン手前に折り返し、バイラミが左足で合わせるが枠の上に外れる。

 90分、ブラヒムが左からダイアゴナルランで中央に走り込んだレオンにスルーパスを出すが、抜け出しかけたところでパリージがスライディングで防ぐ。エンポリはバンディネッリが前線のデストロにロングパス。デストロが胸で収めて斜めに走り込んだバイラミにパスを出すと、バイラミがベナセルに倒されてゴール前でFKを獲得。

 90+1分、バイラミが直接決めてエンポリが同点にする。

 90+2分、キックオフをべナセルが左のレオンにパス。レオンが左足でハイクロスを入れると、クルニッチが折り返したボールをデ・ヴィンテルとストヤノヴィッチの間のスペースでバロ=トゥーレが押し込んでミランが勝ち越し。

 90+5分、最後の攻撃に出るエンポリ。ランメルスがPA内のポストプレーでカンビアーギに繋ごうとするがデストがカット。高く上がったボールをレビッチが収めてスペースにレオンを走らせる。レオンが持ち込んでループシュートを決めてダメ押し。

 1-3で試合終了。序盤はビルドアップの狙いが機能したことでミランが試合を支配し、決めるべき決定機もいくつか作ったがヴィカーリオの好セーブもあって先制点を奪えずにいると、サレマとカラブリアの負傷でミランは落ち着きを失って流れが変わり、後半は完全にエンポリのペースで試合が進むが、ピオーリ、トナーリ、レオンが機転を利かせて先制することに成功。しかし、エンポリはデストロの投入でロングボールも増やして得たFKをバイラミが決めてATに追いつく。それでも勝利を諦めないミランがキックオフ後の放り込みからすぐに勝ち越し、最後はカウンターでとどめを刺して、難しい試合で勝ち点3を獲得した。

 

ミラン

 

 3分、タッチライン際のカラブリアから、サレマが内側からパリージの裏に走ってロングパスを引き出す。

 7分、3分同様にサレマの裏抜けからクロス。

 45+3分、ケアーが簡単にピアツァに背後を取られ、PA内でボールを受けさせるがコントロールミスに助けられる。

 51分、ゴールキックビルドアップ。タタルシャヌからハースとマリンの間のデ・ケテラーレにパス。

 

 序盤の先制点の機会を逃すことで自らを苦しめ、試合前から止まらない怪我の連鎖に苦しんだが、諦めない気持ちを見せてチーム一丸の勝利を掴んだ。

 サレマに比べてクルニッチは裏抜けがほぼ見られず、間で受けることも少なかった。序盤の流れを引き寄せた要因がサレマのSB-CB間の抜け出しだと思っているので、右サイド2人の交代後に流れが変わったのは必然だと思う。落ち着きがなくなり、良くない形でのボールロストが増え、コンパクトさが失われた。

 デ・ケテラーレは判断が遅く感じる場面や思い切ったプレーをしてほしい場面が多い。丁寧でよく考えているのは伝わるので頑張れ。

 カラブリアが長期離脱になりそうな予感で、メシアスとサレマの状態次第では右サイドは前後ともデストに託されることになる。頑張れデスト。デ・ケテラーレも他のポジションとの兼ね合いでWGに回ることが増えるかもしれない。チャウとアドリもチャンスが回ってきそうだ。

 レオンは圧倒的な個人能力で脅威を与え勝利をもたらした。やはりナポリ戦の出場停止は大きかったのだと痛感した。

 タタルシャヌは安定したディストリビューションとバイラミの決定機を防ぐセーブで勝利に貢献した。FKはバイラミのキックが技ありだったので致し方ないが、前半のハイクロスへの対応は不安になった。

 テオの負傷で得たチャンスを活かしてヒーローになったバロ=トゥーレはプロ初ゴール。てっきりクロスを上げたのがバロ=トゥーレでレオンが決めたのかと決まった瞬間は思っていましたw攻撃の起点としては物足りないが、良いシュートブロックもあって勝利の立役者の一人になった。

 次は中3日でアウェイのチェルシー戦。ハイプレスと撤退の判断が重要になりそう。

 

エンポリ

 

 ヴィカーリオのセーブはもちろん、ランメルスがポストの役割を全うできたことや交代した選手たちに良い意味で質的な差が大きくないことが最後までわからない試合になった要因だと思う。

 パリージは欲しいがテオがいる限り来ないと思うのでラツィオナポリで見てみたい。ラツィオは今すぐ見たいし、ナポリはマリオ・ルイの正統後継者だと思う。

 

主審 Gianluca Aureliano VAR Marco Guida

 

 特になし。