自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

22-23セリエA第12節 vs トリノ(A) 低重心

 

 公式戦2試合連続4得点、セリエAは4連勝中、ターンオーバーも機能中と、内容に対して出来すぎな結果を経て迎える7連戦の3試合目。

 

 トリノは4勝2分5敗、10得点13失点の10位。前節ウディネーゼ戦で5節以来の勝利。ホームでは1勝2分2敗、2得点3失点と地味な成績。

  • 得点数13位タイ。オープンプレーのみ。途中出場の選手の得点なし。シュート決定率6%。
  • ヴラシッチが3点、サナブリアが2点、1点が5人。ヴォイヴォダが2アシスト。
  • シュート数10位。ヴラシッチが枠内シュート数7位タイ。ラドニッチが枠外シュート数8位タイ。
  • CK数12位タイ。
  • オフサイド数7位タイ。
  • 失点数8位タイ。無失点試合2。75~90分の失点が最多で5失点。
  • セーブ数8位。
  • リカバリー数7位。
  • タックル成功数19位。
  • ファウル数2位(多)。PK献上回数2回。
  • 1試合平均走行距離リーグ11位。ヴラシッチが15位、ルキッチが16位。
  • ポゼッションタイム5位。パス成功数7位。ファイナルサードのパス数3位。
  • キーパス数5位。ヴラシッチが6位タイ。ラザロとルキッチが続く。
  • ドリブル数4位タイ。
  • 12-13シーズン以降のセリエA20試合の対戦成績はミランの9勝9分2敗。直近5試合はミランが無失点の4勝1分。しかし、アウェイに限ると2勝6分2敗でミランにとって同期間内ではユヴェントスの次にアウェイで勝てていない相手。

 

ディナモ・ザグレブ戦後の4日間

 株主総会が開かれ、黒字、収益増、損失減、負債減を発表。

 

先発&フォーメーション

 ミランはイブラ、フロレンツィ、カラブリア、サレマーケルス、メニャンが負傷欠場。ラゼティッチは招集外。

 トリノはサナブリア、アイナ、イルカン、ベリシャが負傷欠場。エデラが招集外。

 

スタッツ&控え

TORINO VS MILAN

 

ハイライト


www.youtube.com

 

流れ

 

 1分、左サイドの前進にブラヒムの背後を取って前に絡もうとするリッチ。

 2分、ラザロからヴラシッチへのスローインが流れたところをポベガが奪い、オリギの落としをブラヒムが左サイドのレオンに展開。レオンがシュートを撃つがバウンドが合わず。

 4分、ミランは4-1ビルドアップ。トリノはペッレグリとミランチュクがCB、ヴラシッチがトナーリをマーク。SBにはWBが縦スライドで出てくる。テオから降りながらレオンが受け、オリギも降りて横で受けて右サイドのカルルに展開して前進。

 5分、ヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのロングボールをガッビアが弾き返し、オリギとスフールスが競ったこぼれ球をメシアスが裏に抜け出したブラヒムにスルーパス。ブラヒムがジジを引き付けてフリーのレオンにラストパスを出すが、レオンがシュートミス。

 7分、ポベガのファウルからトリノのミドルゾーン保持。ミランはリッチにブラヒム、ルキッチにポベガ、ミランチュクにトモリ、ペッレグリにガッビアがマーク。ルキッチからリッチへのバックパスが乱れたところでオリギがヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチまで追いかけてブオンジョルノがミスパス

 9分、ポベガとブラヒムが同サイドにいることでルキッチとリッチを迷わせる。

 10分、トモリのインターセプトからのパスをオリギが左にターンし、内側から裏に抜け出したレオンにスルーパスを出すがブオンジョルノがカバー。

 11分、トリノが左サイドから運ぼうとするが、急がずにルキッチを経由してポベガの脇に降りたミランチュクがアタッキングサードに運ぶ。

 12分、ミランビルドアップ。トナーリではなくポベガがアンカーの4-1。テオが前のレオンにパスを出し一気にスプリント。レオンは降りたオリギに横パス。オリギの落としをポベガがワンタッチでテオにスルーパスを出すがシンゴが付いていき身体を入れ、ヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチがクリア。

 18分、トリノサイドスローイン。ヴラシッチが収めて、ミランチュクに落とし、ルキッチが右サイドのシンゴに展開。シンゴからトモリとテオの間に抜け出したペッレグリにスルーパス。ペッレグリがワンタッチでシュートを撃つがタタルシャヌが弾き出しCK。

 19分、トリノの右CK。ミランチュクがラザロとショートコーナー。ラザロがカットインからオーバーラップしたルキッチにヒールパス。ルキッチがグラウンダー並行クロスを上げると、ミランチュクがスルーしてスフールスが右足で合わせるがタタルシャヌの正面。

 22分、ミランビルドアップ。テオが内側のポベガにパス。ポベガがレオンに繋いで前に行き、レオンがブラヒムに繋ぐ。ブラヒムがファウルを受けるが、ワンタッチでポベガに出せればプレス回避から運べた。

 26分、トリノはヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチまで下げさせられるが、ミランチュクがテオをピン留めして、ヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチからフリーのシンゴにロングパスでプレス回避。

 28分、トリノミドルゾーン保持。ブオンジョルノ、ルキッチ、フリーのスフールスと繋ぎ、広大なライン間でミランチュクがパスを受ける。ミランチュクが中央を運ぶが、ガッビアがタックルで潰す。

 32分、ミランサイドスローイン。オリギが降り、ブラヒムがリッチを背負って受け、中央に流れたレオンが受けて右に運び、切り返して左足でミドルシュートを撃つが大きく枠を外す。

 34分、カルルのファウルでトリノが左サイドからFK。ラザロのインスイングのボールを浮いていたジジがコースをズラすヘディングで流し込みトリノが先制。1-0

 36分、ヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチがゴールキックを思い切りペッレグリに蹴る。ガッビアが競り、腕に当たってこぼれたボールをヴラシッチが拾い、ミランチュクが左に運びながらシュートを撃つと、右サイドネットに決まってトリノが追加点を挙げる。2-0

 2-0で前半終了。

 

 後半からミランは3枚替え。

 45分、デストがメシアス、デ・ケテラーレ、トナーリとのパス交換からラザロの背後を取って右サイドを抜け出してクロス。

 49分、スフールスがPA手前でボールを奪って運んでカウンターを狙うが、デストとポベガで挟んで奪い、トモリが運んで、デ・ケテラーレからパスを受けた左サイドのレビッチがワンタッチでインスイングクロスを上げるが僅かにオリギの足が届かない。

 50分、ヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのロングボールからミランチュクが右ハーフスペースで時間を作る。ぽっかり空いたDFの前のスペースにデ・ケテラーレの背後を取って前に出たルキッチが入って左足でミドルシュートを撃つがガッビアがブロック。

 52分、内側で受けたデストが中央に運び左足でミドルシュートを撃つが枠の上に外れる。

 57分、タタルシャヌのロングボールをオリギがスフールスを背負いながらコントロールし、レビッチがメシアスにパス。メシアスが裏を狙ったデ・ケテラーレにスルーパスを出すが精度を欠く。

 58分、トリノがバックパスでヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチまで下げる。オリギがプレスに行くが、フリーになったスフールスがパスを受けて運ぶ。スフールスのパスをヴラシッチがスペースに流して前を向きCKを得る。

 62分、ミランビルドアップ。一時的に両SBがボランチ、トナーリが右に降りる3-2。トナーリからリッチを背負ったデ・ケテラーレにパス。右サイドを走るメシアスにパスを出すがブオンジョルノがカット。

 63分、ミランミドルゾーン保持。トモリからオリギが降りて受けてワンタッチでデストにパス。オリギが右裏に流れ、上がっていたポベガが降りて空いたDFライン中央のスペースにデ・ケテラーレがリッチの背後を取って走り込み、メシアスからパスが出るが少しオーバー。

 66分、自陣PA手前でガッビアが上がってトナーリが下がってボールを受けると、右サイド裏にメシアスを走らせるロングパス。ブオンジョルノとヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの連係ミスでこぼれたボールをメシアスが無人のゴールに蹴り込み、ミランが1点を返す。2-1

 77分、ミランはOHデ・ケテラーレ、RWGレビッチ、LWGオリギ、CFジルーの前線に変更。

 81分、ヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチがシンゴにロングボール。テオに競り勝ち、ミランチュクがサイドに流れたカラモーにパス。カラモーがガッビアと入れ替わってPA内に運ぶがドリブルが大きくなりベナセルがクリア。

 2-1で試合終了。

 

ミラン

 

 セリエAではナポリ戦以来今季2敗目で首位ナポリと6ポイント差の3位に転落。序盤にレオンが2つの決定機を逃したのが痛恨だった。

 保持は基本的にトナーリがアンカーで、オリギ、ブラヒム、ポベガの内2人が降りて1人は前という位置関係。トナーリがヴラシッチに付かれている時はトナーリが前に行き、ポベガが降りてくる。ブラヒムとメシアスのポジションチェンジも少し見られた。ディナモ・ザグレブ戦でも見られたオリギの降りて受ける動きとシンプルな捌きはCBを動かす一定の効果があったが、展開した先の速さと正確性を欠いた。

 最近はマンツーマンディフェンスを敷いてくる相手にはレオンかテオのどちらかはポジションを崩す動きを行っていたが、この試合ではほぼ左サイド固定。レオンはジジに徹底マークされ、テオはシンゴに抑えられ、左サイド大外のアタッキングサードのタッチ数が試合通してたった13回だった。シンゴもジジも前に釣り出すことはできていたがその背後を狙うプレーはほぼなかったが、22分の場面でブラヒムからポベガに繋がればジジの背後を突けた。

 終盤のロングボール攻勢はエラス・ヴェローナ戦のようにはいかず、ボールを失うのがほとんどだった。最後は急ぎすぎ、焦りすぎ。

 

 非保持はプレスに行ってもヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのスーパーロングボールに押し込まれ、重心が低くなってしまった。ピンチは少なかったが、左サイドを起点にされて3-4-2-1の右シャドーが浮く問題はこの試合でも露見された。ボランチとDFはボールサイドは人に付くけどそれ以外は中間ポジションでカバーという意識でやっているが、前線はそうではないので、縦に急がずにやり直せる相手の場合は片方のサイドに閉じ込めておけない。現状、非保持は歪な4-3-1-2になることが多いので、いっそのこと一般的な4-3-1-2にしたほうがコンパクトに守れるように思える。

 

 デ・ケテラーレはヒーローになるチャンスだったが、決定的なプレーはできず。

 

 次は中2日で水曜日にホームでザルツブルク戦。引き分け以上で2位通過が決まる。

 

トリノ

 

 ロングボールとマンツーマンプレスを徹底して完勝。

 ヴラシッチは守備もしっかりやってボールを失わない。左サイドのブオンジョルノ、ラザロと良いユニットでの仕事ぶりだった。

 ペッレグリが元気でウザかった。

 ヴァニャ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチのキックパワーがすごい。

 

 

主審 Rosario Abisso VAR Gianluca Aureliano

 

 ホールディングには甘いがキッキングに厳しかった。メシアスの得点はなんとも言えない。