自業自得記録地獄

主にACミランに関する備忘録。

21-22セリエA第37節 vs アタランタ(H) あとひとつ

 

 残り2試合で2位と2ポイント差の単独首位に立つ、カンピオナート14試合無敗、4連勝中のミランミランが勝利し、インテルが引き分け以下なら優勝が決まる試合。相手は因縁のアタランタサン・シーロは満員で今季の入場者数が100万人を超えた。

 

 アタランタは16勝11分9敗で8位。5位とは3ポイント差だが、6、7位とは同ポイント。直近4試合は下位相手に2勝2分で3得点以上が3試合あるが、全試合で失点をしている。4月には公式戦5試合連続勝利無しの期間もある。CB陣や攻撃の軸であるサパタ、イリチッチら負傷者の多さに苦しんだシーズンになっているがEL出場権獲得を目指す。

  • 今季アウェイゲーム12勝3分3敗、34得点17失点。アウェイ成績3位。
  • 65得点はリーグ4位。セットプレーから4点、PKが5点、OGが3点。ヘディングゴール数8。後半終盤に全体の約3割を占める20点。
  • 3試合連続得点中のパシャリッチがリーグ9位タイの13点。サパタが10点、ムリエルが9点、マリノフスキーが6点。
  • 途中出場選手の得点数最少タイ。
  • ムリエルがリーグ6位タイの8アシスト。パシャリッチが6、マリノフスキーとザッパコスタが5、サパタとミランチュクが4アシスト。
  • シュート数3位。枠内シュート数10位。サパタ、ムリエル、マリノフスキー、パシャリッチがチームトップ4。
  • 枠に当てた回数15回。ムリエルとパシャリッチが3回ずつ。
  • 45失点は7位。無失点は10試合。時間帯による失点数の差がない。
  • 枠に助けられた回数18回でリーグ2位タイ。
  • 1試合平均リカバリー数2位。パロミーノが2位、デミラルが14位、デ・ローンが32位。
  • セーブ数16位。
  • ドリブル数3位。
  • クロス成功数5位。失敗数6位(少)。
  • CK数3位。
  • オフサイド数11位。
  • PK獲得数6回。献上回数6回。
  • 1試合平均走行距離4位。110.9㎞。個人ではフロイラーがリーグ8位。10位はデ・ローン。
  • アクチュアルプレイングタイム5位。
  • ポゼッションタイム6位。自陣11位。敵陣1位。
  • パス成功数6位。成功率82%。キーパス数2位。ファイナルサードのパス数1位。
  • キーパス数リーグ13位に51本のムリエル。チーム2位は41本のコープマイネルス、3位は38本のマリノフスキー。
  • 被ファウル数チームトップはマリノフスキー。チーム2位は19試合しか出場していないイリチッチ。
  • 11-12シーズン以降のセリエAでの対戦成績はミランの8勝6分7敗、26得点25失点。
  • サン・シーロでは2勝4分4敗。最後に勝ったのは13-14シーズン。
  • 18時キックオフのアタランタ戦は過去10年で5試合あったがミランが勝ったことはない。
  • ミランアタランタ戦でシーズンダブルを達成したのは11-12シーズンが最後。
  • ピオーリ就任後は2勝1分2敗。昨季最終節の勝利から2連勝中。

 

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エラス・ヴェローナ戦後の1週間

 特になし。

 

先発&フォーメーションf:id:incursore:20220516121438j:image

 ミランはケアーが負傷欠場。カスティジェホ、ダニエル・マルディーニ、ラゼティッチがベンチ外。レオン、トモリ、カルル、ブラヒム、ロマニョーリは累積リーチ。

 サレマーケルスがミランでの100試合目。

 アタランタはトロイとペッツェッラが負傷欠場。イリチッチはうつ病で欠場。

 

スタッツ&控え

Match Report | 2021-22 | 37ª Match Day | Lega Serie A

 

ハイライト


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流れ

 

 ミランのビルドアップ時はカルル、トモリ、テオが3バックになり、ケシエをアンカーとし、脇にカラブリアが斜めに入ってくる。レオンとサレマーケルスが大外、トナーリとクルニッチがシャドー、ジルーが最前線の3-2-5。アタランタのプレスはパシャリッチがトモリ、ムリエルがカルル、ハテブールがテオ、ペッシーナがケシエに付き、メニャンに持たせてロングボールを蹴らせたい。とはいえ、後方も気にするハテブールはテオにぴったり付くわけではないため、ミランはテオが運んだり、縦パスを入れたりする。カラブリア、トナーリ、サレマのポジションチェンジにはフロイラー、ザッパコスタ、ジムシティも臨機応変に対処。ロングボールや降りて受ける動きにもマンツーマンで対応する。ムリエル起点のロングカウンターも狙い。

 ミランもマンツーマンでプレス。アタランタのビルドアップはペッシーナへのロングボールや、コープマイネルスが右後方に降りて、デ・ローンがレオンの背後を取って中央に顔を出したり、左サイドにスペースを作り、ドリブルを持っているザッパコスタとムリエルへの展開を狙う。

 

 31分、ミランはケシエが左に降りて、テオが内側に入るなどビルドアップを工夫し始める。

 32分、ケシエと入れ替わったトモリが前線に走ってテオからロングパスを引き出すがムッソが飛び出して対応。

 35分、ミランはトナーリが右に開き、ケシエが左に降りて4-0-6のようになる。トモリからの縦パスを中盤に降りたレオンがコープマイネルスを背負いながら受けて前を向くがドリブルが大きくなったところをハテブールが奪う。ハテブールが運んでカウンターを仕掛けようとするが、テオが戻ってノーファウルで奪う。

 41分、テオが降りてきたレオンに預けて一気にデ・ローンの背後を取りに行く。フリーになったレオンからテオにパスが出ると、テオはカバーに来たコープマイネルスをかわしてサレマにマイナスのパス。サレマは中央に上がってきたレオンに渡し、レオンがワンタッチでシュートを撃つが枠を捉えられない。

 42分、センターサークルでフリーのトモリが中央から左の裏に走ったジルーにパス。ジムシティに倒されたように見えたがノーファウル。PA外ということでVARの介入もなし。

 0-0で前半終了。

 後半からレオンはドレッドをゴムでまとめる。

 53分、テオが運んでコープマイネルスに倒されてFKを得る。テオが意表をついて直接狙ったシュートは僅かに枠の左に外れる。

 55分、デ・ローンからPA手前のペッシーナに縦パスが入るが、カルルが寄せてボールがこぼれる。トモリがこぼれ球を拾い、押し上げるメシアスにパス。メシアスが左から中央の裏に走り込むレオンにフライスルーパス。レオンがコープマイネルスに走り勝ち、頭で前に押し出し右足でシュートを撃つと、ムッソの股を抜いてネットを揺らしミランが先制。

 60分、左サイドでザッパコスタ、ジムシティ、ペッシーナ、フロイラーでパスを廻し、フロイラーから中央のマリノフスキーにパス。マリノフスキーはシュートフェイクで前を横移動したサパタにパス。サパタは左で切り返して前を向き右足でシュートを撃つがテオとトモリの粘り強い対応に遭い枠を捉えられない。

 69分、アタランタマリノフスキーをトップ下、ボガを2トップの右にする。

 70分、アタランタの左CK。マリノフスキーのアウトスイングのボールをケシエの背後を取ったサパタが頭で合わせるが枠の左に外れる。

 74分、カラブリアからレビッチへの縦パスをパロミーノがインターセプト。フロイラー、サパタ、ボガとパスを繋ぐ。ボガはクルニッチをドリブルで抜こうとするが、クルニッチがスライディングで防ぐ。こぼれ球を拾ったテオが自陣PAから中央を運んで、コープマイネルス、ジムシティ、デ・ローンをかわして敵陣PAまで持ち込み、腰をひねって撃ったシュートが決まってミランが追加点を挙げる。

 79分、ミランはバカヨコをクルニッチと同じ位置に入れる。アタランタはスカルヴィーニをハテブールと同じ位置に入れる。

 84分、べナセルのプレス回避から押し込んだミラン。敵陣中央のフロレンツィがレビッチに縦パス。レビッチからケシエへのヒールフリックはコープマイネルスがカットするが、レビッチが奪い返して強引にジムシティもかわし右足爪先でシュートを撃つがムッソが足でセーブ。

 上の流れでアタランタがビルドアップ。右で繋いでムッソに下げ、ムッソがザッパコスタへパス。ザッパコスタの落としをフロイラーがワンタッチでサパタに縦パス。サパタはカルルを背負って受けるが反転して運ぶ。PA手前でサパタからパスを受けたボガがシュートを撃つがテオがブロック。こぼれ球が左のザッパコスタの方に転がり、ザッパコスタが頭でサパタに繋ぐ。ゴール前でサパタが右足を振り抜くがメニャンが足に当てて防ぐ。

 88分、サン・シーロでウェーブが起こる。

 93分、ケシエのガッツポーズにサン・シーロが呼応。

 2-0で試合終了。

 

ミラン

 

 前半はミランが保持の時間が長い展開だが、お互いに守備の集中力が高いうえにミスも多く、決定的な場面を作れない。後半にスコアが動いたのはいずれもカウンター。アタランタがポジションを崩して攻めに出たところをレオンとテオがものにした。終盤はアタランタに持たれる場面が増えるが、ピンチを最小限に抑え、余裕を持って逃げ切った。これでカンピオナート15試合無敗の5連勝。ホームゲームは5試合連続無失点で締めた。そして、遂にスクデットまで勝ち点1。

 

 アタランタは前節のヴェローナと似た守備戦術だが、アタランタの方がマークが厳しく、2人目、3人目のカバーも速かった。特にデ・ローンのレオンへのマークは強烈で、レオンが前を向いて仕掛ける場面がほとんどなかった。ミランは前節からテオとカラブリアの役割を入れ替えるような保持の仕組みだったが、テオの持ち上がりやワンツーによる突破を期待した以外にどのような狙いがあったのか。

 ロングボールはジルーが全く競り勝てなかったわけではないが繋がりがある形を作り出す場面は少なかった。ただ、プレス回避の手段の一つにはなったいた。

 保持からのチャンスメイクには苦戦したが、ミランの最大の武器であるカウンターが勝利をもたらした。説明不要の2ゴール。

 守備は個々がしっかりと人を掴んで奪いに行くことができた。中盤とCBは球際の強度、抜かれた後のカバーリングが素晴らしかった。特にカルルはムリエルやサパタに前を向かれる場面もあったが、トモリとともに爆速でカバーし、インターセプトとタックルは両チーム最多の数字を記録した。それから、クルニッチにも触れなければならない。コープマイネルスへの対応だけではなく、背後のライン間を取るマリノフスキーやボガへのプレスバックも抜群だった。ボガへのスライディングでテオの伝説のゴールをアシストしたし、77分のボガを止めたスライディングはファインプレーだった。

 

 テオは伝説のゴールを決めたが、それ以外はボールタッチが多かったことを考慮しても単純なボールロストも多かった。それでも、守備やネガティブトランジションの反応は良かったのでプラス収支。

 終盤戦のケシエは完全に昨季のプレジデントの佇まいに戻った。お金より大事なものがここにはあるぞ。

 バカヨコが1月の悪夢のスペツィア戦以来の出場。クルニッチに替えて守備力を落とさない交代となるとバカヨコに出番が回ってくるのは妥当ではあるが、良くも悪くも存在感は皆無だった。

 MilanTVに出演したネスタの脇汗がハンパなかった。

 ホーム最終戦ということで選手の子供たちが試合後のサン・シーロで遊ぶ。ケアーの息子がイケメンすぎる。

 

 次は日曜日にアウェイでサッスオーロ戦。今節同様、日本人には厳しい25時キックオフだがそんなの関係ねぇ。

 突然ですが、今のミランにリンクしてアツくなる2曲を紹介。フラグになるのが怖くてギリギリまで我慢していました。

 静の熱。最近のブログタイトルからはこの曲の歌詞から拝借していました。


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 動の熱。


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 クソな雑音ヘイト周りの目

 全てシャットダウン 己で舵取れ

 I get the job done 全部任せとけ

 俺のゲーム 俺だけのステージ

 1分1秒の先まで

 立ち止まっちゃソコには何もねぇ

 ならばどう転ぼうが確かめに行こうや

 I'm a No.1 player 元ベンチウォーマー

               ー出典: スポットライト/作詞:R-指定 作曲:DJ松永

 今季最終戦、栄光を掴もう。

 

アタランタ

 

 ヴェローナ戦が予習教材になっていたとは思うが、ヴェローナとは比べ物にならないほどマークは厳しかった。デ・ローンには今のミランのケシエの役割を任せたい。

 ムリエル、サパタ、マリノフスキー、ボガが同時起用されたら単純に面白そう。

 コープマイネルスが地上デュエル9回で1勝もできず2失点に関与。トップ下起用が多かったのも納得なのかもしれない。

 ハテブールも基本的なミスが多かった。本職のメーレよりもCBのスカルヴィーニが優先されたのを見ると、メーレは退団なのか?

 

主審 Daniele Orsato VAR Massimiliano Irrati

 

 先制点前のカルルとペッシーナの接触がファウルかどうかはさておき、基準のブレはなかった。オルサートは良い位置で見ていたのでVARは介入しなかったのだろう。